概要
地球植民地化の橋頭堡を築くため鉄人兵団によって送り込まれた土木作業用ロボットの一体。全長約14.4m。意外と小さい。リルルのパートナーロボットである。
本来の名称はジュドであるが、ドラえもんたちが知るよしもなく、北極に落ちていたことにちなんでサンタクロースをもじり、ドラえもんにザンダクロスと命名される。
ちなみにしずかちゃんは水に浮かせた状態からラッコちゃんとつけようとし、
(旧劇場版では流石にまずかったのかダンプ、アントニオという候補名になった)
リルルの手に戻るまではのび太に拾われ、オモチャにされていた。
原作、旧劇場版、小説版では腹部、新劇場版では両眼にビーム砲を備えており、高層ビルを一撃で破壊できるほどの威力を持つ。小説版ではその威力は同時多発テロに例えられた。新劇場版では両肩にロケットランチャーも装備している。
また、背中にあるウイング形状のエネルギー吸収板及び足裏のジェット噴出口により、空中飛行も可能である。
これだけ恐ろしい力を持つにもかかわらず、鉄人兵団側はジュドを本気で「土木工事用ロボット」としか認識していない。
地球人がジュドを兵器と考えていることにリルルは唖然としていたし、ドラえもん達に改造されて地球人の味方として鉄人兵団と戦わされたとき、兵団の軍団長たちは「なんで戦場に重機がいるんだ」みたいな反応をしていた。
実際、工事用ロボとして物体を破壊する程の力は持たされているものの、戦闘用にチューニングされているわけではないらしく、鉄人兵団の物量作戦であっけなく行動不能にされたりもしている。
ジュドの頭脳
ザンダクロスの頭脳として働く青い球体コンピューター。
自律のためのパーツと知らずに家の中に放り出され、やかましい信号音を発するためにのび太のママの怒りを買ってホウキでひっぱたかれていた所を、のび太たちに保護された。
自我と意思を持っていて信号音でそれを伝えることが出来るが、同じロボットでもメカトピア人としか意思疎通ができないらしく、上に乗せられたほんやくコンニャクを通じて会話した。その性質は凶暴で好戦的。
原作、旧劇場版、小説版では、後にドラえもんの手によって改造手術が行われ穏やかで協力的な態度に変わり、自発的に喋る事もなくなった。(原作では頭脳をジュドに戻された際、ドラえもん達をコックピットに乗せる時に一度だけ喋っている)
新劇場版では、見た目を親しみやすくするためのひみつ道具である「おはなしボックス」によって、ヒヨコのような姿の「ピッポ」に改造された。
当初、性格の悪さは変わらなかったが、のび太たちと行動を共にするうち、徐々に心を開いて打ち解けていく。見た目は変わっても「ジュドの頭脳」に変わりはなく、ザンダクロスに搭乗して自在にコントロールする事ができる。
デザインはガンダムのオマージュ
色はトリコロールだが、外見はΖガンダムに登場した百式に酷似している。
それもそのはず、デザインを手がけたたかや健二は、藤子不二雄ファンクラブ「Neo Utopia」にて、モデルに制作した事を語っている。
勿論、原作者の藤子氏も、「ドラえもん」でアカンベーダーだの建設巨神イエオンだのバンダムだのパロディをやっている。
正式名称が「ジュド」なのももしかして…と予想されるが、鉄人兵団の原作掲載が月刊コロコロコミック1985年8月号、某アニメじゃないやつの放映が1986年3月からと鉄人兵団の方が先なので、おそらくその可能性は無いかと思われる。
- 名作「ベン・ハー」の主人公へのオマージュと考えるのは深読みのしすぎだろうか…。
余談
『ギガゾンビの逆襲』では、牛魔王が改造したジュドが中ボスとして登場する(リルルは出ません)。他にも鉄人兵団をモデルにした「メタリッカー」「ゴールドマスター」なども雑魚として量産されている。
時系列的には時間改変に巻き込まれて鉄人兵団は消滅したので、平和なメカトピアの土木建築メカとして作り上げられたジュドや鉄人兵を妖怪帝国やギガゾンビが勝手に改造したということだろう。
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鉄人兵団関連
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