IllustStudioやComicStudioを開発したセルシスが2011年5月19日に発表した新しいグラフィックソフト。
64ビットOSやマルチコアCPUに対応し最適なパフォーマンスを実現した、TRIGLAV(トリグラフ)エンジンを搭載し、快適な描画を実現している。
また、イラスタがWindows版しかなかったのに対し、本ソフトは、MacOS Xにも対応しており、セルシスの本気度が伺える。
2011年6月現在は、Ver0.6がベータリリースされている。ネットでのみダウンロードが可能。ダウンロードするには、CLIP会員になる必要がある。
64ビット化
350dpiなどの解像度でデジ絵を作成する場合、消費メモリ量が非常に多くなるが、これまでの32ビットソフトでは使用できるメモリ量が2GBという限界があった(32ビットの限界)。そのためレイヤーを増やしていくとメモリ不足に陥ることが多かった。この問題に対する有効策は、OSとアプリケーションを64ビット化するしかなかった。
製品構成
今後、正式バージョンでどのような値段になるかは予測が付かない。現状、グラフィックソフトとしては安価に入手可能なイラスタの上位バージョンとして登場する可能性もある。価格も上位に設定されることが懸念される。
テストバージョン
現状テストバージョンなので、ショートカットキーは変更できなかったり、パレットが移動できない等の制限がある。
またイラスタのファイルやPSDファイルを開いたり保存したりすることができない(ClipPainLab専用の型式で保存するか、pngやJpg等での保存しかできない)。