基礎データ
他言語版の名称
英語 | Metagross |
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イタリア語 | Metagross |
スペイン語 | Metagross |
フランス語 | Metalosse |
ドイツ語 | Metagross |
進化
ダンバル → メタング(レベル20) → メタグロス(レベル45)
メガシンカ
メタグロス⇔メガメタグロス(メタグロスナイトを所持)
概要
『ポケットモンスタールビー・サファイア』(第3世代)から登場したポケモン。
図鑑曰く2匹のメタング、合計4体のダンバルが合体して進化した姿。普通にレベルで進化するが、一体どこからメタングを調達するのか……。
4つの脳が磁力とサイコパワーで連結しており、並列処理を行う事で、無骨な外見に反しスーパーコンピューターを超える計算能力を持つと言われている。
分類は「鉄脚ポケモン」だが、実際には4つの脚は足ではなくそれぞれが「前脚=腕」である。
なのでアーム部分を使用する攻撃は全てがパンチ攻撃になり、一切のキック技は覚えられないという地味にややこしい事になっている。
メタングまでの様に腕を畳んで浮遊移動することもでき、「バトルレボリューション」では「しねんのずつき」を使うことで見ることが可能。
ドット絵のゲームでは見ることができないが身体の下部に普通に口があり、500kgを超える体重と四本の爪脚で獲物を押さえつけ、その口で捕食するという。
登場時は一般ポケモンの中では最も体重が重いポケモンだったが、第7世代で更新された。
色違いはボディが銀色、顔の×のパーツが金色になる。通称銀のメタグロス。
色合いが人気なだけでなく、かつて『ORAS』発売時に色違いのダンバルが配信されたことがあり、所有者も多い。
シリーズではホウエン地方のチャンピオン・ダイゴのパートナーとして知名度が高く、pixivでも彼と一緒に描かれることが多い。
それ以外では他のポケモンに振り回されてたり、簡略化されて萌えポケにされたりするイラストが多く、実は意外と可愛いヤツなのかもしれない…。
ゲームにおける特徴
その高い能力値(600族)に加え、弱点が少ない(ほのお、じめんのみ)ことから非常に優秀なポケモン。
だが第6世代から弱点が2つ増えてしまった(後述)。
ステータスは攻撃135、防御130と目立って高く、特防も90とそれなり。
しかし、HPは80と並程度であり、素早さも70と若干低めである。重量を考えると寧ろ速過ぎるくらいだろうか。
しかしメタグロスの移動手段の一つに「磁力によって飛行する」という設定もある為、平均より少し遅い程度のこの数値は妥当であるのかもしれない。
また、普段使わない特攻に95も入っているが、裏を返せば意表を突いた特殊型も可能。
特性は「クリアボディ」で、相手からの「能力を下げる効果」を受け付けない。
扱える技は多く、実質専用技の「コメットパンチ」が強力。
その他一致技の「しねんのずつき」、先制技の「バレットパンチ」、サブでは「じしん」「アームハンマー」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」、そして最後っ屁の「だいばくはつ」まで覚える。
補助技は素早さを補う「こうそくいどう」「ロックカット」に「トリック」「でんじふゆう」など。
BWでは「コメットパンチ」との相性が良い積み技の「つめとぎ」も覚えられるようになったが、使っている暇はほぼ無い。
大抵の相手を高い攻撃力から放たれる「コメットパンチ」+「バレットパンチ」で落とせるという鬼畜性能を持つ。
物理防御の耐久調整で「(プレート)コメバレ耐え」という言葉がかつてあったほど。
しかしはがねタイプは半減されやすく、命中率も低いことから、敢えて「コメットパンチ」を採用せず、受けにくるみずやでんきに強い「アームハンマー」や「しねんのずつき」が優先されることもある。
この強力過ぎるとも言っていいほどの性能で、ダブルバトルを中心に常に高い使用率を誇っていた。
しかし、第6世代では「コメットパンチ」の威力低下に加え、ゴーストタイプ、あくタイプに弱点を突かれるようになるという手痛い調整を受けた。
フェアリータイプの弱点を突けるようになったという強化を差し引いても大幅な弱体化で、使用率は大幅に低下した。
『ORAS』でメガシンカを獲得したものの、せっかく大幅に上がる「すばやさ」が1ターン目に反映されず、かなり使いづらいものとなっていた。
第7世代になってそのフェアリータイプが大幅に増えたことや、メガシンカの仕様変更で「すばやさ」がいきなり反映されるようになり、(メガシンカ込みであれば)第一線に復帰するようになった。
だが「コメットパンチ」の威力は戻らず、「バレットパンチ」も無効化される手段が増えたことで、以前ほどの安定感はない。ミュウツーと同じく昔が強すぎただけとも言える。
初登場のルビー・サファイアでは、クリア後にダイゴの家に進化前のダンバルが入手できるのみであり、メタモンが当時いなかった為文字通り一品物であった。
しかしながら、BWではジャイアントホールの揺れる草むらで、まさかの野生のメタグロスに会うことができる。
出現率捕獲率共に低く、捕獲したところで正直使い道がないというのが実情ではあるが、一人のチャンピオンの切り札でもあるポケモンが野生で出現するという事実は、初めて遭遇したプレイヤーにとっては、まさに後述する逸話並みの衝撃だったことだろう(ちなみに同じBWで野生のカイリュー(ワタルの切り札)も登場する)。
そんな彼に与えられた隠れ特性は「ライトメタル」。これは「ヘヴィメタル」と逆に自分の体重が半分になるというもの。重量が550kgもあるこいつの場合その体重は半分の275kgまで下がる。が、元々の体重が重すぎて「けたぐり」の威力は減らない。「クリアボディ」が強過ぎるのもあるが、完全にハズレである。
大乱闘スマッシュブラザーズではX以降に登場。モンスターボールから出現すると、触れた相手を地面に埋めて「じしん」でふっとばす。
ポケダンでのメタグロス
その見た目からラストダンジョンに出てくるポケモンの常連になっている。
だが「本編で強いポケモンほどポケダンでは微妙」という法則の通り、それなりに強いが最強というわけではない。
敵として恐れるべきは部屋全体の敵を倍速化させる「こうそくいどう」やこちらを鈍足化させる「こわいかお」の2つ。
『超不思議のダンジョン』では「はかいこうせん」にも注意したい。
では味方としてはどうかというと、全体攻撃も特に持たず、基本は近接戦闘専門なので今一つパッとしない。
あるとすれば先の「こうそくいどう」や何故か飛び道具になっている「コメットパンチ」くらい。しかも『超不思議のダンジョン』ではただの正面攻撃になってしまった。
一応色々覚えられる上にこのゲームでも「クリアボディ」は優秀なので後方支援には役立つ。
だが進化前のメタングが空中移動なのに対しメタグロスは陸上移動に弱化しているため、メタグロスしか覚えない技をどうしても使いたいのでなければ進化前で事足りるという悲惨さ。
いかんともしがたいところである。
ポケモンGOでのメタグロス
2018年2月10日、第3世代実装第4弾として登場した。
初期形態ダンバルは予想通り出現率が低い……どころではなく、何とメリープやヨーギラス並みの超激レア枠に入っている。
しかも駅前や工場などの都市部に出現する傾向にあり、住宅地や河原付近などには殆ど姿を見せない。その為田舎ではまず見かけない。
孵化も10キロタマゴからしか出てこないので、アメを集めるのは至難の業。レイド報酬で手に入る「ふしぎなアメ」の使用も考慮に入れておこう。
性能面で見ると、やはり原作では600族であっただけあってスペックは高く、バンギラスに迫る最大CPの持ち主である。
しかし、スペシャルアタック(ゲージ技)も「ラスターカノン」「サイコキネシス」「じしん」と、フルゲージ技にも関わらず性能の低いものしかなかったため、ステータスに見合う結果を出せていなかった。
しかし、2018年10月に実施されたコミュニティ・デイの期間中に進化したメタグロスが、スペシャルアタック「コメットパンチ」を習得。1/2ゲージ消費で威力も高い強力な技で、早い話が「ハードプラント」のはがねタイプ版。それまでの「ラスターカノン」の倍以上のダメージ効率を叩き出せるようになった。
「高いステータス」と「強力な技」が両方揃ったことにより、アタッカーとして文句のつけようのないレベルまで躍進することになった。
はがねタイプを弱点とするポケモンが少ないのが難点だが、メインとなる技が相手の弱点を突きづらい点でカイリューやボーマンダと共通しているのでゴリ押し上等と割り切ってしまえばいい。
むしろ耐性が多いのでゴリ押しが先の2匹よりやりやすいのが評価を高めている。特に対ハピナスにおいては討伐要員筆頭に名を連ねることになった。
ジム防衛においては、コメットパンチ習得前から良い働きをしてくれている。
「今一つのタイプが多く二重弱点もない」「エスパー複合なので、はがねなのにかくとうを等倍に軽減可能かつ技によっては弱点まで突ける」「最大CPが非常に高い」こと等から、要塞としてこの上ない働きをしてくれること間違いなし。特にジム攻撃要員として優秀なカイリキー、カイリュー、ミュウツー、バンギラスに対してはタイプや技の関係でいずれも互角以上に戦える。
アニポケでのメタグロス
AG編ではテツヤが使用。
その後も色違いが登場するなど、強敵としてのイメージが強かったが、最強メガシンカまでダイゴが使うことがなかった。
ボスゴドラ「ドンマイ。」
XY&Z編ではアランがメタングから進化させており、カロスリーグ決勝戦で彼の5体目として登場。CVは石塚運昇。
「こうそくいどう」でピカチュウを翻弄するが、体格差と体形が仇になり頭の上に張りつかれて「10まんボルト」をこれでもかと浴びせられてしまう。
何とか振りほどいたもののダメージは大きく、頭上からダメ押しの「アイアンテール」を叩き込まれて敗北した。
主な使用キャラ
- ダイゴ / ポケモンリーグチャンピオン
- ジャキラ / シャドー (ダークポケモン)
- ミカン / ジムリーダー(ジョウト) 強化後及びPWT
- カトレア / 四天王(イッシュ) 強化後
- タダカツ / ポケナガ
- アクロマ / BW2
- ナツメ / PWT
- アラン/アニポケXY&Z編
- マーレイン/チャンピオン防衛戦(SM)、四天王(アローラ)(USUM)
関連イラスト
関連タグ
ボール殺しのメタグロス
※この話はフィクションです、タブンネ。
諸君はご存じだろうか。
イッシュ地方では、強さを求めるトレーナーたちによってタブンネというポケモンが乱獲されている。
そして、それはイッシュ地方で英雄と呼ばれた少年も変わらなかった。
彼はジャイアントホールと呼ばれる場所でタブンネをひたすら乱獲し続けた。
付近のカゴメタウンでも彼がタブンネを倒して鍛練を続けている事は既に知れ渡っており、「熱心な少年」「努力を惜しまない英雄」と住人達は感心していた。
だが、ある日カゴメタウンに驚きのニュースが届いた。
なんとあの彼ががっくりと肩を落としながらポケモンセンターに帰って来たのだ。
彼の報告によると、とある一匹のポケモンによって彼の所持していた大量のモンスターボールが全てが無くなり、その過程で彼のポケモンも全滅寸前の状態に陥ったとの事だ。
カゴメタウンの住人達もがっくりと項垂れてしまった。
いかに英雄と呼ばれる彼であってもこの町の言い伝え、隕石の穴に潜むと言われるあの化け物には勝てなかったのか…と思ったのである。
話はさかのぼること数時間前。
それは彼がいつも通りポケモンを鍛えようと揺れる草むらを探し歩いていた時だった。
ガサッ
草むらが揺れた。
彼は思った。タブンネが来たと。
例えタブンネじゃなく、未知の強敵であっても自慢の手持ちなら負けないだろうと。
彼は余裕の笑みを浮かべ揺れる草むらに駆けつけた。
だがそこに現れたのは……
「タブンネじゃなくてゴメンネ☆」
頭の中が真っ白に。彼は一瞬逃げようと考えた。
しかしコイツを仲間にすれば更に強くなれる。ボールも多めに用意しているし大丈夫だろう。
……そう思ってポケモンを出してしまったのが、運の尽きあった。
真面目な話をすると最強の部類に入る600族とはいえ、所詮は努力値の入っていない野生ポケモンなので、ボコボコにされる事は基本は稀。
しかし、ダンバル系統の捕獲率はたったの3。
あの名高きミュウツーと同じくらい捕獲するのが難しいポケモンであり、もし捕獲する場合は「みねうち」でHPを1にして「キノコのほうし」などで眠らせても、ボールを何十個と犠牲にする覚悟と根気が必要なのである。