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225系の編集履歴

2018-11-04 03:28:44 バージョン

225系

にひゃくにじゅうごけい

JR西日本が設計・新製した近郊形直流電車。関西地区で2010年から使用されている。

概要

15年にわたって製造が続けられた223系の次世代車両として開発された車両で、2005年に発生した福知山線脱線事故の教訓による安全の追求と、321系から始まった情報提供機能の拡充を目指した。


2010年12月1日より0番台が琵琶湖線湖西線JR京都線JR神戸線(東海道本線山陽本線)などで、5000番台が阪和線関西空港線大阪環状線きのくに線などでそれぞれ営業運転を開始した。


2012年3月には、JR宝塚線(福知山線)向けに性能を変更した6000番台が登場。

2016年7月からは改良型の2次車(100・5100番台)が運用を開始している。


車体

車体はステンレス製を基本とし、先頭部のみ高耐候性圧延鋼材(SPA)と呼ばれる鋼材が用いられている。

車体断面は321系以降の標準断面を採用し、ホームドアの設置を考慮して連結面と車端出入り口の寸法を先頭車・中間車で共通化させている。

川崎重工製の車両は「efACE」と呼ばれる車体構造を採用している。


先頭部が大破しても空間を少し潰すことで乗客だけでなく乗務員に対する被害も最小限に抑える「クラッシャブルゾーン」と呼ばれる空間を設けている。

225系は独自の「ともえ投げ方式」と呼ばれる構造を採用した。これは先頭部の上部を潰れやすく、下部を潰れにくくなるよう造ることで、万が一衝突を起こしても上部が先に潰れて衝撃を吸収、乗客や乗務員の安全を守るという仕組み。


機器類

本系列では,JR西日本の一般形電車では125系521系に続いてシングルアーム式パンタグラフが採用された。


足回りは321系と同様の「0.5Mシステム」が採り入れられた。

全車電動車で構成されており、形式はクモハ224/クモハ225/モハ224/モハ225の4形式。

形式が「225」と付く車両はパンタグラフを搭載する。

本系列は223系との併結運転が可能であるが、221系との併結実績はない。


内装

車内での転倒事故を防ぐため吊り革が増設された。高齢者でもよく分かるように持ち手が手摺同様に黄色く塗られ、直径が太くなっている。形状は従来のリング型。


座席は223系と同じく扉間5列の転換クロスシートが、車端部は転換クロスと同じ形状の座席を向かい合わせに固定したボックスシートが配置されている。

また、阪和線用は空港利用客の荷物置き場・ラッシュ時の立席スペース確保の為、223系0番台・2500番台と同じく扉間のクロスシートの配置が横2+1列配置となっている他、きのくに線の路線特性から津波時に備えて避難器具が各車両1か所ずつ設置されている。


321系に引き続いて液晶式案内表示装置が扉間・車端部に設置されている。

扉間は前後2面ずつ計4面、車端部は2面。

左側の面では次駅・乗換・停車駅案内を表示、右側の面は「WESTビジョン」と呼ばれ、広告が流れる。


側扉は乗客や荷物が挟まれた際のダメージを軽減する戸閉可変制御システムをJR西日本の車両で初めて採用した。


2次車

225系100番台225系5100番台 Hanwa & Airport Line

2016年より製造されている改良型で、便宜上「100番台」「5100番台」とよく呼ばれる。車両番号は101・5101から振られているが、編成番号は1次車の続番である。

前面が227系タイプの顔つきになり、種別・行先表示器のカラーLED化、室内照明のLED化、モハ225のダブルパンタ化(機器の二重系化)など一部違いがある。阪和線関西空港線大阪環状線きのくに線向けの車両は無線LAN・Wi-Fi対応となった。



運用

0番台(JR京都線・JR神戸線・琵琶湖線・湖西線など)

2016年9月現在、4両編成のU編成5本(うち1次車は3本)と8両編成のI編成9本(うち1次車は7本)が網干総合車両所に在籍。最高速度は130km/h。223系1000・2000番台編成と運用が共通となっている。

223系の数が多いため、運行線区では少数派形式となっている。

琵琶湖線・京都線・神戸線の快速・新快速をメインに運行されている。


5000番台(阪和線・大阪環状線・関西空港線・きのくに線)

HF編成。2016年9月現在、4両編成37本(HF401~、うち1次車は29本)と6両編成6本(HF601~、すべて2次車)が吹田総合車両所日根野支所に在籍。最高速度は120km/h。

4両編成は223系と共通運用で、6両編成は単独運用。

4両編成は大阪環状線直通の関空快速・紀州路快速・直通快速、阪和線・関西空港線・紀勢本線(和歌山~紀伊田辺)の普通・快速列車で運行。

6両編成はおもに阪和線の普通・区間快速(朝ラッシュ時)に使用されている。

こちらはまとまった数が投入されているため、運行路線においては見かける機会が多い。

2018年3月17日より羽衣線での営業運転を開始。


6000番台(JR宝塚線)

0番台を宝塚線向けに221系性能固定としたものである。

4両編成のMY編成3本と6両のML編成5本(すべて1次車)が網干総合車両所宮原支所に在籍。最高速度は120km/h。4両編成は223系1パンタ編成と共通運用で3本のみの少数派だが、6両編成は固定運用である。宝塚線の大阪発着列車(主に丹波路快速)に使用されている。

223系6000番台と同じく、前面貫通扉下部と先頭車乗務員用扉下部に2本のオレンジ色のラインが追加されている。


関連タグ

221系 223系 227系

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琵琶湖線 JR京都線 JR神戸線 阪和線

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