概要
キャッチフレーズは「あなたも参戦、だれでも参戦」。
スマブラ3DS/WiiUでは、自分で作ったMiiを大乱闘に参戦させることができる。
参戦してほしいけれど参戦できなかったキャラクターや芸能人なども、
だれでもスマブラに参戦させることが出来るのだ。
内蔵ソフト『Miiスタジオ』で作ったMiiをスマブラ側に登録することで、Miiファイターとして使うことが出来るようになる。
格闘タイプ、剣術タイプ、射撃タイプの3タイプが存在し、Miiを登録するときにそのどれか一つを選択する。
なお等身がキャラ性能に関係しており、等身が高いと重量系のパワーファイター、等身が低いと軽量系のスピードファイター…と自動的に設定される。
Miiファイターは3DS/WiiU版共に複数登録することが可能で、各々に個別のカスタムが出来る。
ゲーム中で入手した「カスタマイズパーツ」を利用することで、計12種類(4方向×3種類)用意されている必殺ワザのみならず、スマブラ内での「ぼうし」と「からだ」コスチュームを変えることができる。
このコスチュームにはメタナイトやサムスのようにファイターを模したパーツもあるので、スマブラならではの思い思いのファッションをコーディネートすることもできる。
ディレクターの桜井政博氏曰く、「中途半端を良しとせず、非常にまじめに取り組みビルドアップした」とのことで、単に殴ったり蹴ったりのアクションだけではなく、空中を舞って飛び蹴りを繰り出したり、素早く踏み込んで斬りついたり、ビームをぶっ放したりと、
およそMiiらしからぬ、しかしながらスマブラならではのダイナミックなワザで、ニンテンドーオールスターに殴り込みをかけられるのだ。
最後の切りふだもタイプごとに用意されている。
タイプ | 最後のきりふだ | 詳細 |
---|---|---|
格闘 | 超絶ファイナルラッシュ | アッパーカットで相手を上空中央にかちあげ、猛烈なラッシュ攻撃をかける。 |
剣術 | ファイナルエッジ | 掲げた剣から無数の衝撃波を放って前方を斬り刻む。 |
射撃 | フルスロットル | 出現させた2つのオプションとともに極太のビームを発射し、直線状の相手をまとめて攻撃する。 |
なお、著名人や他作品のキャラクターも容易に作り出すことができる関係上、著作権や肖像権等、またカスタマイズによるゲームバランスの問題を考慮して「インターネット対戦>だれかと」では使用することはできない。フレンド間やローカル対戦などで楽しもう。
また、今回はゲームモードの1つである組み手において、従来の謎のザコ敵軍団の代わりにこのMiiファイターの3タイプが「謎のMii軍団」として登場する。
ファイターと違い雑魚役なので崖つかまり・アイテム・必殺ワザは使えないが、3種とも通常ワザがなかなかに尖っているので、前作よりも更に厄介になっている。
なお、このMii軍団の外見は「Miiスタジオ」で登録されているものに加え、WiiスポーツシリーズなどでプリセットされているMiiと同じものがスマブラにも用意されており、MiiスタジオのMiiが少ない場合はそちらからも参照される。ついでに全員にっこりしている。
参戦ムービー
恒例の参戦ムービーは、Nintendo Of America社長・レジナルド・フィサメイと任天堂社長・岩田聡がガチで殴りあうムービーから始まる非常にインパクトのあるもので、Nintendo Digital Eventの冒頭でいきなり流れたために、「岩田社長が体調不良で休んでいるのはこれが原因か」などとネタにされた。
また、「誰でも参戦できる」というムービーで有野課長のMiiが登場し、爆笑を呼んだ。
さらに発売1週間前、「AKB48参戦」版TVCMが放送された。
Miiスタジオで作ったAKBのMiiファイター軍団がマリオたちに総攻撃を仕掛けるもので、
「だれでも参戦」というMiiファイターのテーマにインパクトを加えるものであった。
なお、ここで使われているAKBのMii達は、角川ゲームス発売の『AKB48+Me』に準じている。
"原作"オマージュ
初登場から8年が経過しており、様々なゲームにも出演し、立派な任天堂キャラクターとして認知されているMiiだが、他のファイターと異なり"原作"を意識した動きは皆無に近い。
マークがスマブラのもの+勝利BGMも『スマブラ4メインテーマ』のアレンジであることからも、Miiファイターは任天堂キャラクターとしての「Mii」ではなく、スマブラにだれでも参戦させられるオリジナルファイターとしてMiiのシステムを使ったということになっている。
とはいえ数少ない原作オマージュとして、カスタマイズパーツの帽子に「王様のぼうし」「花マイスターのぼうし」など、『すれちがいMii広場』に登場する帽子が引き続き収録されてきている。
ちなみにMiiが世に初めて登場したのがWiiの『似顔絵チャンネル』だが、Miiの原案は『トモダチコレクション』の制作過程であった為、3DS版のステージとしてトモダチコレクションのマンションが登場している。さらにトモダチコレクションはMiiに様々な着せ替えが可能であるので、Miiファイターのカスタマイズの原点ともいえる。
参戦までの経緯
前作スマブラXの時点では、Miiを参戦させる案はあったものの、Miiには直接殴られるような表現については一定の自主規制が存在し、Miiは殴ったり蹴ったりするのに向いていないという判断から見送られた経緯がある。
また同時に桜井氏は自身のTwitterにて、Miiが参戦しなかった理由として「いじめみたいなことが起こるのと、対戦相手として面白くなさそうだったから」という懸念とその発言(こちらを参照)もしていた。
それにも関わらず、今回敢えて実装に踏み切ったのは、インターネット経営のノウハウが当時と比べて上がったことに加え、前作で改造ツールなどを使って他社のゲームやマンガのキャラを作ってプレイしていたユーザーがいたこと、Miiverseで毎日のように「他社のゲームキャラやアニメ・マンガキャラをもっと参戦させてほしい」といった要望が多数寄せられていたことなども関係しているのではないかと思われる。余談だがその中にクラウドがファイターとして戦っている動画がいくつもあったが、本当に参戦するとは誰も思わなかったであろう。
注意
Miiスタジオに保存してあるMiiでも、公式で配信されたり冊子のQRコードでダウンロードした「(下半身が金色の)特別なMii」をファイターに使用することはできない。