概要
『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』のラスボス。『暗黒の支配者』(原作では平仮名のあんこくのしはいしゃ表記)と言われており、何者かによって宝箱の中に封じ込められていた(メタナイトはそのことを知っていたので何らかの関連性があると思われる)。大いなる力を狙っていたドロッチェによって封印を解かれ、彼に憑依、ダークドロッチェとなる。そのまま宇宙の彼方へと飛んでいったが、そこで何をするつもりだったのかは不明。
ダークゼロの力なのか、最終ステージであるギャンブル・ギャラクシー背景には暗黒の渦のようなものがある。
そこで盗まれたケーキの行方を追うために宇宙へと飛び立ったカービィに追いつかれ、戦闘となる。
戦闘
ダークドロッチェ
- アイスレーザー
カービィを追って高度を調整してから、杖の先端から氷属性のレーザーを横一直線に放つ。
ダークゼロの持つ氷の力によるものか、ノーマルドロッチェが使用したものに比べてレーザーの太さと勢いが大幅に増している。
- ドロッチェフレアボム
カービィを狙って爆弾を落とし、爆弾は一定時間後に縦一直線の火柱を上げて爆発する。
地上に落ちた後の爆弾にも攻撃判定は残っている為にこちらの動きを制限する機能を果たしており、二連発する事もあるので非常に厄介。
ダークゼロの持つ炎の力によるものか、ノーマルドロッチェが使用した爆弾よりもずっと凶悪になっている。
- トリプルスター
ランダムな方向に超高速で飛び回り、壁・床・天井で反射するという回避困難な星型弾を三発同時に放つ。
ランダム行動故にどのタイミングで使用するかが読めない上、予備動作も無く、二連発してシックススターになってしまう事もある非常に危険な攻撃。
ノーマルドロッチェが使うものより速度が増している様だ。
- 瞬間移動
使用中は無敵な上、ランダム行動かつ頻繁にワープをするのでなかなかこちらの攻撃が当たらない事もある。
上記の攻撃手段にこれが加わることで攻撃面、防御面共に隙の少ないボスになっている。
瞬間移動の仕様自体はノーマルドロッチェが使うものと同じ。
この形態が敗れると、ようやくドロッチェの中に潜んでいたダークゼロが抜け出し、ステージの奥へと消えていく。
この際、ドロッチェは伝説の秘法であるトリプルスターをカービィに託してくれる。
ダークゼロ本体
ドロッチェから抜け出してステージの奥へ進んでいく時は、コピー能力を捨てた時に現れる能力星を真っ黒にした姿になっている。
ステージ最奥部までたどりつくとようやく正体を現し、星型のダークマターといった趣きの一つ目の怪物になり、サイズも巨大なものとなる。
紫のオーラを纏った姿やBGMも禍々しく、これから戦うプレイヤーに、強敵であることを感じさせる空気を身に纏っている。
また、同じ星型つながりということで、一部では『ヒトデマン』とも呼ばれている。
戦闘中はランダムに炎・氷・雷の三つの姿にモードチェンジして行動する。
炎モード
- メテオ攻撃
画面中央上部に移動してから炎の爆弾を投下し、ダークドロッチェが使うものよりもずっと太く巨大な火柱を発生させた上、地上全域を焼き払う。
イラストで使用しているものがこれ。
- 突撃(炎)
暴走して画面上部を滅茶苦茶に暴れまわる。
地上の炎から逃れようと安易なホバリングをするとこの技の餌食になる。
- 星型弾
虹色に輝く星型弾を発射。
画面斜め上に移動してから発射する場合はカービィに狙いをつけて放つ。
画面斜め下に移動してから発射する場合は真横に放つ。
画面最上部に移動してから発射する場合は真下に発射しながら画面最上部を横移動する。
なお、星型弾だけは氷・電モードの時も共通して使用する。
氷モード
- アイスレーザー
画面斜め上へ移動した後、真下へと氷属性の光線を放ちながら横移動する。
地上の広範囲を凍らせてこちらの行動の妨害を図るが、画面端にだけは放ってこない。
イラストで使用しているものがこれ。
- 突撃(氷)
ゲーム画面の端をぐるぐると回転する。
アイスレーザーの死角である画面端へと逃げ込んだカービィを追撃するように使ってくる事もある。
電モード
- 電撃
斜め四方向に電撃を放ち、直後に画面上下左右の端全てを電撃で満たす広範囲かつ初見殺しの攻撃。
イラストで使用しているものがこれ。
- 突撃(電)
横移動しつつ上下にふわふわと揺れる。
ダークゼロの左右は電撃の死角となっているが、電撃の直後にこれを使用する事で死角を補う形になる。
強さ
では実際ゲーム内での強さはどうなのかと聞かれれば、ラスボスとしては楽勝の部類。
その原因としては
- 戦場に回復アイテム等を複数持ち込む事が可能なゲームシステム
- 3面ボスのメカクラッコからして即死攻撃や第二形態(回復なしの連戦)があり、前座のダークドロッチェは回避困難な技を使うために、そのどれも持たないダークゼロは相対的に弱く感じる
- メカクラッコとは逆に、戦闘前に多くの回復アイテムがもらえる
- ドロッチェフレアボムは連射可能な上に他の技と組み合わせて使ってくる事もあるが、ダークゼロのメテオ攻撃は一度に一発しか撃てない上にこの間ダークゼロは行動不能なので隙だらけかつ他の技と組み合わせられない
- 本作の特殊能力のポジションにある『トリプルスター』が(一応前哨戦として戦うダークドロッチェが手強いとは言え)特別な苦労もなく手に入れられてしまう
- 基本的に挙動がスキだらけであるので攻撃をかわすのは容易。(一応、アイスビームで端に追い詰めてから突撃や、画面端全体に攻撃判定を出す電撃など、強力な攻撃が無いわけではない)
- 前作のラスボスであったダークマインド第一形態の星型弾に比べ弾速も弾源となるダークゼロ本体の挙動も遅い
- カービィシリーズの恒例である第二形態への変身やシューティング戦が存在しない
- 挙動がランダムでありHPも高くない為、強みであるアイスビーム→突撃コンボや電撃を使用しない等強さを発揮しないまま退場してしまうケースがある
- 属性攻撃の死角を突撃で補うなど技の機能自体は知的だが、ランダム行動をするダークゼロ自身は技の効果を理解していない為、属性攻撃を披露せず的外れな場所に突撃だけを連発する事もある
などが挙げられ、初心者やカービィシリーズ以前にアクションゲームが苦手なプレイヤーでも割と簡単に勝ててしまったりする。
そのため一部のファンの間では『カービィ史上最弱のラスボス』という悲しい評価をされてしまっている。
『参ドロ』以外での出演
「トリプルデラックス」ではドロシア(ソーサレス)とのコンビの金ストーン、「スターアライズ」では半空きの大宝箱(デザインはドロッチェ団の物)から顔(?)を覗かせているストーンが登場している。
更にアップデート第二弾で参戦したドロッチェの技としても登場した…のだが、その内容は宝箱の中からびっくり箱のように飛び出るというもの。所謂これのような類だろう。また、裏ボスでは、何故かダークゼロBGMではない。EDでは、ドロッチェがダークゼロを描いている。なお自身のBGMに関して、イラストギャラリー『影なる共闘』でアレンジが作られたと勘違いされることがある。実際はドロッチェ団の雷ステージと鏡の大迷宮のオリーブオーシャンの混合アレンジなので間違えないように。
他には、ラスボスエンデ・ニルの体表に出現する目玉がダークゼロのものと酷似しており、ここに星型の照準を合わせることでダークゼロそっくりな姿になるという小ネタがある。
また、公式Twitterのイラストではクリスマスツリーの飾りつけとして登場。
余談
姿や名前などからダークマターの一人ではないかという説があるが、立ち位置に関してはユーザーの解釈によって大きく異なるのが現状である。
ちなみに、プププ大全等ではダークマター一族と並ぶ事があるものの、公式では彼らの関連については明確なコメントはされていない。これは0²も同様。
弱いと言われる原因は以上の通りだが、一部では「憑依することで真の力が出せる」、「ダークドロッチェ戦で力を消耗してしまった」「エンデ・ニルの目玉との酷似性から、本来複数個あって完全体といえるうちの一個体分だけだから」と敢えて意図的なものと考えるものもいる(逆にそれが原因でネタ扱いに拍車が掛かったりもしたのだが)。
シリーズの恒例として、ラスボスと戦うには色々と条件を満たす事が必要なのだが、ダークゼロと戦うために特に条件は必要ない(ただし、ラスボスより前に条件を満たす部分はある)。
なお、ネタにされることはあまりないが更に弱いラスボスが二名存在する。
ぶっちゃけ0²も行動パターンがシンプルで難易度はかなりやさしいが、演出やBGM等から威厳あるラスボスとして評価されている模様。
海外名は「Dark Nebula(ダークネビュラ)」。ネビュラ=星雲ということを考えるとこちらの名前の方が見た目に近いかもしれない。
また、カービィハンターズZには暗黒の支配者と意味合いがほぼ同じの『全ての闇の王』(原作ではすべてのやみの王と表記)という肩書きを持つキングD・マインドが登場した。
ちなみにこちらはカービィ4人をまとめて相手取る存在である点と装備やレベルを整えて数値をインフレさせていくゲームデザインが重なり、カービィシリーズのボスとしては非常に強く設定されている。
関連タグ
ダークスター - 容姿や名前、封印されている設定などが似ている。