「先輩のこと、好きにならないよ」
概要
遠見東高校の一年生。身長は低め(高くとも153未満)。
物事にのめり込むタイプではないが、押しに弱い性格のため、巻き込まれたり押し付けられる形で何かに手を付けることもある。
そして一度取り組めば、のめり込まないにしても手は抜かないタイプ。
中学時代は誘われてソフトボール部に入部していたが、結局レギュラー入りしてしまっていた。後輩にも慕われていた様子。
高校入学直後、部活動を決めあぐねて暇を持て余していたところに、担任から生徒会の手伝いを依頼され、生徒会室に赴き、学校一の優等生である七海燈子に出会うことになる。
恋愛には強い憧れも興味もあるのだが、今まで誰かを好きになることができず、そのことに強い寂しさとコンプレックスを感じていた。
そのため誰に対してもドキドキしたことが無いと言う七海燈子に興味を持ったのだが、事もあろうにその燈子が侑に惚れてしまう。
侑は持ち前の流されやすさもあり、押し負ける形でその好意を受容することになる。
そのため、燈子をよく言えば客観的、悪く言えば若干冷めた目線で見ており、最初の頃は「人を好きになる気持ち」を手にしている燈子に嫉妬を感じる場面もあった。
普段の澄ました様子とはまるで違う子供のように無邪気な姿に辟易することも多いが、彼女の全開の好意に触れているうち、侑も徐々に彼女に愛情を持つようになっていく。
しかしながら、燈子の好意は侑の変化を許容しないものであり、侑が燈子を傍に繋ぎ止めておくために、自分の変化を認めることができない歯がゆさを見せ始めている。
関連人物
- 七海燈子
生徒会長であり、侑に好意を向け、またその好意によって侑を束縛する厄介な先輩。本人に悪気は無いのだが、侑への思慕はある意味で一方通行なものであり、度々侑を困惑させている。
- 佐伯沙弥香
生徒会副会長であり、燈子に好意を向ける1人であり、燈子に接近する侑を少し警戒している
侑意外で燈子の素顔を知る希少な人物であり、相談相手とはいかないまでも、貴重な話し相手となる
- 叶こよみ
中学からの友人で読書家仲間
自作小説の感想を求められるほど信頼されており、生徒会劇の脚本を頼むことになる
- 日向朱里
バスケ部に所属する体育会系の少女で、こちらも中学時代からの友人
恋焦がれる先輩を追いかけて高校までやってきてしまった
- 園村菜月
中学時代のソフト部の仲間で、現在でも交流の続く友人