概要
『最強武将伝三国演義』は、2010年4月4日から2011年3月27日まで毎週日曜朝9:30より、
テレビ大阪発・テレビ東京系列6局ネットで放送されたアニメである。
中華人民共和国のアニメ製作会社北京輝煌動画と日本の映像企画制作企業
フューチャー・プラネットの合作。この他に、トランスフォーマー、ベイブレード
で知られる日本の大手玩具メーカーであるタカラトミーも製作に協力している。
当初は、2009年10月にNHKでの放送を予定していたが、諸般の事情で実現できず、
ホリプロに企画を持ち込んだという経緯がある。そのこともあり、日本版は
“ ホリプロ50周年記念番組 ”として、船越英一郎(劉備役)、アリtoキリギリス
の石井正則(諸葛亮役)、鶴見信吾(曹操役)、鹿賀丈史(ナレーション)
など、ホリプロに所属する俳優・お笑い芸人・タレントが 主要な登場人物の声と
ナレーションほか、作品中に登場する人物の半分程を担当していた。
また、主題歌はアニソン界の大御所、ささきいさおが熱唱していた(呂布の声も担当)。
三国志の映像化作品は赤壁の戦い(または、三国鼎立)を一つの区切りとするものが多いが、
(日本でも、三国志を題材としたアニメに「横山光輝・アニメ三国志」「SDガンダム三国伝」
が存在する。両作品とも赤壁の戦いどまりになっている。)
本作は晋による統一までを描くとしている。そのため、貂蝉が王允の養子となるまでの経緯
を乱世の描写と絡めて丁寧に描く一方で、桃園の誓いから黄巾の乱討伐、張飛の督郵打擲の
くだりまでを1話で描くなど、全体にスピードが速い。
しかし、孫家がらみの話(孫堅、孫策の死)、赤壁の戦い後の劉備側の行動(黄忠、魏延が劉備側
に加わる話)、夷陵の戦いでの 関興の行動(ハンショウを倒し、父の青龍刀を取り返すシーン)、
陸遜が諸葛亮の石兵八陣で道に迷うシーンなど、一部の有名なエピソードが 話数と放送時間
の関係で省かれている。
なお、「ぴたテン」「ガサラキ」「ジュエルペット」など長い間続いていた
テレビ大阪製作のアニメ枠は、この作品が最後となった。
商品展開
上記の通りタカラトミーも製作に協力しており、アクションフィギュア、単色ジオラマフィギュア
などの関連玩具もタカラトミーから発売されていた。しかし、フィギュアーツ(バンダイ)、
Figma(グッドスマイルカンパニー)、リボルテック(海洋堂ほか)などハイクオリティな
アクションフィギュアを主流としている日本では受け入れられず、早々に店頭から姿を消した。
このこともあってか、ネットワーク対応のカードゲームも発売される予定だったが、発売中止になった。