概要
大阪市浪速区と西成区の境にあるJR西日本大阪環状線・大和路線(関西本線)と、南海電気鉄道南海本線・高野線の駅。
また、大阪市営地下鉄御堂筋線・堺筋線の動物園前駅、阪堺電気軌道の新今宮駅前停留場とは乗り換え駅の関係になっている。
駅構造
JR西日本(JR-O19・JR-Q19)
国鉄時代の1964年に開業。駅のシンボルフラワーはハギ。
島式2面4線の高架駅。ホームは2階にある。3・4番のりばは1・2番のりばよりも少し東にずれており、南海電鉄との乗り換えに時間を要する。
改札口は1階にある東口(通天閣口)と、南海電鉄との相互乗り換え口がある4階の西改札口の2箇所。エレベーターは東口にのみ設置。西口にエレベーターがないため、車いす利用者にとって南海との乗り換えが不便である。
トイレは東口改札内と西口改札外にあり、いずれも男女別の水洗式。西口改札外は南海との共用。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 大阪環状線 | 内回り | 天王寺・鶴橋・京橋方面 | |
2 | 大和路線 | 上り | 天王寺・王寺・奈良・(和歌山線)高田方面 | |
阪和線・関西空港線 | 内回り | 鳳・和歌山・関西空港方面 | 関空快速・紀州路快速 | |
3 | 大和路線 | 下り | JR難波行き | |
大阪環状線 | 外回り | 弁天町・西九条・大阪方面 | 主に阪和線・大和路線からの電車 | |
4 | 大阪環状線 | 外回り | 弁天町・西九条・大阪方面 |
環状線外回り電車のうち、鶴橋からの電車はすべて4番のりばに発着する。大和路線・阪和線から直通する電車は3番のりばに発着するが、4番のりばに発着する電車もある。
2015年3月22日、1・4番のりばに発車メロディが導入された。曲はアントニン・ドヴォルザークの『交響曲第9番「新世界より」』第4楽章。当駅近くにある新世界にちなんだもの。
南海電気鉄道(NK03)
1966年に国鉄線との乗り換え駅として設置・開業。
相対式2面2線が2つある複合式3面4線の高架駅。ホームは4階にある。東側2線を高野線の電車、西側2線を南海本線の電車が使用する。ホーム有効長は4番のりばが8両、それ以外が10両対応だが、南海線・高野線ともに10両編成で運転する電車はない。南北にある階段は各ホームを結ぶ3階通路につながり、さらに南の階段のみ2階の西口につながっている。このほか4階にJRとの乗り換え口がある東口がある。
水洗式トイレは改札内と4階改札外(JRと共用)の2箇所。エスカレーターは2・3番のりばのみに通じる。エレベーターは各ホームと2階の西口を結ぶものと、2階の西口と地上を結ぶものの計4基ある。
JRの西口にエレベーターがないため、車いす利用者にとってJRとの乗り換えが不便である。南海からJRに乗り換える場合は、南海の西口でいったん出場し、屋根のない200mの一般公道を通り、JRの通天閣口から入場しなければならない。
天下茶屋駅に優等列車が停車する以前は南海線と高野線の乗換駅としての役割を持っていた。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 高野線 | 下り | 萩ノ茶屋には『各停』のみ停車 | |
2 | 高野線 | 上り | なんば行き | 今宮戎には『各停』のみ停車 |
3 | 南海線 | 下り | 堺・岸和田・泉佐野・みさき公園・和歌山市・関西空港方面 | 萩ノ茶屋通過 |
4 | 南海線 | 下り | なんば行き | 今宮戎通過 |
上り線はなんば行きのみである。発車標がフラップ式だけだった頃、4番のりばの表示は発車標に「なんば」「なんばまでとまりません」のコマを貼り付けただけのものだった。各駅停車が今宮戎に停車するため、2番のりばは「なんば」のみ貼り付けで停車駅は可動式だった。現在ホーム表示では、2番のりばは「なんば行き」と表記されたボードの下にLEDで今宮戎停車の有無が表示され、接近表示も行われる。4番のりばは2番のりばと同様の装置でLEDで通過電車や特急の指定席案内表示され、接近表示も行われる。
改札には2番のりばと4番のりばの反転フラップ式発車標があった。2番のりばの高野線は各駅停車以外、4番のりばの南海線は全電車、次の停車駅が終点のなんばだが、この発車標には発車時刻や種別も表示された。改札のものは2017年12月から順次、日本語・英語・中国語・韓国語表示に対応したLCD式案内表示機に更新され、すべてののりばにおいて電車の詳細と発車時刻が表示されるようになった。
利用状況
JR西日本
- 2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は、64,614人である。
南海電気鉄道
利用状況比較表
事業者名 | JR西日本 | 南海電鉄 | |
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年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年度 | 66,234人 | 132,468人 | 88,559人 |
2009年度 | 63,250人 | 126,500人 | 85,119人 |
2010年度 | 62,200人 | 124,400人 | 84,755人 |
2011年度 | 61,878人 | 123,756人 | 83,702人 |
2012年度 | 61,925人 | 123,850人 | 84,112人 |
2013年度 | 62,411人 | 124,822人 | 85,526人 |
2014年度 | 62,143人 | 124,286人 | 86,733人 |
2015年度 | 63,292人 | 126,584人 | 89,752人 |
2016年度 | 64,614人 | 129,228人 | 92,600人 |
2017年度 | 65,567人 | 131,134人 | 95,134人 |
参考文献
※1 ハンドブック南海
隣の駅
JR西日本 | ||||
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大阪環状線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 大正駅(JR-O16) | 新今宮駅(JR-O19) | 天王寺駅(JR-O01) | |
快速 | 大正駅(JR-O16) | 新今宮駅(JR-O19) | 天王寺駅(JR-O01) | 東岸和田行き、日根野行きのみ(阪和線直通のみ) |
| 今宮駅(JR-O18) | 新今宮駅(JR-O19) | 天王寺駅(JR-O01) | |
直通快速 | 天王寺駅(JR-O01) | 新今宮駅(JR-O19) | 今宮駅(JR-O18) | 西回り西九条・大阪方面のみ。 |
大和路線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
快速 | 天王寺駅(JR-Q20) | 新今宮駅(JR-Q19) | JR難波駅(JR-Q17) | |
普通 | 天王寺駅(JR-Q20) | 新今宮駅(JR-Q19) | 今宮駅(JR-Q18) | |
南海電気鉄道 | ||||
南海本線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
なんば駅(NK01) | 新今宮駅(NK03) | 天下茶屋駅(NK05) | ||
準急行 | 天下茶屋駅(NK05) | 新今宮駅(NK03) | なんば駅(NK01) | 平日朝のなんば行きのみ |
高野線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
なんば駅(NK01) | 新今宮駅(NK03) | 天下茶屋駅(NK05) | ||
各駅停車 | なんば駅(NK01) | 新今宮駅(NK03) | 萩ノ茶屋駅(NK04) |