概要
アニメ『おそ松さん』の第7話Aパート。テレ東の本放送は2015年11月16日深夜(17日)。
末弟のトド松が初の主役になっている。あの有名な顔芸が生まれたのもこの回。
Cパート「北へ」とは対照的にドタバタ劇になっている。
当然ながら、タイトルに出てくる「5人の悪魔」とは六つ子の残りの五人(おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松)のことである。
なお第7話の構成は以下のとおり。
A「トド松と5人の悪魔」
B「4個」
C「北へ」
D「ダヨーン相談室」
トド松と5人の悪魔
ストーリー(ネタバレ注意)
ある日、トド松は「スタバァコォヒィー(以下スタバァ)」でバイトを始めていた。
そして、スタバァでバイトを始めて数週間後…なんと合コンのお誘いがきた。
…実は、これがトド松の狙いであり、バイト先の女の子から合コンを誘われてリア充(「童貞なヒーロー」での言葉を借りると「殿上人」)への階段を上るための作戦である。
当然、このことは兄達にはばれたくない…慶応の大学生と偽り、地味なバイトにも日々耐えてきて手に入れたこの幸せ…しかしそんな願いもむなしく、おそ松達がバイト先に来てしまう。
何とか帰らせようと店先で土下座をしてコンクリを頭でぶち破り出血する程に必死なトド松は、バイト先に来ては駄目なのかと問う兄達へ存在が恥ずかしい、ウ○コと暴言をぶつけ兄たちを言葉の矢で滅多刺しにする。
理解を示し折り合いをつけようとするおそ松の『授業参観の日に母さんが来たら一人だけすげー浮いてた』という例えを否定し、『全校集会で校長に黄ばんだパンツを晒された気分』とまで宣い、そこでようやく五人が帰ろうとする(一応のフォローなのか、他の店で使えるクーポンを差し出したが、当然撥ね付けられた)。
そこへタイミング悪く合コンの話をしに誘った女性店員たちがやってきてしまい、結局五人は入店してしまう。(例の顔芸はこのシーンにて発揮)。
兄達のボケラッシュが続く中、なおもトド松は冷徹な態度を取り続け、トイレ前にテーブルを移動させて兄弟に品だけだして放置(直前にメニューをぶつけ出血、気絶させたカラ松には品どころか椅子も出していない)し、それを女性店員が見つけそうになると兄たちをゴキブリと断じ殺虫剤をぶちまけた。(この時にカラ松は、息を吹き返している。)
そこまではボケつつも大人しくしていたおそ松達だったが、タイミング悪く合コンの話をしに誘った女性店員たちが、合コンや大学等の単語を出してしまい、色々嘘をついていたこと、そして一連の仕打ち全てが兄弟を出し抜いて合コンに行くためだけだった事が兄達にばれてしまう。
当然それを知ったおそ松達は(十四松を除いて)ブチ切れ、バイト先をめちゃくちゃにしてしまう。
ある兄達はコーヒーをこぼした上で慌てて床を拭く末弟の頭上に熱々のコーヒーをぶつけ、ある兄は客の前で脱糞(未遂)をし、そしてとどめに3人の兄が床にグネグネしながら受けた暴言と仕打ちを追求…とやりたい放題。なお十四松はトド松を褒めたり3人の兄がこぼしたコーヒーを拭いたりと割と良心的である。
兄その1「ごぉべェんねェ~~(ごめんね)トッティ~~~~」(ぐねぐね)
兄その2「オレ達ィ、こんなお店場違いだったねぇ~~~」(ぐねぐね)
兄その3「黄ィぶぁんダぁぷァんツどぅあくぁらぁぁぁ~~(黄ばんだパンツだから~~)」(ぐねぐね)
床に転がって奇声を上げながら身もだえする兄達。先刻の仕打ちを後悔するトド松であったが、もはや全ては手遅れ………
トド松「す、すんませんでした…もう許してください…」
兄その1「えぇ~~ぬぁにがぁ~~~??」(ぐねぐね)
兄その2「オレ達を虫けら扱いした事~~~??」(ぐねぐね)
兄その3「それとむぉ周りに慶応の学生ってウソついてる事ぉ~~~??」(ぐねぐね)
十四松以外の兄4人をトイレに入らせたペテン弟だが、不良兄弟になった兄達に脅かされる。
そして…合コンには結局兄達も参加し、更にトド松も裸芸を披露する(もしくはさせられた。ちなみにポーズは、あのポーズに似ている)羽目に。
結局、トド松の抜け駆けは、虚しく失敗に終わった。
一松「おかえり」
トド松「た…ただいま」
余談
- 5人の兄は場違いなコスプレをして来店してきた(おそ松は裸の大将、カラ松は自転車に乗り芋ジャージとヘルメット着用、チョロ松は学ランと瓶底眼鏡、一松は北の国から、十四松は金太郎)。
- ゲームのたび松に衣装が「憧れのカフェ」というシリーズ名で登場し、各々は「田舎おそ松」などと称される。トド松については合コンでの姿が採用され「業を背負いし者」と称された。
- 今回の次のBパート『4個』で早くもスタバァをネタにしている。またこの回『4個』でトッティ呼びを継続したからか、以降トド松は兄たち(やファン)からはトッティと呼ばれることがほとんどとなった。当初のニュアンスはどちらかというと「トッティ(笑)」という悪意混じりのもの(5人の悪魔的には)だったが、あまりの定着ぶりに2クール目から公式に愛称と扱われるようになった。
- 後日談として、第11話『クリスマスおそ松さん』にて、「この事件以来、スタバァの女性店員2人からLINEが返ってこない」ことが判明する。また、第14話のエンディング『SIX SHAME FACES~今夜も最高!!!!!!~』トド松TypeMの歌詞で「スタバァでのバイト自体を辞めた」ことが判明する。
- この話にモブとして登場する女の子達のアイダとサチコは2話に初登場している他、10話で出てきた熱海の雑誌、そして18話Bパートにもレーサーとして登場、最終話にも登場し、最終的に二人で寄り添って力尽きていた。第2期ではトド松とまた交友関係になっている。
- また、この話初登場のスタバァコォヒィー店長も18話Bパートにてレーサーとして再登場している。
- 第19話『チョロ松ライジング』にて、このスタバァが再登場している。
関連タグ
おそ松さん おそ松さん(アニメ) 六つ子(おそ松くん) トド松(松野トド松) トッティ スタバァ
スターバックスコーヒー※スタバァの元ネタ
おまけ(第7話の残りの話紹介)
Bパート『4個』
登場人物は六つ子。
36時間も4個の今川焼きを巡って相談及び争奪戦(未遂)になる。
結局は、「1個を両親にあげて、残りを半分にする」という方法に収まるが…なんと3個のうちの1つが中身がクリームであったことが判明して再び戦争に…。
余談
対峙のさなかにチョロ松以外の5人がコスプレしてのイメージ映像が登場し、そのコスプレ姿のままで今川焼き争奪戦を開始したためチョロ松に制止される。
『おそ松さんのへそくりウォーズ』ではこの場面を元にした「今川焼き」という衣装シリーズ、『たび松』では同様に「今川焼き(戦闘服ver.)」という衣装シリーズで登場した。
(下記の衣装名はへそウォでのもの)
- おそ松:トラックスーツ …動きやすい黄色い服でアクションスターのようにヌンチャクを構える。へそウォでは服の色が赤に変更され、武器も鉄パイプになった。
- 「どうやら実力行使しかないようだな!」 「おそ松兄さん!」
- トド松:カフェ店員 …Aパートのスタバァの制服。両手にメニューを武器のように構えており、へそウォでは手裏剣のように投げて攻撃。
- 「へへっ、しょうがないね」 「トッティ!」
- カラ松:刑事 …黒スーツにサングラスを掛け葉巻を咥えたハードボイルド(元ネタはあぶない刑事?)。ショットガンを構えており、へそウォでは銃撃で攻撃する。なお、ツインクルのグッズ「職業コスプレ」シリーズでこの衣装が採用された際は説明が刑事ではなく「マフィア」となっている。
- 「フッ、残念だ」 「誰?」
- 十四松:覆面レスラー …赤い覆面に上半身裸のマッチョなレスラー姿。へそウォでは飛び蹴りして攻撃。
- 「来いコノヤロー!」 「誰!?」
- 一松:猫 …2話Bパートでも見せた猫男の姿(猫松)。服装は松パーカーのまま。へそウォでは一松様な鞭で攻撃。
- 「オワラセルー」 「誰ぇ!?」
なお、チョロ松は対峙を止める役で本編ではコスプレをしなかったため、へそウォでは第4話のライブ時の衣装が割り振られた。
たび松では第4話のメガネを掛けたマネージャー姿が採用されている。
Cパート『北へ』
約8分間にも及ぶサイレントもどきストーリー。登場人物はダヨーンとデカパン。
終始「ダヨ~ン」または「ホエホエ」で会話している。
おじさん2人が北米のイエローナイフを目指して冒険するロードムービー風の話。