概要
未来の月野うさぎが「幻の銀水晶」の力で地球を浄化し、クリスタル・トーキョーという都市の女王になった姿。
うさぎの前世プリンセス・セレニティが母から受け継ぐはずだった、クイーン・セレニティの称号を名乗っている。
原作・Webアニメ
原作では彼女が女王として即位するに至った経緯は描かれていないが、地場衛との結婚式で懐妊を認知(第5期ラスト)している。
21世紀初頭の22歳でクリスタル・トーキョーの女王ネオ・クイーン・セレニティに即位。
「幻の銀水晶」の力で1000年の命と永遠の若さを手にし、地球の国民の体も同じように作り変えた。
キング・エンディミオン(未来の衛)との間に第一王女・スモール・レディ(ちびうさ)を産んでいる。
30世紀にブラック・ムーン一族がクリスタル・トーキョーを襲撃した際は、「幻の銀水晶」の異変に気づいて、一人娘のスモールレディを探しに表に出たところ、プリンス・デマンドの邪視攻撃を受け、防御のためにクリスタルが体を包み込み、眠りについた。
ちびうさがセーラー戦士として目覚めたことがきっかけで蘇り、本体に戻った夫のキングとともにパレスから登場し、離れ離れになっていた娘との再会を果たした。
戦士としては力を失った自身の代わりにと、娘にネメシスを倒すため自らのロッドを託す。
戦いの後はセーラームーンにコズミック・パワーを含む新しい変身コンパクト、内部太陽系戦士にプラネット・パワーを与え、うさぎにお礼を言った。
原作では、さらに先の未来での姿も描かれており、ギャラクシー・コルドロンを護っているセーラー戦士のセーラーコスモスがうさぎのさらに未来の姿であるとされている。
セーラーコスモスは争いが絶えない遥か未来の巨大な敵・セーラーカオスとの戦いを避け、過去を振り返る為にちびちび(セーラーちびちびムーン)となってうさぎたちの前に現れた。
カオスとの戦いの後は過去に自分のしたことは間違っていなかったと再確認し、未来に帰って行った。
なお、コスモスが30世紀よりも後の未来から来たうさぎの転生後の存在なのか、別の未来(平行世界)の存在であるのかなどは明らかにされていない。
月の王女だったセレニティが、地球人類を嘗ての月の住人同様に不老長寿に変え、自分の王国の国民にしたことには読者からも賛否があるが、
前世のシルバー・ミレニアムと地球国が滅亡したのは月人の不老長寿を妬んだ地球人がその源を求めて戦争を起こしたためで、
そのきっかけがプリンセス・セレニティとプリンス・エンディミオンの禁断の恋であり、当人たちの罪の意識が絡んでいるのかもしれない。
テレビアニメ
経緯は不明だが20〜21世紀に起きた大変動を経て地球の生命体が冷凍睡眠に就き、30世紀にうさぎが「幻の銀水晶」の力で再生させると同時にクリスタル・トーキョーという都市を創り、その女王となったとされている(テレビアニメ版では不老長寿ではない)。
その後、衛(キング・エンディミオン)と結婚し、彼との間に一人娘・スモールレディが生まれた。
ブラック・ムーン一族がクリスタル・トーキョーを襲撃した際、ちびうさを過去の時代へ逃がし、自身は攻撃を受ける寸前に4人の守護戦士(未来のマーズ、マーキュリー、ジュピター、ヴィーナス)の力で、クリスタルに封じられ、守護戦士に護られながらクリスタルの中で眠りについた。
その後、未来へやってきたセーラームーンたちがワイズマンを倒したことで眠りから醒め、離れ離れになっていたちびうさと再会を果たす。
母となってからは、娘のちびうさに、悲しいことやつらいことがあっても、それに耐えて生きていかなければならないことを説き、娘に対して母らしい威厳を見せている。
しかし、過去の自分宛に送った手紙がひらがなばかり(原作・アニメ)、誤字だらけ(テレビアニメ)の文面であるなど、過去と変わっていない面もある。
また、手紙の追伸にて現在のうさぎに「若いうちの勉強はやはり必要だったからがんばってください」と付け加えていた。
容姿
ドレスはプリンセス・セレニティ時代とほぼ同じデザインだが、クイーン・セレニティのものの特徴も加わっている。マーメイド型のドレスになり、腰のリボンが蝶の羽根のように大きくなり(クイーン・セレニティに妖精の羽根が生えていたのを踏襲したと思われる)、ティアラが追加された。
ティアラは原作・Webアニメとテレビアニメ版でデザインが異なる。ティアラの宝石が「幻の銀水晶」の力を繰り出す。
原作・Webアニメは主に銀髪、テレビアニメ版では金髪である。