概要
ロックマンシリーズで登場する為、その時の名前には「ワイリーマシン○号」と作品のナンバリングがそのまま入る(9・10のみ番号が付けられず、ただの「ワイリーマシン」と呼ばれる→但し、クラシックスコレクション2のチャレンジモードのエクストラチャレンジではきちんとステージセレクトに号数表記が表示されている)。
大抵の作品ではたとえ撃破しても、第二形態となって再戦することとなる。そのため体力ゲージが2本分存在し。ボス2体分の知識が必要となる。(場合によっては3体分必要)
4以前はどこかしら外装の破損した不格好な第二形態迄だったが、4以降10までは脱出機構のワイリーカプセルが立ちはだかる。
ちなみに、上述した4以前の第二形態は、破損しているにもかかわらず第一形態よりも強くなっているのだが、これはダメージによって安全装置が壊れてビームの出力が上がるからという設定がある(なお、ロックマンロックマン版1号には使ってくる武器の関係上この設定が無い)。
ファミコン時代のロックマンをオマージュした9・10においても、この不格好な第二形態はキッチリ再現されている。
本編
1号
シリーズ1で初めてロックマンに追い詰められた事から制作。飛行タイプ。
その時はロックマンが自分の元へ来ることを想定しておらず、突貫で作ったために、どの作品よりも不格好な外観をしている。
1号(ロックマンロックマン版)
ロックマンロックマンで登場する1号は本編の5号に酷似しており、完全に別物。第1形態は前述の通り5号のような戦車型だが、第2形態は戦車型を応急修理し(この際ワイリーが「ちょっと待ってろ」とその場で作業に取りかかるが、律儀にロックマンは待っている)、旧デザインの1号と同じ飛行型へ改造している。
8ボスの特殊武器を使ってくるため、それぞれの武器を使うボスの弱点攻撃を当てれば怯ませることが可能。
また、ロールちゃんのホウキ攻撃で難易度「きつきつ」でも問答無用で怯む。
2号
1号の反省を生かし、ロックマンの強さとデザインを考慮した上であらかじめ制作し、用意したため、見た目はだいぶ洗練された。ちなみにゲームオーバーにならずに進んできた場合、弱点の一つであるクラッシュボムが使い切った状態故に使えない。(但し、先のブービームトラップ戦で、とある方法を使えば、一発だけ残った状態となり、止めの一発に使える!!)
こちらも飛行タイプ。
3号
カニのように横歩きで歩行するタイプ。
シリーズで最弱のワイリーマシンであり、第一形態はウィークポイントを弱点武器で攻撃されるとあっけなく破損(ゆっくり左端から登場するので、下手すると登場の最中に撃破出来る)し、第二形態はラッシュジェットを使われるとほぼ無力と化す。しかも、その後に真のラスボスとして登場するガンマがワイリーマシンに輪をかけて弱い。余談であるが、ドンキーコングリターンズに登場するドクターチキンは見た目や動き、弱点の位置など3号に酷似している。
4号
大口を開けたドクロをモチーフにした不気味なデザイン。
本作から、ドクロデザインが基本となっている。
倒したあとは本作以降定番となる「ワイリーカプセル」戦となるが、連戦ではなく、最終決戦のための別ステージが用意される。本作で初めてラスボス専用BGMが使用された。
撃破後、素早くレインフラッシュを使うと脱出するワイリーを撃破できてしまう。が、しかしそこで進行ができなくなるのでリセットするハメになるので注意。おそらく、ワイリーが画面外に脱出してからクリア判定になっている様子。
第二形態はドリルボムの爆風を上手く当てる必要がある。
ワイリーカプセルはファラオショットが弱点。
5号
戦車タイプ。砲弾の発射口が弱点。本来は第二形態もあるらしいが、機能せずにマシンが破壊されてしまう(今まで以上に複雑過ぎて第二形態用とカプセル射出用とで配線を間違えた為)。その為、ワイリーマシンでは珍しく第一形態しかない。(てゆーか、第二形態お蔵入り!!)
倒すと登場するワイリーカプセルは、ビートを起動すると勝手に追尾して倒してしまう。
また、5号戦の前に「ワイリープレス」というロックマンを押し潰すことに特化したマシーンで戦いを挑んでくるワイリーだが、押し潰す以外にやることがない非常に残念なマシーンだった。
6号
前述のワイリープレスの改良・大型版とも言える(部屋と一体化したワイリープレスを単独マシン化したタイプと言える)。ファミコン時代最後のワイリーマシンということもあり、デザインは集大成とも言える完成されたもの、BGMも非常に荘厳(特にPS版のアレンジは秀逸)。
強制スクロールの中で戦うことになるが、歴代マシンで唯一、弱点を狙う必要が無く、機体のどこを狙ってもダメージを与えることができる。
ワイリーカプセルは見た目的には6号の装甲が剥がれただけのようにも見えるデザイン。
また、カプセルも含めた3形態で弱点武器が一括して共通しているのもこの機体のみである。
どれも的が大きいのでシルバートマホークをガンガン撃ちこめばあっという間に沈む。
万が一弾切れした場合、次いでダメージの入るナイトクラッシャーが次善の策となる。
7号
久々の歩行タイプ。3号に比べるとだいぶ強い。5号と同様第一形態しか無いが、どうやら脱獄後に設計・製作した為に、制作費・製作時間の関係上、第二形態をオミットしてワイリーカプセル射出に重点を置いたらしい(また、体当たりによる格闘戦に特化したのも同様の理由)。足下をスライディングで潜り抜ける必要があるが、小型の同型機体を発射してくるため、避けながらの戦闘はなかなか厳しい。
……が、こんなところでダメージを食らっている場合ではない。
本作のワイリーカプセルはシリーズ史上最強と言われている。ワープして出現を繰り返しながら、誘導弾を撃ってくる、ある意味単純な戦闘スタイル。しかし、読みにくい軌道で動きも早い三種類の誘導弾をかわすのが困難であるのは勿論、カプセル一回の出現につき一回しかダメージは与えられないので長期戦は必須。スマブラSPに登場するワイリーが搭乗しているのはこの機体。
ちなみに誘導弾の中で悪質なのは炎・氷・電気が混じったもの。電気はただダメージを食らうだけでまだいいが、炎は身動きできずにじわじわダメージを与えて、氷は大ダメージを喰う上に動きを封じられて次の落雷チャージによるプラズマ弾の餌食に確実になる(但し、プラズマ弾はカプセルにダメージを与えなければ発動しない)。
炎は一応レバガチャすればダメージを軽減できる。また、当てられるタイミングこそ限られるが、三色弾はサンダーストライクをカプセルに当てることで封じられる(ダメージはなし)。
一応誘導弾の性質を熟知すればノーダメージで切り抜けられる。
おおまかに、高い位置にカプセルが出現した時は真下に引きつけてスライディングでかわし(難易度低め)、真ん中~低めに出現した時はジャンプで上に釣ってスライディングで距離を取るか潜ってかわす(難易度高め)。
ワイリーが三色弾を射出したタイミングでジャンプし、釣るイメージ。
2ダメージが入るのはチャージワイルドコイルのみなので、W缶は出来れば用意しておきたい。
池原版では「スーパーロックマン」で倒していたが、スライディングが使えないため正直玄人向けである。
8号
飛行タイプに戻る。本作のキーとなる「悪のエネルギー」が組み込まれている。
大型の砲口から発射されるビームを未然に防ぐ必要がある。
登場シーンではデューオを一撃で戦闘不能に追いやるなど、設定的には非常に戦闘力が高いものと思われる(代償として搭載されていた砲口が一つ失われてはいるが)。ただ、デューオが特大砲台を破壊した為に、第二形態からのバトルになる。
ワイリーカプセルは複数の軌道の誘導弾を撃ってくる。
8号改
ロックマン&フォルテに登場する機体。正式名称には号数が無い。
8号と酷似したデザインで攻撃方法も似通っている(但し、8号第一形態の特大砲台が無い為、簡易的な再設計機と思われる)。やはり気を付けたいのは砲口からのビーム。
脱出装置はワイリーUFOが公式名称だが、8号に搭載されたワイリーカプセルと同じようなデザイン、性能。
9号
正式名称には号数表記が無い。上記ロクフォルの影響で号数がずれたためか?(但し、クラコレ2のチャレンジモードのエクストラチャレンジのステージセレクトには表記有り)
ワイリーの大好きな恐竜のようなデザイン。第一形態にはロックマンの一切の攻撃が通用せず、マシンが吐き出してくる卵形爆弾を押し返して当てる必要がある。第二形態は口から火を吹き、飛行しながら突進攻撃を繰り出してくる。弱点は恐竜の口の中。
ワイリーカプセルは電撃弾を放ちながらワープを繰り返してくる。
10号
本作も正式名称に号数表記が無い。(但し、上述の9号同様、クラコレ2のチャレンジモードのエクストラチャレンジには表記有り)
海賊のような帽子をかぶったドクロがデザインされている。
口から放たれるミサイルには乗って、弱点のあるドクロの目部分を狙う。
第2形態は全く違った攻撃方法となり、誘導弾や電撃を放ってくる。
ワイリーカプセルは久々の別ステージ。2体のカプセルが出現し、1体はダミー。
11号
本作で号数表記が復活。
本作のキーアイテムである「スピードギア」と「パワーギア」が組み込まれている。
第2形態は一見ワイリーカプセルのようにも見える小型機体(ていうか、これが本作でのワイリーカプセル→但し、ミュージアムでの表記は飽くまで“第二形態”!)。最終局面ではロックマンがピンチになったときと同じように、「ダブルギア」を起動する。
外伝
ワールド1号
ワイリーの顔を模した不気味なデザイン。固定されており移動はしない。
口部分が弱点。第一形態は口からザコのカッティングホイールを連続で吐き出してくる。第二形態はミサイルと遠隔アーム(嘴みたいな噛み付く物体)で、そのままだとダメージが通らない。
エンカーのミラーバスターが弱点であり、以降のワールドシリーズでもゲストキャラクターから入手できる武器が弱点というのが定番となった。
ワールド2号
二回も変形する(ていうか、ボディを換装すると言った方が理解りやすい)。ロックマンとほとんど変わらないサイズと異様に小さいため、ワイリーがどうやって搭乗しているのかよくわからない。
クイントのサクガーンが弱点。
ワールド3号
大きな目玉のついた可愛らしいデザイン。ワイリープレスや6号のようにプレス攻撃を仕掛けてくる。
第一形態はミサイルとプレスだが、実は端っこがミサイルさえかわせば安全地帯。第二形態は第一形態を撃破した位置から砲台から放物線軌道に弾を飛ばしてくる。パンクのスクリュークラッシャーがコクピットに対する弱点(ていうか、コレしか効かない→しかも1メモリずつである)。
尚、ワールド4のオリジナルの大型ザコ・プレスンは形状とプレス攻撃から、このワールド3号を元に小型化していると思われる(但し、ミサイル等はオミットされている)。
ワイリーロボ・アイアンゴーレム
ワールド4のラスボス。超巨大ロボット。ワールド1号はこれの試作型だったことが判明する。
ガンマ戦に似た腕部分との戦いの後、頭部、ワイリーカプセルと連戦。
ある特徴を掴めば、ワイリーカプセルには攻撃させずに連続でダメージを与える事ができる。
ワイリースター
ワールド5の最終ステージであるが、ステージそのものがワイリーマシンと言え、それぞれの構成部分との戦いになる。
スカル・ブレーザー
ワイリースターへの侵入を阻止するために配備された大型イオン砲台。そのパワーは時空にまで影響を及ぼす。空中を自由に動き回りながらの戦闘となるが、ラッシュスペースを駆っての宇宙空間でのシューティングステージからのバトルと成る為、特殊武器は使えない。
エル・ナックル & アール・ナックル
ワイリースター内に配備された大型マニピュレーター。名称のエル、アールとは左のleft、右のrightを意味している。ワイリースターに格闘機能を持たせるために開発中だったが、ロックマンの進入が予想よりも早かったために、やむなくナックルそのものに人工知能と戦闘能力を持たせて出撃となった。弱点は目。また、アール・ナックルはロックマンを捕えようとする際、その目からホーミングミサイルを一発だけ発射する。
ブレーン・クラッシャー
対ロックマン戦用兵器。ワイリースターの中枢を制御している。ロックマンの攻撃を一切受け付けない。内部でロボットを生産する能力も持ち、爆弾型ロボットの爆風ならダメージを与えられる。
本体を破壊するとコックピット(ワイリーのUFO)部分が露出し第二形態となるが、同時に天井が崩れ、極端に狭い空間での戦いを強いられる。
実は第一形態である特殊武器を使って撃破すると、何故か第二形態がスキップされて次のイベントに進む。
史上初のラスボスがワイリーではない。
メガワールド号
メガワールドに登場。
最初は脚部しか見えていない、大型ロボット。
脚部を破壊し、上半身の戦闘に移行する形となる。
更に上半身も破壊すると、頭部そのものがワイリーカプセルと化す→但し、従来のワイリーカプセルと違い、ステルス機能が無く、ワールド4版の様な方法で地雷を連続で落とし続け、ある一定のタイミングでタップスピンの様に回転して体当たりを仕掛ける。
スカルマシンXX
バトル&チェイスでワイリーが搭乗するレーシングカー。
それぞれの武器で相手を妨害しながらのレースとなる本作では、一定のダメージを与えるまで一切の攻撃が無効になるバリアを張っているこの車体は非常に厄介な存在。また、全体攻撃を頻繁に仕掛けてくる。
しかし、レースはレース。時にスナイパージョーに負けるワイリーを見ることもある。
その他
ファイナルシグマW
ロックマンX5のラスボス。ガンマを元に作ったと思われるシグマの大型ボディ。
ドリームウイルス
ロックマンエグゼのラスボス。ワイリーによって作られた最強のウイルスであり、エグゼ版のワイリーマシンと言える。