概要
超巨大戦艦「ヴォルケンツラッツァー」とは、コーエーの海戦バトルアクションゲーム鋼鉄の咆哮シリーズに出てくる『超兵器』で、歴代シリーズの殆どでラスボスを担っている。
艦名の意味はドイツ語の『摩天楼』で、これはシリーズの監督が『全武装の砲身を最大仰角にした時の光景が摩天楼に見える事から』との事である。
シリーズの変遷
ウォーシップコマンダー(初代)
一番最初のシリーズである『鋼鉄の咆哮~ウォーシップ・コマンダー~』(WSC)にて、第零遊撃部隊が開発した超兵器として登場。
しかし完成直後に、研究者達が裏切って強奪し、最終戦でラスボスとしてプレイヤーの前に立ちふさがる。
プレイステーション2版では武装結社『テュランヌス』と対峙するレジスタンスが、敵の切り札たる超巨大航空戦艦「テュランヌス」を撃破すべく開発した超兵器で、レジスタンスの指揮官の一人が裏切って失踪。その後、裏切者の指揮官を指導者とする新生テュランヌスの旗艦として、プレイヤーの前に立ち塞がる。
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木甲板に緑色の、H45級戦艦に匹敵するサイズを有する船体が巨大な戦艦で、煙突は二つ付いているものの、攻略本では『原子力戦艦』とされている。
以降のシリーズに比べて現実的な性能で、主砲は艦首に装備したレールガンに、副砲として45口径80センチ砲(難易度によっては100センチ砲に変わる)、光学兵器の拡散荷電粒子砲、拡散プラズマ砲、δレーザー砲などの武装を有している。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
事実上の続編である『WSC2』でも、主人公達の前に立ち塞がるラスボスとして登場。
外見が大きく変わり、本作より以降、主砲として波動砲を装備する。
本作でのヴォルケンツラッツァーは、並行世界のドイツ軍が開発した超兵器という設定で、中破時に艦首甲板上のハッチを開いて波動砲を撃ち始める他、副砲として2門のレールガンを装備し、本作より装備した誘導荷電粒子砲、65口径80センチ砲などの絶大な火力を有する。
作中では詳しく語られず詳細は不明だが、本作のヴォルケンクラッツァーの超兵器機関は並行世界への空間転移、時間移動が可能だと推測される。
ラスボスらしく、専用の登場演出と、前作で使われたBGMやタイトルテーマのフレーズが盛り込まれたBGMを引っ提げてプレイヤー艦と最後の死闘を繰り広げる。
また今作では『ヴォルケンクラッツァー級は2隻あれば地球を滅ぼすことが出来る』と言われていたが、エクストラキットを含めて姉妹艦が3隻も登場してくる。
PS2版
PS2版では、ウィルシア帝国が手に入れた、異世界より転移してきた超兵器の一つという設定。PC版エクストラキットの影響か、今作では『ヴォルケンクラッツァー2』という同型艦がラスボスとして登場してくる。ただしバグも合わさって難易度次第では前座の一番艦の方がラスボス。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
枢軸軍の超兵器で、シリーズでは初の分岐ルートでのラスボスである。独立ないし連合軍ルートを選ぶとプレイヤー艦の最後の相手となる。
艦形は前作の超ヴォルケンクラッツァーに近く、波動砲、レールガン、80センチ砲は相変わらず装備しているが、中破以降の武器であるσレーザー砲は最初からぶっ放す上に、誘導荷電粒子砲の代わりに光子エネルギーをビーム状に発射する『反物質ビーム砲』を装備している。
また、とあるステージでは味方としても参戦する。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
帝国が発動した解放軍殲滅作戦『エーリッヒグランツ』にて、帝国中枢を『聖域』と位置づけ、解放軍活動地域や反帝国地域を大陸ごと消し去るために建造された超兵器。
ムービーでの敵艦隊を波動砲で薙ぎ払うシーンと、撃破時にプレイヤー艦を含む多くの艦船と心中を図るシーンは必見。
今作の波動砲は『地殻をも破壊する』と言われているが、性能は耐久力を除けばコマンダー2と同じ。
波動砲を撃つ時は反動で後方に後退する。ちなみにチャージ中に波動砲に攻撃を加えると暴発して自爆するので大ダメージを負わせやすい。これはPS2番コマンダー2と口述のガンナー2にも受け継がれている。
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮
ハワイで建造後、日本に回航されて呉で完成した、ウィルキア帝国軍の超兵器。
今作でついにラスボスの座から完全に陥落した。
呉から出撃後、プレイヤー艦を出迎えるために波動砲で四国を真っ二つに割って縦断してくる。…多分四国在住のプレイヤー達は茫然となったであろう。
他の旧作勢と同様弱体化されているが、PSP版では波動砲よりも80センチ砲と100センチ砲が強化されている。
特殊任務ではナマモノと化した。
同型艦
超ヴォルケンツラッツァー
鋼鉄の咆哮2エクストラキットでのラスボス。
『超』が付くように、ヴォルケンツラッツァーの改良型で、主砲は連装式の量子波動砲となり、ミサイルの代わりに多段ヒット兵器の光子榴弾砲を装備する。
サバイバルステージではプレイヤー艦として使用可能。ただし性能は幾らか変更されている。
また自我を有し、最終ステージ『鋼鉄の咆哮』でプレイヤー艦に向けて勝負を挑むかの様な発言をする。
ルフトシュピーゲルング
ヴォルケンツラッツァー級二番艦。
大和型戦艦の「武蔵」に該当する位置づけがなされており、主砲は波動砲の代わりに重力砲(蒼き鋼のアルペジオの超重力砲とは違い、ブラックホールの塊を発射して敵を擂り潰すもの)を装備している。艦名も『ヴォルケンクラッツァーの影武者、分身、その姿を模した蜃気楼』という意味でドイツ語の『蜃気楼』とされている。
シリーズ次第では一番艦よりも強化されており、ガンナーとPS2番コマンダー2では2周目のラスボスを担当する。
1/144ゔぉるけんくらっつぁー
ウォーシップガンナー2に登場するナマモノ兵器。
どこぞのプラモデルみたいにオリジナルの1/144サイズにまで縮小されているが、波動砲は健在である。
こらそこ、ちびノブみたいとか言うな。
なおこれでも撃破すると、しっかりと超兵器の撃破記録にカウントされる。