概要
茨城県を本拠地とし、福島県南部・千葉県東葛地区までに支店網を広げる北関東随一の地方銀行。
現在の本店所在地は水戸市だが、前身のひとつである第五十五銀行は土浦市を本拠地としていた。茨城県のほぼ全域の自治体で第一指定金融機関となっている。
主要な店舗の中には自社の社章の他、日の丸や茨城県旗のプレートが掲げられていることが多い。この為茨城県では取り敢えずここの口座を持っていないと苦労することが多い。
歴史
共に1878年設立された第六十二国立銀行→常磐銀行と第五十国立銀行→五十銀行が昭和恐慌の煽りを受け、1935年に合併して常陽銀行となった。
旧東京川崎財閥の出資を受けていた時期がありグループの末席だった一方、1980年代には第一勧業銀行の出資も受けて芙蓉グループの一員でもあった。
バブル絶頂期には土地の担保審査が厳しいことで有名で、商売下手扱いされる向きもあったが、バブルが弾けてみれば他行ほど不良債権を抱えずに済んだ。この為バブルの後遺症が最も酷かった1997年には預金額が14.5兆円となった。ちなみに、都市銀であり破綻した北海道拓殖銀行の破綻時の約2倍強である。現在は預金額は7兆円程度までに減少しているが、それでも地方銀行の中では群を抜く存在のひとつである。
バブル崩壊後の都市銀再編後は第一勧銀が統廃合された後のみずほ銀行傘下となり、しばらくみずほフィナンシャルグループだったが、2016年に自社株をすべて買い戻し、足利銀行とともにめぶきフィナンシャルグループを新たに立ち上げ、都市銀系からは独立した。