私は機械ではない。百科追記のため、概要を強化したものだ
カロッゾ「お前が私の近くに来たいらしいからこうしてやったが、つくづくお前は悪い子だ、大人のやることに疑いを持つのは良くないな…」
セシリー「あなただって、強化人間にされたからって、おじい様に反逆をしています!でも少しでも人間らしさを残しているならば、今すぐ、こんなことはやめなさい!!」
カロッゾ「人類の十分の九を抹殺しろと命令されればこうもなろう!!」
セシリー
「機械がしゃべることかーっ!!」
概要
劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の敵役にしてラスボスであるカロッゾ・ロナの最終決戦時のセリフであり、カロッゾの異常性を引き立てる名台詞になっている。
この「人類の10分の9を抹殺」というのは、地球圏において増え過ぎた人口を、適切な数にまで“間引き”するという意味だが、クロスボーン・バンガード総帥のマイツッァー・ロナは、そのように短絡的な手法を考えていたわけではない。
地球連邦政府に代わって、コスモ貴族主義による統治を確固たるものとし、その上で長い期間をかけて人類を高めていけば、人は個の欲望を制御出来るようになるという理想論なのだが、『科学者』であり『入り婿』であり、妻に見限られたカロッゾがいつしか自己強迫観念によって「迅速に結果を出さねばならない」と追い詰められ、このような曲解に辿り着いてしまったのである。
上記の、出来もしない理想を語り、実行に移したマイツッァーにも責任の一端はあるが、本質的には結婚し、子供まで作っておきながら、いつまでも夢見る少女であり続けた――『妻』となり『母』となる事を面倒と切り捨てた、ナディア・ロナ(セシリーの実母)の罪を象徴する台詞であると言える。