曖昧さ回避
- 「撲殺天使ドクロちゃん」に登場するキャラクター。→サバトちゃん。
- 「ポップンミュージック」に登場するジャンル。→エレゴシックサバト。
- ニトロプラスのアダルトゲーム。→サバト鍋-NitroAmusementDisc-。
- 仮面ライダーキバの怪人ファンガイアが巨大モンスター化した形態。
- 仮面ライダーウィザードにおいて怪人ファントムを現実世界に出現させる儀式。
- ウルトラ怪獣擬人化計画の漫画作品『ウルトラジャーニー』に登場するキャラクター。→プレッシャーの記事を参照。
- 瑞雲祭りにて、1/1瑞雲を囲んで行われるリアル艦娘音頭。
概要
「サバト」とは、ヨーロッパで信じられていた魔女あるいは悪魔崇拝の集会である。
サバトを主宰するのは悪魔とされ、サバトを執り行う悪魔としてバフォメットやレオナールが挙げられている。
ヨーロッパでは土曜の夜に魔女が集会を行うと信じられており、中世から17世紀ごろまで「サバト」に参加した罪を告発されて裁判にかけられたという無数の人々の記録が残っている。しかしそのような集会が本当に行われたという信頼に足る記録はなく、「サバト」について書き記されたことの多くは故意に作り上げられた虚報か、人々の想像の産物とも考えられている。
中世ヨーロッパの各地で、女たちが夜間にディアーナやゲルマンの女神ホルダと飛行し集うといった異教的民間信仰があった。カノン法(教会法)によると、夜に動物に乗ってディアーナとともに旅をする「邪悪な女たち」がいるという迷信を根絶すべきだと非難している。その頃は、まだ悪魔に仕える魔女という存在の概念は確立していなかったが、ここにみられる女たちの夜の旅や集会は、魔女がホウキや動物にまたがって夜に集うという後世に作られた類型的サバト像に通じるものである。
悪魔的な「サバト」の概念は、中世末期の異端審問官や学者らによって作り上げられたものである。魔女の「サバト」の概念は、14世紀において南フランスでのカタリ派迫害の延長線上に生まれたとも言われている。
そもそも、サバトという語もユダヤ教の安息日「シャバット」に由来すると考えられている。
先述の通りサバトが行われるのは土曜日の夜とされたが、ユダヤ教のシャバットも土曜日である。
悪魔崇拝的な魔女たちが徒党を組んでいると考えられるようになり、乱交に耽ったり幼児を食らったりする魔女の秘密集会のことが悪魔学の論書の中で取り沙汰された。こうした魔女の所業の告発は、キリスト教の異端やユダヤ人に対してなされた告発とよく似たものであった。
悪魔に仕える魔女の概念が確立した15世紀には、「サバト」は現実の出来事とされ、火刑に処すべき罪とみなされるようになっていった。
「魔女の集会」なるものがあったとして、古代多神教からすれば「サバト」は異教徒からの他称ということになるが、
近現代において復興、再構築されたネオペイガニズム(新異教主義)やウイッカでは祝日・儀式の名称として自覚的に用いられている。
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