呪いをかける手順
①寄せ木細工等の見た目のよいカラクリ箱の中に、動物の雌の血を入れて満たす
②水子の死体の一部を入れる(入れる人数に寄って呪いの強さが変わる)
③決して開けられないよう厳重な封をする
④殺したい人物に渡し、もっともらしい理由をつけて身近に置かせる
⑤呪われた者は血を吐き、苦しみ悶えながら死ぬ
概要(本編)
ある大学生が面白半分で仲間の集まりに持ってきた『呪いの箱』らしき物が、たまたま仲間内にいた寺の息子によって恐ろしく危険な『コトリバコ』であることが判る。至急対処しなければ被害が出てしまうため、不慣れではあるが電話で父親に連絡を取りながら呪いを抑える儀式を執り行い何とかその場は凌ぐことができた。
概要(箱)
この小箱の呪いは、呪詛の中でもかなり強力なものであり、作った本人でさえ制御できず、下手をすれば自分たちをも殺しかねない危険な代物であるという。
その例として、村の子供が間違えてコトリバコの一つを持ち帰ってしまい、その日のうちにその家の女子供が死に絶えたという話が伝わっている。
また、時間が経過しても呪いの強さは衰えることはなく、神社や寺などで長い永い年月をかけて少しずつ清めることでしか呪いを薄めることはできないという。
なお、何人の水子の死体を使用するかによって呪いの強さが大きく変化するらしく、
一人から順に「イッポウ」「ニホウ」「サンポウ」「シホウ」「ゴホウ」「ロッポウ」「チッポウ(シッポウ)」「ハッカイ」という順番で名前が変わっていき、呪いも強力になっていく。
特に「ハッカイ」は非常に危険な代物であり、呪う側も命を落とす危険がある。呪詛を伝えた人物が二度と作ってはならないと念を押した上で渡したとされる。
参考
箱の発祥・伝承について、本編内で島根県の隠岐、中国山地の山間部と表現されているが、該当の地域にコトリバコの伝承はない。隠岐騒動に関する解釈にも若干難がある。
が、隠岐の人にこの話を読ませると結構な確率で「あぁ、○○さんのことね」という反応が返ってくるのが地味に怖い。
関連項目
Occultic;Nine:本編内に登場。