ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

籏野義文の編集履歴

2019-10-08 20:05:00 バージョン

籏野義文

はたのよしふみ

日本のアニメーションプロデューサー。東映および東映動画に所属。文字登録の都合から「旗野義文」という名義でも活動した。1995年に逝去。

概要

東映動画所属のアニメーションプロデューサー

名字に使われる「籏野」の「籏」が人名地名用の特殊漢字であるため、一部の作品では「旗野」名義(籏の「竹かんむり」が無い)でクレジットされている事がある。


略歴

1936年生まれ、東京都出身。青山学院大学卒。

1959年、東映に入社し企画部にて経験を積む。


1961年に子会社の東映動画へ企画担当として出向。まんが映画(劇場用アニメ)『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』を担当し、1962年に公開へと至らしめる。

1963年、月岡貞夫から企画案を持ち込まれて相談に乗り狼少年ケンを手掛け、以降、東映動画の送り出す「テレビまんが」(テレビアニメ)に多く関わり、その確立と発展に力を尽くした


1984年に土曜7時枠でとんがり帽子のメモルを手掛ける。この作品は同年の10月より日曜朝8:30に枠移動となり、のちのニチアサキッズタイム枠の原点作となった。(同時間枠には『メモル』の後番組である『はーいステップジュン』の中盤まで関わる)


1990年、日曜朝8:30に枠に帰参し『まじかる☆タルるートくん』を担当。この時に自身の直下として女性アシスタントプロデューサー関弘美を引き受け、彼女の直接指導者となる。以降、同時間枠において彼女を教授し鍛え、1993年の『GS美神』で関を自らの後任として推挙しメインプロデューサーとして独り立ちさせた。最終的に関は籏野が意図してプロデューサーにする事を目的として鍛え上げた最期の人材(いわば籏野門下の最後の弟子)となった。


1993年10月、関の成長を見届けた後、土曜19:30枠にて『SLAM DUNK』を担当するも、その最中に口腔癌(激務の最中にストレスを紛らわすために吸っていたタバコが原因とされる)に倒れ、1995年に帰らぬ人となった。後任のプロデューサは1974年の劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』の監督を務めてより籏野と付き合いが深く『SLAM DUNK』においても初代SD(籏野逝去時のSD)であった西沢信孝がスライド出世する事で、その衣鉢を継いだ。


享年58歳。定年に至らぬままに迎えてしまった、壮烈なる現役死であり、その急逝に伴う早世は、多くの関係者から惜しまれた。


なお東映動画東映アニメーションとなるのは、籏野逝去後となる1998年の事である。


異名

東映動画黎明期よりのプロデューサーである事から、複数の異名を持つ。

  • 東映テレビまんがの父
    • 東映動画最初のテレビまんがである『狼少年ケン』を企画原案者の月岡貞夫と共に作り上げた、小田部羊一高畑勲、有賀健らに並ぶオリジンメンバー、しかも企画(折衝)担当(プロデューサー)であった事から称される異名。ただし、これは同作に関わったスタッフ全員を総称しての通称でもある。
    • 一方で、以下に述べる成果も含めて称される場合もあり、この用法の場合は籏野個人を指す。ある意味では最大の異名であり、籏野がいなければ現在の東映アニメーションは、もっと異なったものとなったかもしれないとも評されることもある。
  • 土曜日の黄金聖闘士
    • 聖闘士星矢』を筆頭に、いくつかの土曜7時枠(土曜のゴールデンタイム)を担当したプロデューサーである事から称される異名。
  • ニチアサの父
    • とんがり帽子のメモル』のプロデューサーであった事から称される異名だが、単にそれだけではなく、のちに『おジャ魔女どれみ』を作り上げた上でプリキュアシリーズの年次交代を主導した「ニチアサの母」関弘美の師である事からも称されるもの。この師弟をニチアサ絡みで評すれば「籏野はニチアサの産みの父、関はニチアサの育ての母」と言えるものである。そのため「籏野(と関)がいなければ『どれみ』も『プリキュア』も存在しなかっただろう」とも言われる事がある。

おもな担当作品

テレビアニメ

※注記の無い作品は劇場版も担当している。

映画

※上述したテレビアニメの劇場版は除く。

  • アラビアンナイト シンドバッドの冒険
  • ガリバーの宇宙旅行
  • ひょっこりひょうたん島(劇場版のみ)
  • 一休さん(劇場版のみ)
  • 空飛ぶゆうれい船
  • アリババと40匹の盗賊
  • マジンガーZ対暗黒大将軍(劇場版のみ)
  • 世界名作童話 白鳥の王子

余談

籏野は東映動画において、その黎明を支えた、存在感の大きなプロデューサーであったが、日本のテレビアニメの黎明期を題材(東映動画をモデル)にした連続テレビ小説なつぞら』には、籏野に相当する人物は登場しない。


これは同作が演者確保や物語の関係で「複数の人物をモデルにして一人の人物に仕立てる」(あるいは「3~6人のモデルとなった実在の人物に対して、その必要な要素をバラバラにして組みなおし、1~3人のキャラクターに仕立てる」)手法を用いていたためである。


その論でいえば『なつぞら』において、籏野の立場にいた人物は猿渡竜男(演:新名基浩。メインモデルは月岡貞夫)と荒井康助(演:橋本さとし。メインモデルは三沢徹夫)にあたる。


関連タグ

東映動画 関弘美

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました