CV:大地葉
概要
ひかるに「姫ノ城さん」と呼ばれていることから、そこまで親しい間柄ではない模様。
それなりの名家の出身らしく、本人曰く「姫ノ城家二十一代目当主」との事。
いかにもお嬢様らしい金髪縦ロールの髪型で、自意識過剰な性格。生徒会役員も務めている。
生徒会長である香久矢まどかを一方的にライバル視しており、いつか自分がまどか以上に学校でのカリスマとしてチヤホヤされることを夢見ている。
本人が自称する二つ名は観星中の金星。ただし、太陽と月とは違ってそう呼んでくれる生徒はほぼいない様子。
ところで金星は月と同じで自力では光らず、また位置関係の都合上地球から観測するのが少々困難な上、地表の環境は極めて過酷な星である。果たしてそれでいいのだろうか。
学内での人気取りを気にしていることもあってか、観星中やその生徒達に関する細かな情報を熟知している。本人が自分の知っていることをひけらかしたがる性格なことも相まって、学校とその生徒に関する情報を色々と解説してくれるキャラとして作中では扱われている。
本編が基本的に宇宙や宇宙人との交流がメインになっている関係上、学校関係者がモブ同然の扱いになっている中で彼女は出番が比較的多く目に付く。
人物像としては名誉欲と承認欲求の塊であることは間違いなく、お嬢様らしく派手好きで見栄っ張りなため一般生徒から白眼視されることも多いのだが、「皆から頼られ賞賛を受けるためには、皆のためになることを為さなくてはならない」という当然のことを理解している人物でもあり、自分なりに学校の様々な問題と真剣に向き合っている。
彼女の考えることは常に「みんなの利益」と「自分の承認欲求」を同時に満たせるものであり一般生徒のための義務みたいな考え方は薄い。だがそれゆえに強いモチベーションで生徒会に参加できている。実際、作中では生徒会のメンバーのほとんどがまどかに依存していることが目に見えてわかる中で、自分で生徒会を運営しようと意識しているのは桜子だけ。
また、まどかは上に立つものは一般生徒が求めていることは気づいて当然という善意の上から目線の立ち位置であるが、桜子は自分が生徒会長に選ばれたら生徒との交流を積極的に行おうと考えており(生徒から頼られたいという理由もあるが)、このことからまどかとは違う形で有能である事が伺える。
本編での活躍
- 第4話
初登場。1学期開始近くのある日。ひかるのクラスでは、国語の授業を行っていた。
興味深そうに授業の様子を覗くララとブルンスは、偶然にも彼女に目撃されてしまった。
ララ達は慌てて逃げ去ったものの彼女は「いやいや…えっ?!今、誰かいましたわよね!?」と狼狽するも、さすがはお嬢様。それ以上はしたなく騒ぎ立てるような真似はしなかったため大騒動だけは免れた。
- 第5話
香久矢まどかのプロフィールを(テレビの前のお友達向けに)説明し、ララに「誰ルン?この説明的なセリフは」とツッコまれる。
そのツッコミに反応してまだ部外者だったララを見る。だが授業の一件を覚えており、ララを疑う。だがまどかの視線を誤認(?)した事もあり話が逸れ、それ以上の追究は免れた。
上述した通り、生徒会長であるまどかを超えるべき相手と見なして、秘かに対抗心を燃やしており、たまたままどかがこちらを見ただけなのに、「わたくしをじっと見て意識している!ホホホッ、英雄は英雄を知るという事かしら!」と勝手にご満悦になっていた。
その後の生徒会の会合では、皆に讃えられて拍手を浴びるまどかに、露骨に嫉妬した顔をしながら、嫌々拍手を送っていた。
- 第9話
取り巻きに囲まれて車で帰宅するまどかを、彼女は嫉妬心たっぷりに見る(それも双眼鏡で目にアザまでつけて…)。そして生徒会の会合で不覚にも居眠りをしたまどかを見て、彼女は勝利(?)を確信する。だが一計を案じたひかるによって一方的にまどかは連れ去られたが、取り巻きやお抱え運転手を煙に巻く姿に「まどかに取り入って生徒会長に狙う気⁈」とアザだらけの顔で誤解。
商店街にて、気分転換の寄り道を満喫する面々。そこでも忍者ばりに偵察をするも、またしても「スタードーナッツで買収する気⁈」と誤解。しかし、それを更に卑しい目で彼女を見る者が…。
何らかの形により彼女はアイワーンのダークペンの餌食(描写はないが、おそらく後の那須ゆみか同様に心の隙を突かれた可能性が高い)にされ、絹を裂く悲鳴を聞いたプリキュア達の前にノットリガーとして立ちはだかる。が、素性を知った面々が聞いたのは「どうせ私は生徒会長にはなれない。努力したって無駄なんですわ…」という焦りが強い本音だった。
苦戦の末にやぎ座のプリンセスのスターカラーペンの奪回を含め無事に救出されるも、自分に何が起こったかの記憶は残ってなかった。
- 第13話
ララが転校生として自分たちのクラスにやってきた。生徒会役員らしく「分からないことは何でも聞くように」とあいさつするが、サマーンの文化に則りAIかと思われてしまう。ひかるの「AIみたいに何でも知ってる」というフォローに対し満更でもなさそうに去っていった。
昼休みにはフワがお腹をすかせたため慌てて廊下を走る2人を咎め、特に日本のルールに疎いララにはきつく注意する。
結果としてプリキュアの秘密に1日で2回ニアミスを果たした。
- 第16話
冒頭でまどかが出場する弓道王選手権について熱く解説するシーンが挿入される。演出上では視聴者に向けての解説だが、作中ではモブの男子生徒に対してドヤ顏で一方的にまくし立てていたため、その男子生徒からはドン引きされていた。
その後はもしもまどかが弓道大会で優勝できなくて人気に陰りがあれば自分にチャンスがあるという本音を独り言として口に出して解説しながら妄想にふけっていたが、次の時間が体育だったのでいつの間にか教室には誰もいなくてその本音は聞かれていなかったようだ。(代わりに遅刻しそうになったようだが)
弓道大会の会場でもひかる達の応援席の横にいつの間にか現れ、弓道に関するトリビアをことあるごとに解説していた。ひかる達は若干引き気味だったが、メタ的な視点で言えばTVの前の小さいお友達にも非常にわかりやすい的確な解説であったことは付記しておく。
- 第25話
夏祭りにひかるたちと遭遇。同年代の見かけない顔にも関わらずえれなやまどかにくっついてるユニを一方的に敵視。ユニもまさか正体がバレたのかと勝手に勘違いし、無言で睨み合った。
- 第35話
生徒会長選挙が行われる中、生徒会長を目指す彼女にとって第9話での恐れていた事態が起こってしまい・・・?
余談
演じる大地は、プリキュアシリーズ初出演。ベイブレードバーストシリーズの蒼井家の声優が全員同シリーズに出演をした。(蒼井日夏役の稲瀬葵も前々作「キラキラ☆プリキュアアラモード」に出演済み。)。
関連タグ
勝木かな:プリキュア由来の存在を目撃してしまった一般人の女生徒繋がり。宇宙人に対してこちらは魔法使い。
五星麗奈:お嬢様キュアなメンバーを一方的にライバル視するお嬢様キャラな一般人。
一条蘭世:前作のメンバーに激しく対抗心を燃やす高飛車なライバルキャラの一般人。口調と笑い方、名前に植物の名前が入っており(「蘭」世、「桜」子)、本編で二度も敵の標的にされた点が共通している。