概要
ファーランドサーガとは、TGLから発売されたPCゲームである。
『ファーランドサーガ』と『ファーランドサーガ時の道標』の2作品がある。
ファーランドストーリーの派生作品だが、クォータービュー式の戦闘画面を採用していて、戦術の幅が広がった。
ファーランドサーガ
3つの国が覇権を争う島エントリヒを舞台に、人間と魔族の戦争に巻き込まれた少年レオンの成長が描かれている王道ストーリー。
登場人物
レオン
主人公。戦災孤児の少年。剣術を扱う。性格は真面目で実直。
ラルフ
レオンの親友。素手による格闘術を駆使して戦う。先祖代々伝わる神聖語(関西弁)を話す。
ブライアン
レオンとラルフの育ての親。老人だが、槍を扱う騎士として活躍。
ファム
バース王国の王女。棒術と回復魔法を使う。『史上最悪のお転婆娘』と言われているが、その気さくな人柄から、国民からは愛されている。アヴィ殺害の濡れ衣を着せられてしまう。
マーシア
有翼人セイレーンの女性。ファムのお目付け役。子供好き。トゥルク四天王のルシアとは友人。
翼による飛行能力を持ち、戦闘ではその機動性の高さを生かして地形の制約をあまり受けずに戦えるほか、行動回復魔法や回復魔法を使えるなど、万能タイプのキャラ。
カリン
ブライアンの孫。炎の魔法を操る魔法使い。トゥルク軍の襲撃で両親を殺された後は、ブライアンに引き取られ、レオン一行に加わる。
オフィーリア
ハイエルフの女性。水の魔法を操る。ガイドのかたわら、温泉宿も営む。かなりのお酒好き。束縛者の娘だと語られていたことから、『ファーランドストーリー』に登場した束縛者ルシーダの娘だと思われる。
T.T.
大地の魔法を操る魔法使い。自称・愛の伝道師。見境なく女性を口説いては振られている。次回作『ファーランドサーガ時の道標』でも登場。
レオンが出会った謎の少女。実はレオンの異母妹。バンパイアハーフとして、相手のHPを奪ったり、相手を魅了したり、石化したりする特殊な魔法を操る。母親似でかなり大人びた顔立ちをしているが14歳。
ファーランドサーガ時の道標
前作から8年後、大陸の港街アトラクタが舞台。前作に登場した魔法使いの少女カリンが有名な冒険者になろうと奮闘する冒険が描かれている。パッケージからギャルゲーと勘違いされることがしばしば。
登場人物
カリン
主人公。元気でおちゃめな魔法使い。16歳。祖父ブライアンが死んだことで、大陸で一旗あげようと、港町アトラクタに降り立った。前作と同じく、炎の魔法を操る。前作で地下室に隠されている間に両親を殺されたトラウマから暗いところが大嫌い。
カリンに拾われた記憶喪失の少年。剣の腕を持っていたことから、剣士としてカリン一行に加わる。
正体は時を操る力を持つ天使。副題の『時の道標』とはアルのことである。
アリス
アトラクタ一の富豪の一人娘。過保護な父親と窮屈な生活に嫌気がさして家出する。やがて癒し手としてカリン一行に加わる。攻撃能力は超低いが、回復魔法でカリンたちを支える。
サーラ
シャーマンの少女。アルに戦いを挑み、負けたことで、アルの嫁にしてほしいと押しかけ女房する形でカリン一行に加わる。格闘術と魔法を扱う。
ラディッシュ
有翼人セイレーンの少女。外見は若いが年齢は36歳。呪いをかけられて歌うことができなくなり、それがきっかけでいじめられたことから、歌が大嫌い。だが瀕死のアリスを助けようと想いを歌にしたことで、再び歌えるようになった。その後、カリン一行に加わる。戦闘では、槍術と回復・補助魔法を駆使して戦う。
ルル
ソフィアの娘でハーフエルフ。父親はT.T.のため、父と同じ大地の魔法を操る。無邪気で天真爛漫な性格。
ソフィア
エルフの女性で、ルルの母。ルルと旅をしていたときに、カリンたちを助けたことがきっかけで、カリン一行に加わる。8年前まではT.T.の恋人だったが、誤解からT.T.を嫌っていた。過去に飛ばされたことで、すべて自分の誤解だったことを知ったソフィアはT.T.に謝り、恋人同士(夫婦)の関係に戻った。
T.T.
前作から続いて登場。本作では仲間に加わらないが、カリンたちをサポートすることで支える。8年前、ソフィアとの約束で、アトラクタを治安のいい街へと変えた。ソフィアとはかつて恋人同士。ソフィアと再会したときは、ある誤解からT.T.を嫌うソフィアの態度に苦悩するが、真実を知ったソフィアから謝られて和解。エンディングではソフィアと仲良く、ルルを見守る様子が描かれていた。