概要
アダルトPCゲーム「蒼ざめた月の光」に登場するキャラクター。ヒロインの一人。
名門貴族カッターランド家の次女でお嬢様。しかし、母親が先代当主の妾のため、先代当主の妻バーバラやその長女フランセスカから辛くあたられて使用人扱いされている。だが、セレネはその境遇を嫌な顔ひとつせず受け入れ、バーバラたちを慕い献身的に尽くすなど、とても懐が深い人物。また、神を深く信仰している敬虔な女性。
控えめで常に一歩引いて相手を立てるタイプだが、妹アイリーンのことを悪く言った姉のフランセスカに対して、「いくらお姉様でもアイリーンのことを悪く言うのは許しません」とはっきり言うなど、言うべきときは言う芯の強い女性。
暴漢に襲われていたところを、獲物を探しにやってきたアストリアに救われる。アストリアは獲物が横取りされないために、暴漢を殺しただけだったら、セレネが命を救われたと思い、その反応を見たアストリアが気まぐれでセレネを見守ることにしたのが、物語の発端。
アストリアを慕うようになるが、アストリアはセレネの大事な人たち(家族や親友)を殺めていくので、どのルートも後味が悪く、ルートによってはセレネ自身もかなり悲惨な末路を辿る。
余談
- マニュアルでは、穏やかな笑顔でかなり過激なことを言うなど、くせのある性格として描かれている。
- 親友アリスをアストリアが殺害したルートでも、選択次第でアストリアを追ってきて一緒に旅立つエンディングがあるが、「お姉様やアリスを殺した人を殺してやりたい」と涙ながらに慟哭していたにも関わらず、あっさりアストリアと旅立つエンディングには賛否両論あったようで、ファンサイトのスタジオエゴ嫌いなキャラ投票で、悪役アノンを抜いて上位に入るなどしていた。
別エンディングではセレネの優しさに心を開いたバーバラと仲良く旅立つエンディングもあることから、セレネが大事な母を捨ててアストリアと旅立ったと誤解されるような内容であり、万人受けする要素を持ちながら、シナリオライターの演出不足で誤解されてしまった不遇のキャラクターである。そのためか、二次創作では母を置いて旅立ちをした理由や経緯をフォローした作品もある(あくまで二次創作だが)。