概要
キメラアントの王。
名は女王が"全てを照らす光"という意味で名付けた。
女王の命と引き換えに生まれてきた。
誕生と生い立ち
自らが王であるという自覚と自負を持ち、非常に誇り高い。かつ思慮深く聡明。
NGLで誕生した後、直属護衛軍と共に食糧としての念能力者(レアモノ)を求めて独裁国家東ゴルトー共和国に進出。当初は非情な殺戮をものともせず人間を家畜同然に扱い、東ゴルトーの独裁者を乗っ取り国民500万人に暴力による念能力の「選別」計画を進める。
王としての価値観
「選別」が終わるまでの暇潰しとして、囲碁や将棋の名人と対戦し、"勝負の真理"に到達する中で軍儀打ちの少女コムギと出会う。この少女にだけは勝つ事が出来ず、その精神と才能に感銘を受け、自らの価値観に変化が生じ始め戸惑いを抱く。コムギの存在によって人間の中にも少数ながら価値を認めるに値する存在がいると認識し、己の力を抑圧のためでなく現在の不平等な社会を破壊し、弱者を庇護し理不尽な格差の無い世界を創設するために利用すると決意する(「与える」という上から目線であることは変わっていない)。
しかし、この思想はあくまでもキメラアントという種族があらゆる種族との交配が可能であるがゆえの理想であり、人間とキメラアントは決して相容れないと存在であるという認識はない。
コムギに名前を聞かれて初めて自分の名や生まれた意味に対して疑問を抱く。
ネテロが討伐に現れた際、あくまで対話を求め不戦の立場を貫こうとしたが、「名前を教えること」をネテロが負けた場合の条件に持ち出され、勝負を受けることを決める。
ネテロの全身全霊をかけた猛攻にも余裕をもって立ち回るが、ネテロの最後の手段、自らの心臓が止まると同時に作動させる爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」をまともに喰らい、瀕死の重傷を負うが、プフとユピーが王を助けるため自らの身体を栄養として差し出し、前以上の力をもって復活。しかし爆発の衝撃で記憶が混乱、「メルエム」という自分の名前を自覚するも、直属護衛軍以外の存在や闘いの経緯を忘れてしまう。自分の心に強く残る「誰か」の存在が思い出せず、葛藤している。
※一部Wikipediaより引用
念能力
獲物のオーラを食うことで自分のものにできる能力
食えば食うほどに自らを強くすることができる。体の傷を癒したり、欠損した箇所を再生させることも可能。
プフとユピーを摂取したことで、両者の間に精神の共有が生じているため、吸収というよりはむしろ同化に近い能力だといえる。
「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」からの復活後にはユピーの能力も使用できるようになり、翼を生やすことで飛行も可能になった(しかもユピーよりも格段に上手く能力を使いこなしている)。
また宮殿の周囲を覆うほどの「円」を超高速で繰り出せる。