「……侮辱は許さんぞ…! 私は…その手の侮辱が一番嫌いだ…‼」
概要
大魔王バーンが戯れに結成した魔王軍六団長の1人・魔影参謀ミストバーンの正体。
魔界で飽くことなく繰り返されて来た中で留まった“死してもなお戦おうとする壮絶な思念”から誕生した暗黒闘気の集合体が命を持ち誕生したモンスターで、本人曰はくゴーストとガス生命体の中間的存在。また、あやしいかげやシャドーといったDQモンスター達の王ともいえる存在でもある。
自身の分身としてシャドーを生み出す事ができるほか(これが後のミストバーンの正体の伏線となっている)、暗黒闘気の塊である精神エネルギー生命体である為に実体がない為に本能的に別の生物に憑依して魂を消し去って傀儡に仕立て上げて操る力を持つ。
また、その特性ゆえに光の闘気の攻撃以外は受け付けず(ただし憑依する相手が自身の力を十二分に発揮できる場合はそれすらも撥ね返す程の暗黒闘気を発生させることが可能)、迂闊に近付こうものならたちまちその肉体を奪われてしまう危険性がある。
その一方で強者の肉体を奪う事で簡単に強くなれることに何ら達成感を味わえず、己自身を鍛えて強くなるという方法ではなく、他人の褌の様な方法でしか強くなれない自身の事をこの世に生れ落ちていらい嫌悪し続けており、それ故に己を鍛えあげて強さを磨き上げる事が出来る肉体を持った真の戦士たちに対して憧れと羨望(あるいは嫉妬)を抱いている(強い心身を持つ者に敬意もその思いの裏返しから来たものである)。
よって自身の特性を揶揄されるような侮辱を酷く嫌っている。
また、己の特性を評価し、全盛期の肉体を守護するという自分にしかできない任務と生きる理由を与えてくれたバーンに対しては絶対の忠誠を誓っており、最後までバーンの為に尽くそうとアバンの使徒たちと戦い続けるが、最後はバーンに肉体を返却した際の究極のスペアボディとして用意しておいたヒュンケルの計略によって消滅する。
なお、彼の死に対してバーンからは一度もねぎらいの言葉は発せられることは無かったが、作中でヒムが語ったように己が鍛え上げた理想の肉体の中で最期を迎えられたのは彼によって本望だったのかもしれない。
名言
「……そうだ 他人の身体を奪えば簡単に強くなれる私にはできない事…」
「自らを鍛え強くなる事…!」
「それができる者は皆尊敬に値した‼」
「………………」
「……うらやましかった……」
クロコダインに強い心身を持つ者に敬意を表してきた理由を悟られた際のセリフより。
「この忌しい身体のおかげでバーン様に出会えた! 」
「バーン様は言われた!『おまえは余に仕える天命をもって生まれてきた』と‼」
「バーン様には私の能力が!私にはバーン様のような偉大な主が必要だったのだ!
「私はまだまだバーン様のために働かねばならん……‼」
己の特性を哀れ同乗のまなざしを向けたクロコダインに放ったセリフより