概要
ジャアクキングが統べる闇の世界。「虹の園」(人間の世界)とは別次元に存在する。
『ふたりはプリキュア』(以後、無印と表記)では、「生命の石=プリズムストーン」を光の精霊から奪うために人間の世界に侵攻しており、精霊たちの守護戦士であるプリキュアと激闘を繰り広げた。
『ふたりはプリキュアMaxHeart』(以後、MHと表記)では、無印最終回で消滅したジャアクキングを復活させ、そして光の精霊たちの長であるクイーンの復活を阻止するために、打倒プリキュアを目指す。
打倒プリキュアを組織として掲げても、各戦士たちが己の手柄を挙げることに躍起になっているせいで、お互いに罵り合ったり、足を引っ張り合ったりと、メンバー同士の仲は決してよくない。
プリキュア相手にチームワークをもって共闘することも少なかった(例外的に種の三者は共闘が基本だった)。
プリキュア敵組織の基本的なスタイルは『ふたりはプリキュアSplash☆Star』以降でも踏襲することになる。
倒された戦士は跡形もなく消滅するが、この現象について作中では「闇の世界に還った」という表現がなされている。
最初の刺客であるピーサードを倒した時、キュアホワイトが相手を殺めたのではないのかとショックを受けた際、メップルがそのように説明した。
「闇の世界に還る」というのがどういった状況なのかは不明だが、少なくとも人間の世界や光の園に姿を表すことができなくなるのは間違いない。
構成員
上層部
ジャアクキング(声:小野健一) | 洋館の少年(声:寺田はるひ) |
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ドツクゾーンの頂点に君臨する「闇の帝王」。宇宙に漂う「闇」のエネルギーから生まれた存在で、すべてを喰らい尽くす強大な闇の力を宿している。第1シリーズではプリキュアによって2回倒されている。第2シリーズ終盤では洋館の少年を吸収する形で再々度復活を果たすが、最後は彼女たちの浄化技を受けて完全に消滅した。 | 第2シリーズで登場。ジャアクキングの「生命」が具現化した存在で、ドツクゾーンではジャアクキングと同じように慕われている。普段は闇のファイターたちによって保護されている。最終決戦ではジャアクキングによって吸収されるが、最終回では九条ひかりの弟として再登場を果たし、「九条ひかる」という名前を与えられる。 |
闇のファイター
第2シリーズから登場する4人の幹部たち。
サーキュラス(声:上別府仁資) | ウラガノス(声:高木渉) |
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洋館の少年に仕える闇のファイターの一員。4人いる闇のファイターの中では参謀的な役割をこなし、闇に関する知識も非常に豊富である。最終決戦ではジャアクキング復活の邪魔をするプリキュアとの激闘を繰り広げるが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 | 洋館の少年に仕える闇のファイターの一員。戦闘の際には巨体をフルに活用したパワー型の攻撃を行う。最終決戦ではジャアクキング復活の邪魔をするプリキュアとの激闘を繰り広げるが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 |
ビブリス(声:小林愛) | バルデス(声:小野健一) |
洋館の少年に仕える闇のファイターの一員。洋館の少年に対する忠誠心は非常に強く、その少年と関わろうとする九条ひかりを徹底して警戒する傾向にある。最終決戦ではジャアクキング復活の邪魔をするプリキュアとの激闘を繰り広げるが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅する。 | 洋館の少年に仕える闇のファイターのリーダー格。物語中盤から活動を本格化させ、他の闇のファイターとは比較にならないほどの強大な闇の力でプリキュアを翻弄する。実はジャアクキングの表向きの姿であり、物語終盤にて洋館の少年を取り込む形で正体を現し、その後はジャアクキングとしてプリキュアとの最終決戦に挑む。 |
3人の闇の戦士
第1シリーズの後半で登場する3人の幹部たち。
ジュナ(声:松本保典) | レギーネ(声:深見梨加) |
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ジャアクキングの種から誕生した闇の戦士。普段は「角澤竜一郎」という壮年男性の姿で生活している。台風の力を宿している。レギーネと共に、ジャアクキングに疑問を抱くベルゼイの考えに賛同し、最終的にはベルゼイたちと合体して「巨人」へと変貌する。 | ジャアクキングの種から誕生した闇の戦士。普段は「小山翔子」という青年女性の姿で生活しているが、人間の姿でいる時は臆病な性格になる。火山の力を宿している。ジュナと共に、ジャアクキングに疑問を抱くベルゼイの考えに賛同し、最終的にはベルゼイたちと合体して「巨人」へと変貌する。 |
ベルゼイ・ガートルード(声:西村知道) | 巨人(声:西村知道) |
ジャアクキングの種から誕生した闇の戦士で、ジュナとレギーネのリーダー格でもある。普段は「結城玄武」という老年男性の姿で生活している。雷の力を宿している。物語が進む中でジャアクキングに捨て駒にされることを危惧し、最終的にはジャアクキングに反旗する決意を固め、ジュナやレギーネと合体して誕生した「巨人」としてジャアクキングに立ち向かう。 | 第1シリーズの終盤で登場。ジュナ、レギーネ、ベルゼイが合体した闇の戦士。人格はベルゼイが主導する。ジャアクキングにある程度渡り合えるほどの強さを会得し、身体の大きさを自在に操る能力をもつ。ドツクゾーンの支配者になって自由を得ようとするが、最後はジャアクキングに吸収される形で消滅した。 |
ダークファイブ
第1シリーズの前半で登場する5人の幹部たち。
ピーサード(声:高橋広樹) | ゲキドラーゴ(声:石井康嗣) |
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ジャアクキングに仕えるダークファイブの一員。歌舞伎役者のような姿が特徴で、人間の姿に変身することもできる。最初にプリキュア打倒の任務に就く。度重なる失態により最後通告を受ける形でプリキュアとの決戦に挑むが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 | ジャアクキングに仕えるダークファイブの一員(イラストの後ろ側)。体操選手のような姿が特徴。プリキュアに倒されたピーサードの後任として活動を本格化させる。度重なる失態により最後通告を受ける形でプリキュアとの決戦に挑むが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 |
ポイズニー(声:雨蘭咲木子) | キリヤ(声:木内レイコ) |
ジャアクキングに仕えるダークファイブの一員で、キリヤの姉でもある。多彩な変身能力をもつ。プリキュアに倒されたゲキドラーゴの後任として活動を本格化させる。度重なる失態の汚名を晴らす形でプリキュアとの決戦に挑むが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 | ジャアクキングに仕えるダークファイブの一員で、ポイズニーの弟でもある。人間界では「入澤」の姓を名乗る。ポイズニーと同時期に活動を本格化させるが、プリキュアとの交流によってドツクゾーンとしての立場に苦悩した末に、自ら消滅する道を選ぶ。その後はプリキュアとベルゼイたちの決戦の場に一時的な復活を果たし、微力ながらもプリキュアを援護した。 |
イルクーボ(声:二又一成) | |
ジャアクキングに仕えるダークファイブのリーダー格。ポイズニーたちが恐怖を感じるほどの強大な闇の力を宿している。プリキュアに倒されたポイズニーの後任として活動を本格化させる。プリキュアの浄化技を受けて一端消滅するが、その後は闇の力を蓄えて復活を果たし、最後はジャアクキングに捨て駒にされる形で消滅した。 |
その他
魔女(声:勝生真沙子) | フリーズン(声:草尾毅)、フローズン(声:檜山修之) |
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映画版1作目で登場するキャラクター。ドツクゾーンに所属する闇の魔女。プリキュアに倒されたジャアクキングの復活を目論む。本気を出すと悪魔のような姿に変貌する。「希望の園」を襲撃する形でプリキュアを始末しようとするが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 | 映画版2作目で登場するキャラクター(イラストの両端)。ドツクゾーンに所属する2人組の氷の戦士。ジャアクキングが復活する前に世界を自分たちのものにしようと目論む。相手を洗脳する能力をもつ。「雲の園」を襲撃する形でプリキュアを始末しようとするが、最後は彼女たちの浄化技を受けて消滅した。 |
協力者
ポンメルン(声:横島亘) |
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ゲームアプリ『グランブルーファンタジー』に登場する他作品のキャラクター(イラストの左側)。エルステ帝国に所属する軍人で、階級は大尉。自分たちの野望のためにピーサードを復活させるが、逆に彼の「ジャアクキングを復活させる」という野望に付きあわされる。一応、ピーサードの闇の力でザケンナーを召喚する能力を与えられている。 |
怪物・執事
ザケンナー(声:上別府仁資→滝知史) | 執事ザケンナーA(声:小松里歌)、執事ザケンナーB(声:滝知史) |
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ドツクゾーンのメンバーが使役する怪物。ドツクゾーンが呼び出した「怒れる天空の妖気」が素となり、その邪悪な妖気が物体または生物に憑依する形で誕生する。プリキュアに浄化されると「ゴメンナー」へと変化して散り散りになる。 | ドツクゾーンの執事として登場する2人組の人型ザケンナー(イラストの後ろ側)。幹部たちと同じく言葉を話せる存在。第1シリーズでは3人の闇の戦士に仕え、第2シリーズからは洋館の少年や闇のファイターたちに仕えている。ドツクゾーンの崩壊後、2人が最終的にどうなったのかは明かされなかった。 |
プリキュアシリーズ屈指の人数
歴代の敵で唯一2年間続けてプリキュアと戦い続けただけあって、歴代の敵でメンバー数が最多なのは、2000年代の敵に限ればドツクゾーンである(2010年代に限れば最多はクライアス社。姿と名称不明なメンバーを含めれば幻影帝国の方が多く、終わりなき混沌が後に並ぶ一方、キラキラ☆プリキュアアラモードの敵に至っては悪い妖精が元々メンバーとは言えないので除外)。
ジャアクキングを含めてTV版で登場したメンバーだけでも12人(少年とバルデスはジャアクキングと同一存在であるから)。
派生作品における劇場版の魔女、フリーズン・フローズン、ゲーム版のハカセを含めると16人となる(クライアス社も同じく16人)。
関連タグ
ドツクゾーン → ダークフォール