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Ξガンダムの編集履歴

2020-02-11 22:39:31 バージョン

Ξガンダム

くすぃーがんだむ

Ξ(クスィー)ガンダムとは、小説作品『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するモビルスーツである。

カタログスペック

頭頂高26.0m
全高28.0m
本体重量32.0t
全備重量80.0t
ジェネレーター出力3,980kw
装甲材質ガンダリウム合金
スラスター総推力160,000kg

概要

秘密結社 "マフティー・ナビーユ・エリン"がアナハイム・エレクトロニクス社に極秘裏に発注した最新鋭のMS。後年に発売されたムックなどでは第五世代モビルスーツ(=ミノフスキー・クラフト搭載型モビルスーツ)に分類される。

アナハイム製の機体ではあるが、反連邦組織であるマフティーとの繋がりが明らかにならないよう、機体の製造工場が突き止められないように細工が施されている。

パイロットはマフティー・ナビーユ・エリンハサウェイ・ノア)。


本機の機体名であるΞは「クスィー(クシー)」と読み、ギリシャ文字で「ν」の次の文字にあたる。これはかつてのニュータイプ戦士アムロ・レイが最後に搭乗したとされる機体νガンダムの意思を継ぐという意味で与えられたという。


操縦系にはサイコミュも取り入れられており、搭乗者の脳波を拡大するシステムを有するなど、戦闘用モビルスーツとしては高い性能を誇っていた。

しかし、ミノフスキー・クラフトのモビルスーツ本体への搭載は機体の大型化を余儀なくされ、グリプス戦役期に於けるサイコガンダム程ではないにしろ、30m級の大型機として完成するに至った。


宇宙世紀0105年時において、単独で大気圏内飛行が可能なモビルスーツは本機とペーネロペーのみであり、少数の戦力しか保有しないマフティーが地球連邦軍と渡り合うことができたのは、本機の絶大な戦闘力による処が大きいといえるだろう。


宇宙世紀0105年、月でのテスト飛行を終えた本機はハサウェイ自身の手でカーゴ・ピサに格納された状態で月面から地球へと移送され、ハサウェイが空中受領してからはマフティーの戦力の中枢として活躍。その高速飛行能力を以ってアデレート空港へテロ活動を敢行し、壊滅的な被害を与えた。

またその後(事前の犯行声明通りに)アデレートの国際会議場を襲撃。その際にレーン・エイムのペーネロペーと戦闘になり、乗り手の実戦経験の差でペーネロペーを追い詰めるが、会議場の周辺に設置されたビーム・バリアーによって機体は擱座し、パイロット共々連邦軍によって鹵獲された。


この連邦が設置したビーム・バリアーにはアデレートの全電力を集中されていた上、運悪くΞガンダムのコクピット保護システムは作動せず、更にはバリアーとコクピット・コアの距離が近かったと、幾重にも不遇が重なったが、ハサウェイは全身火傷と打撲を負ったものの一命を取り留めており、機体の堅牢性はマフティー討伐作戦を指揮したケネスも認めている。


機能

ミノフスキー・クラフト

ミノフスキー・エフェクトによる、重力下浮遊システム。機構の詳細は個別記事を参照。

本機の最大の特徴として、これまでは戦艦クラスにしか搭載できなかったミノフスキー・クラフトをダウンサイジング搭載している事が挙げられ、サブフライトシステム(飛行専用の補助機)や可変機構(スラスター推力による強制的な飛行)を用いずに人型形態での大気圏内長時間飛行を可能としている


第五世代モビルスーツとしてはキンバレー部隊(キルケー・ユニット)のRX-104FF ペーネロペーに続く2番目となるが、ペーネロペーが専用のフライング・フォームに変形しないと音速を突破出来ないのに対し、こちらは後述のビーム・バリアーによる音速飛行が可能であるなど技術水準に関してはペーネロペーよりも洗練されている(従来の技術では、人型という空気抵抗の大きな形状で音速を超える事は不可能であった)。


ビーム・バリア

Ξガンダムは高速飛行時に進行方向に波形を変えたビームを展開する事で空気抵抗を軽減し、大気の干渉を減散させ、大気圏内をマッハ2もの高速飛行する事が可能になる(一部ゲームでは簡易的な飛行形態に変形する)。

この状態でのΞガンダムの姿は空中であたかも機体全体が発光するかのような様相になる。


なお、あくまで空気抵抗軽減用機構のため、防御へ転用するほどの出力は有していない。


武装

頭部バルカン砲

側頭部に二門装備する機関砲。

砲口径は不明。


ビームライフル

携行型射撃用ビーム兵装。

従来のビームライフルに比べ倍近くの初速を誇る。


ビームサーベル

バックパックに装備されている格闘用ビーム兵装。

基部にマウントされた状態でも稼動可能であり、手に持たずとも敵機を両断することが出来る。


ミサイルランチャー

機体各所に設置されたミサイルランチャー。

両腕部に通常タイプの物を、両脚部に大型ミサイル用のミサイルランチャーを装備する


ファンネルミサイル

サイコミュ兵装。

通常のファンネルはレーザービームを発射する砲台をサイコミュで誘導操作する兵器だが、本兵装はミサイルをサイコミュで誘導する。


サンドバレル

対MS・対実弾迎撃用散弾。

散弾を用いて敵モビルスーツや実体弾を撃ち落とす事を目的とする。

ゲーム作品等では再現されていない事が多い。


肩部メガ粒子砲

原作小説には登場しない武器。ゲーム『ガンダムVSシリーズ』で追加された。

肩部アーマーを展開する事で露出するジェネレーター直結型の大出力メガ粒子砲。

両肩に各一基を搭載している。


マイクロミサイルポッド

原作小説には登場しない武器。二度目のリファインの際に追加された武装で、機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOSTやスーパーロボット大戦Vなどで映像化された。

追加ブースターの役割も兼ねたミサイルポッド。リアスカート部に装備される。

スパロボでの演出ではまず自機の真横にミサイルを射出し、その後ミサイルが点火し敵機へ向かうものとなっている。


余談

デザインの変遷

原作挿絵は森木靖泰による原作版デザインであったが、原作発表の約10年後、SDガンダム GジェネレーションFに「閃光のハサウェイ」が登場するにあたり、主役機であるΞガンダム及びライバル機ペーネロペーのリデザインが森木氏自身の手によって行われた。このバージョンはGジェネ版と呼ばれ、その後広く普及していった。

さらにその後、『カトキハジメによるリファイン版の立体化』というコンセプトに基づくシリーズ「GUNDAM FIX FIGULATION」で発売されるにあたり、さらにカトキの手が加えられたGFF版が発表され、今に至る。


以上のように、Ξガンダムとペーネロペーには「原作版」「Gジェネ版」「GFF版」の3パターンの異なるデザインが存在することになる。

特に「Gジェネ版」と「GFF版」はそう極端な違いがあるわけでもなく、Gジェネ版の場合特にSD以外の資料が少ないこともあって、区別がつきにくい場合もある(「原作版」には、顔のへの字スリットが無く、胸にアンテナが有るなどの違いがあり、比較的区別しやすい)。

センシティブな作品原作デザイン準拠


また腕や足などに森木独特のデザインが顕著に出ていたことで、後年武者頑駄無シリーズに登場した際は、同じく森木のデザインが顕著に出ていた冥王計画ゼオライマーの主人公機ゼオライマーの要素を取り入れた「機動武神天鎧王」が登場している。


外部作品に於ける客演

ガンダムVSシリーズ

機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOSTに2012年11月26日のアップデートで参戦。

コスト3000の射撃寄りの万能機。制限時間つき自己強化武装として高機動形態(ミノフスキー・クラフト解放状態)が搭載されている。

全高 28.0 mという原作設定のためか当たり判定が大きく設定されており機動力は同コストでは若干遅め。そのかわり、ビームライフルや肩部メガ粒子砲を発射した際、ファンネルミサイルを射出するという特殊能力を持つ。そのため射撃をかいくぐって接近する格闘主体機には、やりにくいこの上ない相手。


ファンネルミサイルを展開して敵を動かしメガ粒子砲を刺すという戦法はシンプル。

武装も率直で扱いやすく最上位コスト機体入門としてもとっつきやすい。


しかしストライクフリーダムガンダムのような高い機動力有する射撃機体とは相性が悪く、ドッグファイト状態に持ち込まれると不利になる場面が多い。また、素の機動力がイマイチ+武装がシンプルすぎる点から低コスト機体相手なら弾幕で圧倒可能であるが、同じく最上位コスト同士の強みの押し付け合いだと分が悪くなりがち。前述のミノフスキー・クラフト解放状態は弱点である機動力が上昇するのでうまく使って切り抜けよう。

EXVSFBで参戦後、家庭用機動戦士ガンダム EXTREME VS.に配信決定。ガンダム試作3号機と共に2012年12月13日より有料配信されている(ダウンロード機におけるコスト3000機はHi-νガンダム(無料)とこの機体のみ)。


マキブONにて射撃CSで単発ダウン武装が、格闘CSでアシストとしてメッサー呼び出しが追加された、そして若干ながら機動力も上昇した。

しかしビームライフルの弾数が大きく減らされてしまったため前ほどじっくりと射撃戦が行えなくなってしまう。新たに得た武装で上手く補うよう。


ガンダムビルドファイターズ

ガンダムビルドファイターズに於いて1カットのみであるがBB戦士Ξガンダムが登場。

続くガンダムビルドファイターズトライでは公式サイトで行われたモビルスーツ総選挙にて選ばれた上位10機体の中から再投票を経て1位を獲得し、本編最終話にて登場。他のガンプラと共にカリマ・ケイが操作するラフレシア(MA)撃破に貢献する活躍を見せた。


Gジェネレーションシリーズ

宇宙世紀系ガンダムにおける開発系譜終着点の一つ。

対となるペーネロペーとほぼほぼ似通った武装であるが、Ξは射程5以上はMPを消費するファンネルミサイルでしか攻撃できないが、ペーネロペーは射程5までならMP消費なしで攻撃可能。

反面防御面ではペーネロペーはシールドが無く、かわしきれない場合はダメージをまともに受けるが、Ξにはシールドがあるのでダメージの軽減が可能。

以上のことから、攻撃面に特化させたペーネロペーとバランス良く戦えるΞと差分が図られている。


スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦V』に参戦。ストーリーへの関わり方はゲームオリジナルとなる。

今作のクスィーは、テストパイロットのハサウェイと共にダナンへ預けられたアナハイナムの新型MSとなっており、ドラゴンの開いた門に巻き込まれ、ダナンの面々らと一緒に別の平行世界へ転移してしまい彼らと遭遇したトビアを困惑させる。

実はトビアやヤマトのクルーらはそことは別の平行世界出身なのだが、そこの100年前には別途ハサウェイが存在していた過去があり、こちらは原作通りマフティーとしてテロ活動に参加していた歴史となっている。(要するにハサウェイが存在する世界かつてマフティーがいた世界が存在したということである。そのため名義はハサウェイだが外見や声優は閃ハサとなっている)

性能はMSでは貴重な空S(ただし宇宙がA止まり)であり、移動力も高く武器以外のステータスを5段階上げるとさらに伸びる。また、隠し要素としてMAP兵器版のミサイルポッドが追加される。

対してハサウェイのステータスは『逆シャア』名義での参戦時と比べれば能力は上がったものの、やはり他のエースパイロットと比べるとやや見劣りする。おかげでバンシィ・ノルン同様にキンケドゥらに乗せかえてしまうプレイヤーも。ただし移動後使用不可の武装を一時的に使える『突撃』や大ダメージをたたき出せる『魂』といった有用な精神コマンドを覚えるのでまったくの劣化とは言い切れない。長射程だが移動後使用不可なファンネル・ミサイルを活用できるので別ベクトルでΞガンダムとの相性は良い。


関連項目

閃光のハサウェイ ペーネロペー 森木靖泰

ハサウェイ・ノア


ミノフスキー・クラフト

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