狂戦士の甲冑とは、三浦健太郎の漫画作品『ベルセルク』に登場する鎧である。
概要
鉱精(ドワーフ)によって作られた呪われた鎧。
身に着けた者の憎悪や怨念を激情に変えて増幅し、その興奮によって痛覚をも麻痺させ、死徒すらも殺戮せしめる超人的な戦闘力を発揮することが可能になる。
ただし、着用者は常人離れした戦闘力を発揮できる代償として、肉体に尋常ではない負荷をかけさせられることになる。さらに着用者が骨折すると、鎧の内側から棘が突き出て肉ごと無理やり骨を固定するため、最悪の場合は失血死する恐れすらある。
また鎧に意識を持っていかれると、理性がぶっ飛んで文字通りの狂戦士と化すため、敵味方の見境なく戦いづづけることになる。
伸縮自在で、着用者の体格に合うよう収縮し、ガッツの義手とも一体化している。兜は、普段はガッツのマントの下に折りたたまれるようにして隠れており、鎧が覚醒すると、兜をはじめとして鎧が勝手に全身を覆うように変形する。
なお、呪いのアイテムと言っても、某国民的RPGのように着脱不可なわけではない。
元々は『髑髏の騎士』と呼ばれる人物が着用していたが、霊樹の館の主である魔女フローラによって保されていた。ガッツが霊樹の館を訪れた際にゾッドと新生鷹の団が館を襲撃し、その中でフローラからガッツへと甲冑が譲渡されることになる。
兜の部分は骸骨のような形状であったが、ガッツの怨念を吸収したことで狼の頭ようなかたちに変型している。
鎧の力を解放したガッツは、まさに血に狂う黒い魔獣のようである。