ハクション大魔王
はくしょんだいまおう
概要でごじゃる
1回あたり2話の構成で全104話。1969年10月から1970年9月までフジテレビ系列局(一部系列局除く)他にて放送された。
現在でも繰り返し再放送されており、「最終回が泣けるアニメ」として懐かしアニメ特集で取り上げられることが多い作品である。
キャラクターがCMやグッズによく起用される。パチスロ化もしている。
2001年にはアクビちゃんを主人公にした続編的スピンオフ「よばれてとびでて!アクビちゃん」が製作された。
2013年11月17日に関ジャニ∞の村上信五主演で実写化された。
2014年3月末から2015年3月にかけて、日本テレビ系列局(ただし札幌テレビと読売テレビ除く)他にて「おはようハクション大魔王」というタイトルで、朝の情報バラエティ番組「ZIP!」のワンコーナーミニアニメとして放送された。
そして2020年2月5日には、新作アニメが製作される事が発表された。タイトルは『ハクション大魔王2020』。2020年4月から、日本テレビ系列局他で、土曜17:30-18:00(ただし放送日時差し替えが行われる放送局もあるそうな)に放送されるとの事。なお、製作ホスト局は読売テレビ。
ストーリーでごじゃる
勉強は苦手でガキ大将からはいじめられる冴えない少年・カンちゃんがある日たまたま、自宅の屋根裏部屋で魔法の壷を見つける。
くしゃみをするとハクション大魔王が「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」
あくびをすると魔王の娘であるアクビちゃんが「出まして来ましてアクビちゃーん」※
という決めゼリフとともにその壷から飛びだしてきて、カンちゃんの願いを叶えてくれる。
そしてもう一度くしゃみやあくびをすると、壷の中へと帰って行く。
魔王やアクビちゃんの濃いキャラクターが毎回話をかき乱すギャグアニメである。
しかし最終回では、魔王たちが「つぼの掟」によって100年間魔法の壷に封印されることになり、カンちゃんがくしゃみとあくびをしないように必死に頑張る様子がシリアスに描かれている。
※よばれてとびでて!アクビちゃんでは「よばれてとびでてパンプリリン」となっている。
キャラクターとしてのハクション大魔王
実は物語の中でややマイナーチェンジしていたりする。最初はターバンの色が緑だったり、後期は自分の手ではなく、手が付いたステッキを使うようになったりしている。がま口財布の中には色々入っている。
大魔王とされているが作中ではもっぱら「魔王」とのみ呼ばれる。ちなみに彼の生まれた世界(魔界?)には「大大魔王」などさらに上位の称号が存在しており、大魔王といっても中間管理職程度の役職らしい。
裸になると赤フンを着用していたりする。
娘にアクビちゃんがいるが、奥さんは不明。アクビちゃんに母親がいないような描写がある為、死別している可能性もある。
魔法の壺の前でくしゃみをすると召喚され、くしゃみをした人物を「ご主人様」と呼んで従う。ただし心から忠誠を誓うわけでなく「そういう決まりだから」従うだけ。「ご主人様」の命令には逆らえないものの不満や愚痴は垂れ流す。
作中ではほとんどの場合はカンちゃんが魔王を呼び出す。だが魔王は魔法が使えるもののその力は万能にはほど遠い。なのでカンちゃんのワガママな願いを叶えるために人間でもできそうな創意工夫を駆使する。その必死な姿は大魔王どころか「子供に振り回されるベビーシッターのおじさん」そのもの。しかも結構ドジなのでそう簡単に思った通りの結果にはならず、最終的にカンちゃんにしっぺ返しがくるというのがよくあるオチ。
たまにカンちゃん以外が魔王を呼び出すエピソードもあり、その場合はカンちゃんのことは「カンちゃん」と呼ぶ。カンちゃん以外の第三者に召喚された時に命じられたことがカンちゃんにとって不利益になる場合、魔王はとても苦悩する。そしてカンちゃんが魔王を取り返すために奮闘したりする。このことは、魔王とカンちゃんは主従の関係を超えた友情で結ばれていることをわかりやすく描いている。
ハンバーグが大好物(本当は初期設定ではコロッケ。作中で油で揚げる描写があるなど全然ハンバーグっぽく見えないのはその名残)で、大の算数アレルギー。数を計算するとアレルギーでじんましんが出るほど。
くしゃみにまつわるキャラクター・アレルギー持ちである事から、花粉症やアレルギーの啓蒙パンフレットのキャラクターに採用された事もある。