「天の道を往き、総てを司る男。俺の名は…天道総司」
概要
天の道を往き、総てを司る男を自称する破天荒で型破りな性格の青年。10月19日生まれの21歳。
自分が世界で1番偉いと本気で思っており、天(空)を指し示すポーズをとる。
何事もそつなくこなす事ができる完璧超人であり、独力で物事を解決しようとする傾向が強い。
しかし自分で解決できないことには脆く、また度を越した秘密主義を貫くことから誤解を招いてしまうこともある。
自らを“選ばれし者”と信じ、戦う日が来るまで準備を続けてきたため、定職に就いていない(とはいえ潜入の為にいつの間にか職に就いていることもあるので、強ち"自分はどんな職にでも就けるから、敢えて就く必要がない"と思っているのかもしれないが)。
祖母(劇中未登場だが未だ健在)を尊敬し、しばしば「おばあちゃんが言っていた…」というセリフの後、教えを口にする。これらの格言は「天道語録」と呼ばれる。
プロ級の腕前である料理(前述の教えも料理に例えたものが多い)を始め、あらゆることに精通するが、ひよりやじいやなど自分より優れた腕を持つ相手には敬意を払う。
住んでいる家はかなりの豪邸で、義理の妹(後述)・樹花と2人で暮らしている。
加賀美のことを“退屈しない面白い男”と評しており、窮地に陥った時には手を貸すこともある。
しかし、精神面で彼に助けられることもあり、自身の生い立ちや人類の存亡に関わる重大な事実を彼だけに明かすこともある。
特殊な理由がある場合以外はZECTに協力しようとはせず、単独行動を好むため、度々彼とZECTメンバーの間で衝突が発生する。
ちなみに序盤のイメージからか加賀美の方が常識人というイメージを持たれることも多いが、むしろ天道の方が度々彼に非常識な行動を窘めたりやツッコミを入れることの方が多く、「(まともじゃなさでは)お前には負ける」と内心敗北を認めている(第29話)。
能力
上述した通り何でもそつなくこなせる天才。
特に料理の腕前はプロの料理人よりも高い。しかしその才能を金稼ぎには使わず、普段は家で妹のために腕を振るっている。
7年もの歳月を鍛錬に費やしたので、格闘能力も非常に高く、生身でワームと戦えるほど。主にカウンターを主体とした接近戦が得意。中盤でZECTへ入団した際は(とある目的あってのことだが)、超実力主義の組織にも関わらず、まもなく天道本人をリーダーとする部隊が結成された。
語学も堪能で、劇中ではイタリア語(第29話)、フランス語(最終話)を披露している。また、イタリア語訛りの日本語で「まずい」と言ったこともあった(第29話)。
傲岸不遜ではあるものの必要に応じて相手の機嫌を取ったりと対人能力もあり、老人や子供には基本的に優しい。社交的ではあるが、前述の理由からか友人はいなかったらしい。
敬語を話したのは教会の神父に扮した時や剣のじいや相手ぐらいであり、本当に尊敬に値する人間にしか敬語を話さないらしい。
単に生まれ持っての才能のみに頼っている訳ではなく、これらの才覚は人知れず努力を重ね己を鍛えた結果でもある。第1話では「来る時の為に」と、格闘技等のトレーニングをしている姿もみられた。
ちなみに、運絡みにはやや弱いのか、第12話にてBistro la Salleのスクラッチクジに挑んだ際には悉く外しまくっている(その後なんとか当たりを出した)。
また、わざわざライダーフォームに変身せずともマスクドフォームだけで成虫体ワームを倒しうる程にマスクドライダーシステムを熟知している。
過去(第32話以降のネタバレ注意)
出生時の名前は日下部総司。
3歳の頃、父:総一、第2子を身籠っていた母:さとみがネイティブにより殺害・擬態された後、身よりのなかったところを祖母に引き取られ“天道”姓となる。
その後、祖母の家に樹花が誕生し、東京タワーに近い一軒家で彼女と共同生活を営むようになった。
しかし本編開始7年前、両親に擬態したネイティブが見知らぬ娘を連れて歩いているところに遭遇。彼らが連れていた少女が、生まれるはずだった実妹・ひよりに擬態したネイティブであることを察し、直後に渋谷隕石の災厄に巻き込まれる。
これを機に復讐を果たそうと画策するも、ひよりの「殺さないで」という叫びを聞いて思い留まる。直後、擬態した両親はそのまま瓦礫に飲まれて死滅し、天道はひよりだけを救出した。
以後、本来のひよりでなくネイティブであっても"妹"を守ることを決意する。
そして人間としての記憶を取り戻した総一(に擬態したネイティブ)からライダーベルトを授けられた。
そしてその後の7年間をひたすら鍛練に費やし、カブトゼクターとの邂逅を契機に、ワームとの戦いに身を投じることとなったのである。(このあたりの経緯はマスクドライダー計画も参照のこと)
上述の経緯ゆえ樹花とは実の兄妹ではないが、彼女のことも本当の妹の様に大切に思っている。
故にひよりや樹花が危険に晒された際は常日頃の冷静さを失いがちになり、取り乱すこともある。こうした面は後半のひより絡みに顕著である他、樹花に彼氏ができたと思い込んだ時はものすごい勢いで情けない声色になった。 劇場版ではより顕著で、ひよりの命が僅かと知った際には天道らしくない荒々しい戦闘スタイルでキュレックスワームを倒している。
この事から、戦闘力などでは天道が、メンタル面ではリマジ版のソウジが優れている事が窺える。
余談
仮面ライダー剣の剣崎一真同様、劇中でもファンからも「天道」と名字で呼ばれることが専らであり、名前の方で呼ばれることは少ない。ファンの間で「ソウジ」と言った場合はリ・イマジネーションライダーのソウジを指す場合がほとんど。
かつては演じた水嶋ヒロ氏からの言及が乏しく、当時の平成ライダー演者も多数出演した『仮面ライダーディケイド』や『仮面ライダージオウ』、ゲーム等での再演もなかったため「水嶋ヒロは仮面ライダーをやっていたことを黒歴史にしているのでは?」と噂されていた。
しかし自身のインスタグラムではしばしば話題にあげており、オファーさえあれば再演したいという思いを持ち続けているようである。少なくともカブトのことをひた隠しにしようとする意思は一切見られない。
- 愛娘が祖母の入れ知恵で仮面ライダーカブト=パパ(水嶋ヒロ)と刷り込まれ、カブトを指差して「パパ」と呼ぶようになったことを記事にする。
- 娘が天道よろしく天に人差し指を掲げるポーズをしたので、その瞬間を撮影して話題にする。
- 娘を抱えながら遠くを指差すなど天道を彷彿とさせるポーズを取る。
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERに出演しなかったことに質問が集まると「黒歴史にしているわけではないし、(カブトは)自分を育ててくれた大事な作品。だけどオファーそのものがないから検討しようがない」とコメントを出す。
- 加賀美新役の佐藤祐基氏曰く、今でも二人の間等で連絡をしばしば取り合っているという。佐藤祐基氏を含め、当人達はまたやりたいという思い自体は持っていることを明かしている。
- 水嶋氏は佐藤祐基氏の名前をネットで検索していたようで、その候補に理由は不明だが何故か「逮捕」が表示された(実際にそういった事実はない)ため「お前はハラハラする」と不安がって連絡してくるなど、リアル天道な一面を垣間見せたとのこと。
- そして201 年末、開設した料理系統のYouTubeチャンネルで、遂にゲストとして佐藤氏を呼び鯖味噌を振る舞う動画を上げて反響を呼んだ。
と、私生活の関係上フットワークの軽い芸能活動が難しいだけで、本人は出演できない代わりになのか、水嶋氏はむしろ積極的にカブトにまつわる話題をファンに提供してくれている。