概要
北斗四兄弟の長兄であり、トキは実の弟。ケンシロウとジャギは義弟である。
その戦闘スタイルは「力による粉砕」を主とした剛の拳。
劇中でも巨大な岩を粉砕したり、複数のモヒカンをパンチ一発で纏めて葬っている。
その強さは絶対的で、南斗水鳥拳の伝承者であるレイが触れることも出来ずに敗れるほどである。
原作では対ケンシロウ戦・対トキ戦以外・対ジュウザ戦以外はダメージを受けてすらいない。
最も、モヒカン程度の相手なら自ら戦わなくても愛馬である黒王号だけで十分であるが。
世紀末覇者への軌跡
幼い頃から「最強の男となり、全てをこの手に握る」という野望を抱いてたことが原因で、北斗神拳伝承者に選ばれなかった。
そのため、師父であるリュウケンに反発し、死闘の末に殺害する。
その後は「世紀末覇者拳王」を名乗り、拳王軍を結成。
恐怖と力による統一を掲げ、覇道へと突き進む事を目指す。
中盤までは「恐怖の覇王」とも言うべき圧倒的な力を振るうキャラだったが、
彼もまたケンシロウ同様、ジュウザやフドウ・そして弟トキとの死闘を通して拳士として成長。
そして死病に冒されたユリアの宿命を知って殺せなくなり、涙を流しながら仮死状態にし、
それによって哀しみに目覚め、北斗神拳究極奥義・無想転生を習得。
ケンシロウとの最後の死闘の末、拳士として、兄と弟として互いに最大の強敵(とも)と認め合い、ケンシロウにユリアを託した。
自ら天へと帰る時の辞世の句である「我が生涯に一片の悔いなし!」の台詞とそのシーンは少年漫画を代表する名シーン・名台詞として有名であろう。
その圧倒的な強さとキャラクター性ゆえか、彼をモチーフとしたキャラクターは多い。
なお、主人公であるケンシロウの戦闘スタイルも剛の拳であるが、理由は子どもの頃にラオウから実戦形式の組み手を受けていたからである。
この時にユリアとも出会っている。
性格
己の意にそぐわないものは力でねじ伏せる、と言う考えが随所に見られる。
幼い頃に両親を失って以来理不尽な経験を重ねてきた事が原因と言われるが、リュウケンに会うまでには既にこの性格が出来上がっていたものと思われる。
覇道を目指してからも、「思いが通じぬのなら」と自害したトウ(リハクの娘)に「想いが届かぬならなぜこのおれを殺さぬ!殺せば二度とだれの手にも渡らぬわ!!」と言い放ったり、無抵抗主義を唱える村の村長を「意志を放棄した人間は人間にあらず!」と殺害、その村の子どもには「怖くばおれの腕を食いちぎてでも抗え!戦わねばそのふるえはとまらぬ!!」と言っている事から、ラオウの行動原理となっている事が分かる。
そうした信条を自分以外の人間にも当然のように押し付けてきたラオウであったが、確固たる意志を持った人間に対してはたとえ少年であっても一目起き敬意を払う姿勢を見せている。
村のために自らの右足を切って差し出したファルコのために拳王軍を転進させたり、「神に復讐する」と言ったバランを共として同伴させ北斗神拳の技を盗ませていた。
影響
その生き様は多くの人々に影響を与えている。
ケンシロウ・トキからは北斗四兄弟長兄として尊敬され目標とされた。
ジャギもラオウの覇者としてのオーラに歪んだ影響を受けていた。
天狼星のリュウガはラオウに世紀末世界を治める強さを見出した。
バランはラオウの強さを神と表現し、ジャコウはラオウへの恐怖から北斗の抹殺をファルコに命じた。
子持ちです
実はラオウには子どもが一人いる。
リュウという名前で、北斗神拳次期伝承者とするべくケンシロウが引き取り、一緒に旅をしながら伝承者の心構えと愛と哀しみを教えていった。
AC北斗の拳での性能
世紀末スポーツアクションゲーム・AC北斗の拳でももちろん使用可能。
ラオウらしくトップクラスの攻撃力と防御力を併せ持つ重量キャラクターである。
原作での性格を反映して、後退=バックステップが出来ず、代わりに専用の避け動作になる(歩いての後退や空中のバックダッシュは出来る。膝もつく)。
そのデカさを生かしたリーチと攻撃力で相手の体力ゲージをガシガシ削っていく。
気絶値も全キャラ中No.1でピヨりにくい。
全体的に技の動作が遅く立ち回りは辛いが、無想転生や無想陰殺である程度フォロー可能。
しかしながら全ての技がガードされると不利なので気軽に出せる技が少ない。
飛び道具も発生が遅く硬直が長い北斗剛掌波しかなく、座高が高い為専用の中段技が多い事・画面端に追い込まれた場合、ラオウだけは画面端を背負っても低空ダッシュ攻撃がめくりになってしまうことがよくある(しかも相手が着地すると表ガードになったりする)。
このような弱点もあるがラオウは全キャラへの即死コンボを持っている。
これによって攻撃が入れば一気に相手の体力を削りきることも可能、まさにワンチャンである。
現時点での位置は、トップ3強(トキレイユダ)と中堅トップ(ケンシロウ)の真ん中くらいの位置。
4強とすれば数えられるが3強に絞ると落とされる位置である。
なお、自分や相手がラオウを使用しているとジョイヤーという掛け声をよく聞くことになる。