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タケミナカタの編集履歴

2020-03-30 21:49:13 バージョン

タケミナカタ

たけみなかた

建御名方神は『古事記』に登場する神。名は建御名方富神、南方刀美神などともされる。

概要

建御名方神(タケミナカタ)は大国主神(オオクニヌシ)の御子神で、『先代旧事本紀』や新潟県、長野県の伝承では母は高志の沼河比売(ヌナカワヒメ)とされる。

名の語源は“水の方”、“水潟”で、鎮座地の諏訪湖水神を指すという説がある。水神の象徴である蛇神(龍神)とされ、の神であることから農耕神としての神性を持ち、狩猟神としても信仰される。なお、『梁塵秘抄』の“関より東の戦神、鹿島、香取、諏訪の宮”などで最も知られている軍神としての性格は、諏訪信仰の拡大と共に武家の間で崇められたことから強調されたものであるという。


『古事記』のタケミナカタは、高天原から出雲(葦原中国)のオオクニヌシに対して国譲りを促す使者を二度派遣し、いずれも失敗したことから建御雷神(タケミカヅチ)が送りこまれる件で登場する。

勇猛なタケミカヅチは天から伊奈佐の小浜に降るや、オオクニヌシに対して服従と葦原中国の委譲を要求する。オオクニヌシは子であるタケミナカタと事代主神(コトシロヌシ)に意向を尋ねるように答え、コトシロヌシはすぐに天津神に従うことを受諾した。

 

しかし、千引石(千人引きの大岩)を担いで現れたタケミナカタは、不条理なタケミカヅチの要求を拒否し、彼に戦いを挑む。タケミナカタがタケミカヅチの手をとろうとすると、その手が氷柱に変わってタケミナカタを怯ませ、逆にタケミカヅチは葦の若芽を摘むようにタケミナカタの腕を握り潰して投げ飛ばしてしまう。


戦いに敗れて逃走したタケミナカタは、科野洲羽之海に追い詰められたが、その際にタケミナカタは諏訪に留まり天津神に服従することをタケミカヅチに誓ったとする。

この取っ組み合いは相撲のルーツの一つとされている。


タケミナカタは『古事記』においては出雲の神として扱われている。しかし上社の優位性を訴え幕府に提出された『諏訪信重解状』には諏訪明神の縁起が記録され、そこでは大神(大明神、タケミナカタのこと)が天から守屋山に降臨して、その領主たる土着神の守屋大臣(守矢神とされる)と戦い勝利したことが記されている。しかしこの時点で“出雲から来た”というような記述は存在せず、出雲からの来臨を明確に記録するのは『先代旧事本紀』の影響を受けたと見られる『諏訪大明神絵詞』からである。またタケミナカタとコトシロヌシの兄弟は『出雲国風土記』に一切登場せず、同書において大穴持命の名称は登場するものの大国主神の名称は存在しないなど、国譲りの原型が本来出雲には存在しなかったと見られる。ただし新潟にはタケミナカタがオオクニヌシの子で、姫川を遡上して諏訪に入ったとの伝承があり、出雲との考古異物や祭祀、氏族の関係からこの兄弟(神氏、鴨氏の祖先)が出雲から大和に到来した可能性も否定できない。


諏訪大社の伝承ではタケミナカタの妻は八坂刀売神(ヤサカトメ)とされ、御神渡りは上社のタケミナカタが下社のヤサカトメの下へ訪れる際にできたものとする伝説がある。なおこの二柱には十三柱(近世には二十三柱、二十二柱、十九柱とも)の御子神(王子神)が存在するとされるが、その殆どが同神の異名かタケミナカタの子孫、または本来タケミナカタと血縁的関係の存在しない神(人)であると見られる。その中で最も有名な御子神は諏訪大祝の諏訪氏の祖神・伊豆早雄命(イズハヤオ)で、諏訪大社の門番神とされている他、その御子神達と共に神階を与えらている。近世に纏められた史料に独自の神話を伝える他、単独で祀られる神社を御子神の中で最も多く保有し、守矢氏の祖先伝承にも関係が見られる。



女神転生シリーズのタケミナカタ

古くは西谷史の著作「新デジタル・デビル・ストーリー」に登場する大和神族の一柱として妻の八坂姫共々登場している。同作では黄金のという姿で自身の領地である諏訪地方においてはルシファーを凌ぐ力を持つ。


ゲームシリーズでは「真・女神転生」が初出作品で、鬼神族の悪魔。

大破壊後の新宿をおさめるオザワが召喚する仲魔として登場しており、主人公達を一蹴する実力を見せる。タケミナカタを撃破する為に、カオスヒーローは自身を悪魔合体の材料とする決意を固める。

真・女神転生Ⅱ」以降はがつき、「真・女神転生Ⅲ」以降は両腕を失ったデザインで登場している。


なお、「真・女神転生if...」以外のタケミナカタとミシャグジさまが共演できる作品では、ミシャグジさまの方が高レベルである。


VS諏訪神


一血卍傑のタケミナカタ

詳しくは此方→タケミナカタ(一血卍傑)


関連タグ

日本神話 古事記 国津神

女神転生

八坂神奈子洩矢諏訪子東方projectにおける八坂刀売神と洩矢神だが、タケミナカタの正体でもある

乃木若葉は勇者であるの番外編「白鳥歌野は勇者である」の舞台が諏訪。その諏訪における唯一の勇者「白鳥歌野」はタケミナカタの藤蔓と同じ力を持つ鞭を武器に戦う。

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