概要
WEBアニメーション製作ツール『VEYOND』によるアニメーション動画を配信しているYouTubeチャンネル。
当初は雑学を題材とした動画を配信していたが、中期からは怖い話(ミステリーやオカルト、都市伝説、未解決事件など)を題材とした動画シリーズに転向。死者や怪異が楽しく暮らす「闇の世界」を舞台に、ミステリー案内人が他の住人たちを相手に様々な怖い話を語るという形で動画が進行する。冒頭と最後に挿入される住人たちのコミカルなやりとりや、案内人の話す物語の登場人物や建物、企業の名前など随所に小ネタが挟まれた比較的コミカルな内容から、怖い話が苦手な人にも敷居が低く見やすい構成に作られている。
案内人はじめ、彼女と交友が深い闇の世界の住人たちはクロネコファミリーと呼んでおり、チャンネル登録者も同様に呼称される。
なお、当初は複数の声優がそれぞれ動画の語り手として出演する形式をとっていたが、上述の物語形式に転向以降は、主人公の案内人をはじめ大凡の登場人物の声を女性声優の明日桜(あすか)氏が一人で担当している。
同じYouTubeチャンネルのテイコウペンギンとコラボしている。
主な登場人物
ミステリー案内人(1世)
フード付きの黒いローブを纏った茶色の長髪に眼鏡が印象的な女性。アニメーションシリーズ以降の動画の主人公にして物語の語り手、進行役でもある。
闇の世界の管理をしており、住人やリスナーからは「案内人さん」と呼ばれている。登場する際に「こんばん○○○(○○○にはその都度様々な単語が挿入される)」、お別れの際には「ばいばいき~ん(中期からは「ばいばいち~ん」)」と挨拶する。
非常に端正な顔立ちの美女で、一部の男性(ゾンビなど)からは密かに好意を寄せられている。怖い話が好きで、オカルトや都市伝説、実際に起こった事件などに詳しく、よく住人たちにそうした怖い話を提供している。丁寧な口調で喋り、基本的には落ち着きのある心優しい大人の女性だが、友人である住人たちが傷付けられる事態には黙っていられず、それこそ現世の人間であろうと容赦をしない。ゾンビたちが非道な実験でゾンビたちを迫害したり、2世によって骨江が拉致監禁された際には、怒りから髪と瞳を金髪に変貌させた覚醒状態となり、圧倒的な力で相手を痛めつけたりしている。
闇の世界の住人であるため、彼女も現世では既に故人である模様。
本名は“明日桜(あすか)”といい、生前は歌手で、歌が非常にうまい。とある試験のため、一時的に現世で(案内人としての記憶を失った状態で)ホームレス生活を送った際、とある温情への恩返しに歌を披露したところ、その美声に通行人たちから注目の的となり、いつしかアイドル歌手にまで昇りつめてしまった。
また、挨拶のワードセンスも然ることながら、時偶珍妙な行動に出ることも多く、助けたゴ■■リに興味を持って変身し数ヶ月間生活したり、ジェフに呼応して一ヶ月間断風呂したりなどしている。
ミステリー案内人2世
案内人1世の同僚。薄茶髪とピンク色の瞳が印象的な美女。
服装や挨拶などは1世と共通。知性的で物静かな性格をしている。本名は“いちご”で、周囲から“いっちー”と呼ばれていた。生前はキャビンアテンダントだった。闇の世界では1世同様「案内人さん」もしくは1世との区別のために「2世さん」と呼ばれている。
1世との信頼関係は厚く、共に闇の世界を管理しており、1世に代わって動画の進行役を請け負うことも多い。
ガイコツ
闇の世界の住人。
複数存在し、現世で死亡した人間はゾンビかガイコツになって闇の世界で生活するようになる模様。当初はスキンヘッドで男性口調のガイコツと、赤茶髪のパーマヘアーが生えた女性口調のガイコツがよく登場していたが、中期から女性ガイコツは後述の骨江に成り代わった。
骨坂骨江(ほねざか こつえ)
ピンクのナイトキャップに薄茶色のパーマ、チークが特徴の女性ガイコツ。
感情の起伏が激しく、案内人の話の聞き手やツッコミ役として立ち回る。
スーパーガイコツ
黒い仮面と黄色いスーツを身に纏った、世界を救うヒーローを名乗る男性ガイコツ。
当初はガイコツ主演のドラマという設定だったが、以降も実際の事件の容疑者や怪異を捕まえようとしたりなど、ちょくちょく登場している。
骨陀羅毛先生(ほねだらけせんせい)
霊能力者の男性ガイコツ。
生前は高名な霊能力者で犬に似た顔をした男性だった。
下記の健二郎が登場する動画で生前の彼が登場した事から闇の世界と現世では時間の流れが違う可能性が存在している。
ゾンビ
闇の世界の住人。
ガイコツと同じく複数存在する。ホラー作品などでのおどろおどろしいイメージに反し、割と活動的で俗っぽい。案内人はじめ人間の姿の女性陣に恋い焦がれる者もおり、様々なアプローチをおこなっているが、ゾンビ特有の腐敗した外見や悪臭のせいで結果は散々なものである。
ちなみに、青い頭髪で全身に黄色い包帯を纏ったゾンビは骨江の息子『キヨシ』である。
クロハ
ドラキュラ(闇の世界では吸血鬼の種族を指す)の子供。当初は名前が無かったが、視聴者から名前を貰った。
八尺様
長身の女性の姿をした都市伝説。通称「はっちゃん」。
「ぽぽぽ…」としか喋らないが、字幕の括弧で意志が伝えられる。現世では少年に取り憑き食い殺してしまうという怖ろしい存在だが、闇の世界では彼女が人肉を調理しながら食べる姿が日常的にとらえられている。いつしか闇の世界を出入りするようになったジェフに興味を持ち、おせっかいを焼いている。
モコ
猫又であり、案内人が生きていた頃に飼っていた黒猫。
案内人が子供の頃から人々を怪異から守っていた。人語を話すことが出来、案内人よりも一歳上である。
ジェフ・ザ・キラー
海外の都市伝説『Creepypasta』に登場する殺人鬼。
真っ白な肌にナイフで切り裂いた大きな口、瞼を焼き潰したことで見開いたままの黒ずんだ目元が特徴。無断で使用されているクロネコの部屋でのジェフは、とある事件を機に殺人鬼へと変貌し、独自の美学から多くの殺人を犯し続けてきたが、現在は比較的丸くなっており、よく闇の世界を出入りしては住人たちと一緒に遊んでいる。ナルシストな性格で、自ら作った容貌に非常に満足している。人並み外れた戦闘能力と知性を持っており、女性の人心掌握術にも長ける。
これらは本家を無視した内容であり、クロネコの部屋にてジェフザキラーが私物化されたため
本家を知っているファンが困惑している。
なお、Jeff the killerの作者sesseur氏によると、動画への使用許可はJeffが利用された動画が数本でた後であり(つまり無断でキャラクターを使用し収益化)、またJeffの利用による収益も一切貰っていなかった。
動画が公開された当時クレジット表記が一切なく、Jeff the kilkerはクロネコの部屋が生み出したキャラクターだと考えられており、現在もクロネコ側から明確な説明が無いため誤解したままのファンが多い。
ジェーン・ザ・キラー
ジェフを付け狙う女殺し屋。
ジェフがまだ変貌する以前、彼の家族が近所に引っ越してきて以来の古い友人関係にあり、独特の雰囲気を持つ彼のことを良くも悪くも気になっていたようだが、ジェフが殺人鬼に変貌した際に両親を殺害され、彼女も同じ姿にしてやろうと考えたジェフに漂白剤をかけられた上で燃やされるも、失敗して肌が醜く焼けただれた姿になってしまう。以降は彼への復讐を誓った。
殺し屋稼業の傍らジェフの命を狙うが、実力の差は大きく毎度のように返り討ちにされている。
Jane the killerの作者FearOfTheBlackWolf氏によると、ファンとして動画を作りたいということで許可を出したが収益化の許可については全く触れられていなかったと述べている。
ジェフと同様作者クレジットは動画公開当時一切無かった。またJaneの作者本人はJaneとJeffのカップリングを望んでいない。
ニナ・ザ・キラー
ジェフに憧れる女殺人鬼。
敬愛するジェフに触発されて強い殺意を持つようになり、彼と同じように容貌を変え、いじめっ子グループの女子たち、両親と最愛の弟を手に掛ける。以来、弟と同様「プリンス(王子様)」に相応しい男性を見つけては殺害するという凶行を繰り返すようになる。
カカオ・アルカラム
伝説の殺し屋アルカラム一族の青年で、凄腕の殺し屋。
上述のジェフに容貌や性格が似ているが、髪は赤色で、口は裂けていない。母親や兄弟も健在であり、よく依頼の仕事をしっかりやっているかと目を光らせている。ジェフと同じくチョコレートが好物で、それ以外のものは殆ど口にしないらしい。
カカオとジェフの関係
ジェフザキラーの作者であるsesseur氏に、当クロネコの部屋は無断でストーリーを変更して大量に
公開しまたそれにより利益を得るためだけに使用されており(いわゆる私物化)
ジェフがカカオと関わることは一切無い。
カカオはJeffの無断盗用の指摘を受けてから、Jeffの活躍を望むファンを納得させるために出されたキャラクターである。なお、クロネコの部屋はJeffを「アレンジする」のは良くないから自粛をした、と述べているが実態は無断盗用をしているためアレンジ以前の問題である。
つまりJeff the killerカカオは同一人物ではない。
統括主任
案内人たちの上司であり、青髪ボブカットの美男子。
本名は“カズ”で、案内人(明日桜)の2歳上の幼馴染であり、彼女の初恋の相手でもある。彼が海外に転居してから関係が途絶えたが、闇の世界で再会。現在も淡い恋心を抱いているようで、よく彼のことで赤面する姿を見せている。
登場頻度は少なめ。なお、彼のみ男性声優が声を担当している。
健二郎
現世の住人で水道屋をしている男性。霊感が強く、馴染みのスナック『おしゃれ』のママと一緒に複数の動画に登場している。
問題
Creepypasta創作の無断収益化を当チャンネルは行っている。各作者に確認したところ、「ファンとして動画を作りたい」という打診は来たが、「そのキャラクターを使って収益化する」とは一切触れられていなかった。
また、現在(2020/4/16)には削除されてしまったようだが、「笑うジャック」や「殺し屋カカオ」のサムネイルがトレパクであった。「笑うジャック」の動画はLaughing Jackのファンアート、「殺し屋カカオ」は「暗殺プリンセス」をトレースしたものであった。
また指摘をしたのは主に上記の「無断収益化」についてだったが、「アレンジするのはどうなの?というお声を頂いたもので一旦自粛しています。(原文ママ)」と、「アレンジ」を論点として説明されたため、Creepypastaファンに対して誤解が広まっている。
現在(2020/4/16)Creepypasta関連の動画は殆ど削除されているが、クロネコの部屋からの公式の謝罪は一切無い。