概要
日本のイリュージョニスト。別名プリンセス・テンコー。
1978年6月21日に『朝風まり(あさかぜ まり)』の芸名で歌手デビュー、最初は歌うマジシャンとして活動開始。
初代引田天功の没後に1980年12月15日に引田天功の名を襲名した。襲名の契約上、「ステージ上では喋らない」というスタイルに変化した。脱出マジックなどが有名。
当初は初代同様に「極限の脱出マジック」の路線を踏襲したものの、TVでバラエティー番組からオファーが掛かるたびに苛烈になるマジックに精神的な限界を感じ始める。
そこから平成に入って、自身の本来やりたかった「華のあるマジック」の路線への変更を決し、個人事務所を立ち上げて現在の路線で一世を風靡する。
特撮では電子戦隊デンジマンや宇宙刑事ギャバンや超人機メタルダーに本人役で出演している(「デンジマン」では「朝風まり」名義)。
海外では「二代目引田天功」という契約とは別に「アメリカ出身/プリンセス・テンコー」という別人設定の契約を持っていて、徐々に後者の活動が増えていった(アメリカでは出身地を偽っている人も結構多いし)。
アメリカでは人気が高く、テンコー人形が販売されたり、なんと「Tenko and the Guardians of the Magic」の題名でアニメ化されたりしている。
その関係で数多くの契約条項が設定されており、「プリンセス・テンコー」として活動中はその「無茶振りの塊」を子供の夢を壊さないよう最大限に遵守している。
北朝鮮の金正日総書記も熱烈なファンだったとされ、訪朝の期間中は幾度となく朝鮮への移籍と「喜び組」への参加を熱心に勧められたという。
初代・引田天功
日本のマジシャン(イリュージョニスト)本名は引田 功(ひきた いさお)。男性。
1934年7月3日生まれ、1979年12月31日没。
水中や爆発などの極限状態からの脱出マジックを得意とし、「日本の脱出王」の異名を取った(この時代にはまだ「イリュージョン」という呼び方は一般的ではなかった)。
弟子に二代目天功の他、引田天洋、ナポレオンズなどがいる。
声優の引田有美は初妻の子、1980年代のアイドルグループ少女隊のトモこと引田智子は次妻の子。