「俺が来るまでよく堪えた 後は任せろ」
概要
竈門炭治郎が初めて出会った鬼殺隊士である。
鬼と化した竈門禰豆子が炭治郎を襲う現場に現れ、問答無用で禰豆子の頚を刎ねようとしたが、自分と刺し違えてでも妹を守ろうとする炭治郎と、その兄を庇う禰豆子の姿を見て刀を引く。
そして炭治郎に、恩師・鱗滝左近次の家を教え、鬼殺隊士として生きる道を示した。
人物
流れる水の如く掴みどころがない男
眉目秀麗、冷静沈着、さらには十代にして“水の呼吸”を極めた剣才を有する。
炭治郎にとっては、水の呼吸の“育手”である鱗滝左近次に師事した同門の兄弟子に当たる。
炭治郎を紹介するため、義勇が鱗滝に宛てた手紙には、「突破して"継ぐ"事ができるかもしれません」としたためてあったため、炭治郎には厳しい態度で接しつつも、その強い意志を認め、自身は水柱ではないという義勇自身の認識から、水の呼吸を極めて次代の本当の水柱を継ぐことが出来るかもしれないと考えていることが読み取れる。
心の芯には優しさが満ちているのを行動の端々に感じさせるが、鬼に家族を殺され絶望の淵にいた炭治郎の境遇に共感を覚えていた様子から、義勇自身も近しい者を鬼に殺められた過去があるのではないかと推察され、多くの鬼殺隊士がそうであるように、鬼に対しては一滴の慈悲も見せない。
「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに」と呟くしのぶに「鬼が人を喰らう限りは無理な話だ」と返しており、竈門兄妹を見込んだのは彼にとってあくまでも例外である。
柱合会議では、禰豆子が人を襲うようなことがあれば責任をとって師である鱗滝と共に切腹をする覚悟であることを他の柱たちに公言するなど、竈門兄妹に対しては強く思うところが有るようだ。
『俺は嫌われていない』
上記の説明のみだとクールなエリート美青年……に見えるが、その実非常に口数が少なく(本人曰く「話すのが嫌い」)、コミュニケーションが得意ではない。
同僚の“蟲柱”胡蝶しのぶには「天然ドジっ子」と認識されており、那田蜘蛛山での一連の言動を指して、「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」と痛烈な指摘をもらっている。
対する義勇は 「俺は嫌われてない」 と強く否定しており、傍目には分かりづらいもののショックを受けていた様である。
このやり取りの直前には、滅殺するべき鬼の禰豆子を狙うしのぶの攻撃を義勇が妨げており、そのことを問い質すしのぶに仔細を語らず、ただ竈門兄妹を逃がすという、義勇の鬼殺隊士として不可解な行動が描かれ、しのぶの刺々しい言葉もこの一連の出来事に対してのものかと思われた。
なおも禰豆子の滅殺を試みるしのぶに対して、最終的に義勇は彼女の動きを封じるべく実力行使に出ている。
後の柱合会議において、矢張り義勇の説明不足は通常運転であり、これまでしのぶ以外の柱たちへも連絡や説明の必要な事柄を話してこなかったこと、その所為で「嫌われている」発言に到ったことが判明している。
竈門兄妹の処遇を決める柱合会議ではやはり自分から口を開かず、他の柱の不興を買い、柱稽古(※ネタバレにつき後述)を行う際には、わざとではないにしても誤解を与えるような言い回しをし、それを訂正もしなかった。
特に、不死川実弥と伊黒小芭内の柱二人は、義勇を“嫌っている”と公式ファンブックでも明記されるほどの不仲で(他の柱については好悪の明記無しのため不明)、柱合会議の度に激しい衝突が起きてしまっている(しかも義勇は前述のとおり「嫌われていない」と主張。不和の原因を全く理解していないことが分かる)。
上記の通り言葉足らずが常態化しており、基本的に「説明」という行為を省き、口喧嘩はすぐに切り上げ、口より先に手が出るというような、寡黙というかとにかく口下手な青年として描かれ、何を考えているかわからない、協調性に欠ける人物として認識されているらしいことが窺える。
だが肝心なのは、初登場時から竈門兄妹の行く末を案じ、心の中では独白していることから、義勇が表だって発した言葉通りの冷血なだけの人間では決してないということである。
ただ口下手で誤解されやすいだけなのだ。
義勇のわかりづらい優しさは、妹の助命を懇願する炭治郎へ厳しい言葉を向けた後に、竈門兄妹を師である鱗滝へと紹介していたことからもうかがえる。
その他
因みに好物は鮭大根。これを前にすると、普段は鉄面皮の彼でも笑顔になる、らしい。
実際に外伝(詳細は下記)のラスト辺りで、鮭大根を前にした義勇が笑顔になるらしい描写(義勇を中心に光が溢れるようなもの。余程嬉しかった模様)があったが後ろ向きだっためこちらからは確認できず、それを目にしたしのぶと鮭大根を出した店主はドン引きしていた。
苦手なものは動物全般で、特に犬が無理(昔、尻を噛まれたため)。
過去
以下鬼殺隊入隊までのネタバレ有り
義勇は姉の蔦子と共に病死した両親の遺産で生活していたが、姉が祝言を上げる前日に鬼に襲われた結果、姉に庇われ一命を取り留めた。その時、義勇はありのまま「鬼が姉を殺した」と言ってしまったことで姉を亡くして心を病んだと思われてしまい、遠方の親戚の医者の元へ連れて行かれる事となったが、途中で逃げ出し遭難。
その後は鱗滝の知り合いの猟師に拾われたことで鬼殺隊を目指すこととなったが……
「俺は水柱じゃない」
刀匠の里における戦いにおいて、禰豆子が太陽を克服したことにより、彼女を狙って鬼殺隊に総力戦を仕掛けるべく鬼たちが身を潜めたことを機に、鬼殺隊でも隊士たちの力を底上げするべく、下の階級の者たちが柱を順番に巡って稽古をつける「柱稽古」を開始する。
しかし、義勇は長らくこれを拒否しており、心配した産屋敷の頼みで炭治郎は義勇に事情を訪ねるが、彼は炭治郎が水以外の呼吸を追求し始めたことに言及し「水柱が不在の今 一刻も早く誰かが水柱にならなければならなかった」と言い、上記の通り自分が柱である事を否定し理由を頑なに答えようとしない。それでも産屋敷に言われた通り、根気強く四六時中彼に付き纏って話しかけまくる炭治郎。そして4日後ついに根負けした義勇は事情を語り始める。
「俺は最終選別を突破してない」
鱗滝の元で修行に明け暮れていた炭治郎が出会った少年剣士・錆兎は、義勇と同じ時期に鱗滝に入門した同期であり、共に鬼によって家族を殺され、天涯孤独となっていたところを鱗滝に引き取られる。同い年であった二人はやがて無二の親友となり、最終選別を通過するために稽古に励んだ。
共に最終選別を受ける義勇と錆兎だったが、錆兎は鱗滝の門弟を執拗に狙う手鬼と戦って、命を落としてしまう。
その年の選別で死んだのは錆兎一人だけであり、彼は選別の会場である藤襲山に放たれた鬼たちを殆ど一人で倒し、他の受験者たちを助けながら戦っていたという。手鬼との戦いで彼の刀が折れたのは、多くの鬼を斬り伏せたことで刀が摩耗していたためとされる。
義勇は、最初に襲いかかって来た鬼によって負傷したところを錆兎に救われた後、別の受験者に預けられ、気がついた時には最終選別は終わっており、親友だった錆兎がもはや帰らぬ身となったことを告げられる。
このことから彼は、「何もしていない自分が最終選別に合格し鬼殺隊に入隊できたこと」に対して強烈な後ろめたさを抱えており、自分は他の柱たちとは対等な立場ではない、それどころか本当なら鬼殺隊に自分の居場所は無いとさえ考えていた。
彼が多くの場面で単独行動を取り、他の柱たちと距離を置きたがるのはこうした経緯が要因であるとされ、義勇の羽織の半分が姉の形見であるのは「家族の死」、もう半分が錆兎の形見であるのは「友の死」、これらの過去からくる悔やんでも悔やみきれない不甲斐なさ、無力だった自分を忘れないための自戒のしるしと思われる。
これを聞かされた炭治郎は、かつて煉獄によって上弦の鬼である猗窩座から守られた自分を重ね、本人は認めていないが錆兎を亡くした後に柱になるまでに彼が血反吐を吐くような努力を重ねて自分を叩き上げてきたことを察し、彼に一つ問いかける。
「義勇さんは錆兎から託されたものを 繋いでいかないんですか?」
「自分が死ねば良かったなんて 二度と言うなよ もし言ったらお前とはそこまでだ 友達をやめる」
「翌日に祝言を挙げるはずだったお前の姉も そんなことは承知の上で鬼からお前を隠して守っているんだ 他の誰でもないお前が…お前の姉を冒涜するな」
「お前は絶対死ぬんじゃない 姉が命をかけて繋いでくれた命を 託された未来を」
「お前も繋ぐんだ 義勇」
炭治郎の言葉に、義勇は悲しみ故に心の奥に封じ込めていた記憶を思い出す。鬼から自分を守って死んだ姉の蔦子や、親友の錆兎から託された想いを受け継ぐ決意を固めた義勇は、遂に柱稽古への参加を表明する。
その後、勘違いした炭治郎の提案でなぜかざる蕎麦の早食い勝負することになり、その後からちょくちょくと実弥と和解するためにおはぎを懐に入れていこうとするような、天然ボケが入るようになる。
ただし、これは炭治郎の影響というよりは、今まで他人に積極的に関わろうとしなかった為に表に出てこなかった、義勇のちょっとズレた気遣いや気の回し方が人と接しようとした結果浮き彫りになったものと思われる。
能力
身体能力
鍛え抜かれ選び抜かれた鬼殺隊士の身体能力は常人の比ではなく、更に後述の「全集中の呼吸法」により瞬間的なブーストをかける事で鬼と渡り合えるほどの身体能力を得ることが可能となる。
全集中 水の呼吸
著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、瞬間的に身体能力を大幅に上昇させ、鬼と互角以上の剣戟を繰り出す“全集中の呼吸”を用いて鬼の頚を狩る。育手・鱗滝左近次の元で“水の呼吸”を修め、柱に上り詰めるまでに技を鍛え上げている。
- 壱ノ型 ~ 拾ノ型
詳細は水の呼吸の項を参照。左近次爺が教え子の剣士に伝え、継承させる技。
ただし、一般隊士である炭治郎と柱である義勇では、同じ技でも鋭さと疾さが桁違いであり、全てが必殺の威力を誇る。その斬れ味は、嘴平伊之助が傷一つ負わせることが出来なかった大鬼の体を豆腐の如くいとも簡単に斬り裂き、『格が違いすぎて天地ほど差がある』と言わしめた程。
- 拾壱ノ型 凪(なぎ)
義勇が編み出した独自の技。抜刀しての自然体から無拍子で繰り出される、無数の斬撃。刀の届く範囲内に入った対象を、縦横無尽に斬り刻む。間合いの全てを無に帰す事から、無風の海面を意味する凪の名を持つ。作中では、累の最硬度を誇る糸を悉く斬り刻み、一瞬で彼の頚を斬り落とした。
装備
鬼殺隊士として、日輪刀と隊服を支給されている。
日輪刀
太陽に一番近く、一年中陽の射すという陽光山で採れる猩々緋砂鉄から打たれた刀であり、不死身である鬼に対して、その頚を斬る事で“殺す”事ができる唯一の武器。柱に与えられる日輪刀には、刃元に“惡鬼滅殺”という四文字の特別な意匠が施される。
彼が振るう日輪刀には登場時から「惡鬼滅殺」の意匠が刻まれており、この時点で最高位たる“水柱”の座についていたことがわかる。
別名“色変わりの刀”と呼ばれ、持ち主によって刃の色が変わる。義勇の刀の色は深い水色で、彼が“水の呼吸”に高い適性を有している事を示している。鍔は亀甲を思わせる六角形。
隊服
背に“滅”の字が描かれた、黒い詰襟。特別な繊維でできており、通気性はよいが濡れ難く、燃え難い。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできないほど頑丈。
義勇は詰襟の上から、右半分が無地・左半分が亀甲柄の羽織を着用している。なお、このような柄は正式には実在せず、伊之助が「半々羽織」と呼びつけていたため、作中世界でもかなり珍しいよう。
(後にファンブックにて、義勇の羽織の左側は彼のものであり、右側は姉のものであることが判明した)
鎹烏
義勇の烏はかなり高齢のおじいちゃん烏であり、よく伝達ミスをしたり、戦闘中にトコトコ出て来て義勇をハラハラさせている模様。現に猗窩座との激戦の最中でも「指令ジャ……」と言いながら義勇の元へ向かおうとしていた(その時は炭治郎の烏が「指令ジャネエッ!」と止めた)。
名は「寛三郎(かんさぶろう)」である事が20巻のおまけ頁で明かされた。
キメツ学園
3巻にて設定が明かされた。
担当教科は体育。スパルタすぎてPTAから苦情が出ている。教育委員会が動くかもしれないと言われていて、少しやばいとの事。番外編の四コマでは「髪を黒く染めないから」という理由で、善逸に強烈なビンタを喰らわせている。
公式ファンブックに掲載された特別描き下ろし漫画では昼休みに1人で非常階段に座り昼食を摂っているという、本編同様のぼっち振りを披露していた(炭治郎からそれについて指摘された時は、「俺はボッチじゃない」と否定している)。それでもバレンタインのチョコ獲得数は31個を誇っている辺り、やはり美形は得という事か。
小説第二弾「片羽の蝶」に掲載された「中高一貫☆キメツ学園物語!! ~パラダイス・ロスト~」では、文化祭で「ハイカラバンカラデモクラシー」が大規模な集団中毒を引き起こす中、ただ1人感動して涙を流しながら聴き入っていた。
アニメのミニコーナーにおけるキメツ学園では善逸のみならず、堂々と校則違反を行う炭治郎(ピアス)・伊之助(制服シャツ未着用)にも目を付けている。
名・迷台詞
誤解を生みやすい性格ゆえか、名言よりも迷言の数の方が多い…かもしれない。
名台詞
雪の中、土下座で妹の命乞いをする炭治郎に浴びせた台詞。
実際には、
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」
「惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」「そんなことが通用するならお前の家族は殺されてない」
「奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が」「妹を治す?仇を見つける?」
「笑止千万!!」
「弱者には何の権利も選択肢もない」「悉く力で強者にねじ伏せられるのみ!!」
「妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない だが」「鬼共がお前の意志や願いを尊重してくれると思うなよ」
「当然俺もお前を尊重しない」「それが現実だ」
「なぜ、さっきお前は妹に覆い被さった」「あんなことで守ったつもりか!?」
「なぜ斧を振らなかった、なぜ俺に背中を見せた!!」「そのしくじりで妹を取られている」
「お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ」
…という、彼の気質からすると常人の演説に匹敵するかもしれないくらいの長台詞。
作品の無常観と残酷さを表す名台詞であり、その後に彼の(心の中での)台詞、
「泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない」
「お前が打ちのめされてるのはわかってる 家族を殺され 妹は鬼になり つらいだろう叫び出したいだろう わかるよ」
に続く。
迷台詞
- 「俺は頭にきてる 猛烈に背中が痛いからだ よくも遠くまで飛ばしてくれたな上弦の参」
これまでに無い強敵を前にして放たれた言葉。
義勇が国語教師には成れないであろう事実を、端的に表している。
- 「あまね殿も退室されたので失礼する」
柱合会議が始まったばかりなのに勝手に帰ろうとする義勇。
即座に実弥から「おい待てェ失礼するんじゃねェ」と突っ込まれた。
- 「政府非公認の組織です」
『冨岡義勇外伝』より、「何者だ?」と問われて。
ちなみに“謎の惨殺事件が前夜に起きた村”で“刀を脇に置きながら(見せつけながら)”である。
「私はテロリストです」と言っているに等しいため、当然ながら直後にお縄となった。
イケメンであっても、どうにもならない状況もある現実を、『週刊少年ジャンプ』で広く世間に知らしめた台詞である。
(この後、たまたま同じ村に休日を利用して薬の材料を買いに来ていたしのぶがこの現場を目撃したため、義勇と村人達との間を取り持ってなんとか誤解を解いた。)
- 「俺は嫌われてない」
概要でも取り上げた台詞。詳細はリンク先を参照。
- 「俺は水柱じゃない」
同じくリンク先を参照。
『無限城決戦編』にて(以下、本誌ネタバレ注意)
上弦の参戦
無限城での決戦時、近くにいた炭治郎と共に上弦の参と対決をすることになる。
この戦闘中に久々に極限状態になったことで(既に痣が発現している者を除けば)、初めて痣が発現した隊員になった。
因みに義勇の流水のような痣は左頬に発現している。これはきっと偶然ではないのだろう。
最終決戦
崩壊する無限城から脱出し、他の柱や後から合流した善逸、伊之助、カナヲと共に覚醒した無惨に立ち向かうも、無惨の全方位攻撃により右腕を失う重傷を負わされてしまう。
それでも満身創痍の中立ち上がり、巨大な肉の鎧を纏った無惨にとどめの一撃を与える炭治郎を背後から支えた。無惨を倒すのと引き換えに炭治郎が命を落とした(と思われた)時には、涙を流しながら「すまない」と謝っている。
無惨によって鬼にされた炭治郎が人間へと戻り、ようやく全てが終わった後には心機一転も兼ねてか長かった髪をバッサリ切っている。また、柱の中では不死川実弥と並んで最終決戦を生き延びた柱である(元柱であれば宇髄天元も一応生き残っている)。
最終回では彼の子孫、または生まれ変わりと思しき少年「義一(ぎいち)」が、錆兎や真菰の生まれ変わりの少年少女と仲良く並びながら、小学校へ向かう様子が見られる。
外伝
アニメ版の放送開始に合わせ、2019年4月1日に発売された週刊少年ジャンプ18号において、作画を平野稜二先生が担当し、義勇を主人公としたスピンオフ作品『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』が掲載された。
公式コラボ先での活躍
モンスト鬼滅の刃コラボ
2020年2月14日から始まったモンスターストライクでのコラボイベントでは、コラボ専用ガチャからの排出キャラとして登場。味方が当たってきたときに発動する攻撃、友情コンボはかなり使い勝手がよくこれだけでも当たりキャラといえる性能だったが、極めつけは彼の持つチート級のストライクショット(必殺技)。水の呼吸 拾壱ノ型 凪で敵の攻撃を完全に無力化する。例えそれがHPを一瞬にして吹き飛ばす即死級攻撃であったとしてもダメージをゼロにするのだ。この代用の利かない性質に加えて素のステータスも高いことから鬼滅の刃コラボガチャの中で最も当たりのキャラといわれることも。
モンストの最高難易度クエスト、轟絶の一角、モラルで大活躍したことも一因だろう。(というか、最高レアで登場した炭治郎としのぶさんはまだしも、レアリティが落ちる善逸と伊之助すらもメッチャ強いが……)
また、モンストはコラボイベントの際に原作の必殺技などを忠実に再現することに定評があるのだが、それは富岡さんも例外ではなく、前述の「凪」も、アニメ版での演出を忠実に再現したものとなっていた。(このリンク先の動画の3:43頃から)
白猫プロジェクト鬼滅の刃コラボ
2020年4月29日から始まった白猫プロジェクトでの鬼滅コラボイベントでもプレイアブルキャラとして登場。
打ち潮と凪を使用可能。
当初は炭治郎たちに一歩譲る性能であり、イベント中、炭治郎たち3人を合わせたより強いとのセリフがあるにも関わらず物足りないものがあったが5月1日に修正され、凪使用中はダメージを受けないなど大幅に強化され、柱にふさわしい性能になっている。
反面、白猫内でも「俺は嫌われてない」と言ったり、ネタキャラ的な要素があったりもする。
余談
原案作品主人公
吾峠先生のデビュー作である、『鬼滅の刃』の原型ともなった読み切り漫画『過狩り狩り』の主人公ナガレは、義勇によく似た雰囲気をしており(特に義勇の初登場時)、彼の原型だったのではないかという声がある。
関連性有り?
炭治郎が夢で見た自身の先祖・炭吉の記憶に登場する、全集中の呼吸の創始者である耳飾りの剣士と非常によく似ており、ファンの間では何か関連性があるのではないかと声が上がっている。
但し、後に耳飾りの剣士が「継国縁壱」と呼ばれる剣士だと判明し、彼の兄の「継国巌勝」の子孫が霞柱の「時透無一郎」だと判明した。今の所は義勇も縁壱も顔が似ているという事以外に共通点はない(時透無一郎のように継国厳勝の子孫である可能性もあるが……)。
人気投票結果
紙面において行われた人気投票では4位に輝いており、他のベスト5のメンバーが竈門炭治郎、我妻善逸、竈門禰豆子、嘴平伊之助といずれもレギュラーキャラであることを考えると彼らの中に食い込めたのは快挙であるといえよう。作中ではともかく読者からは嫌われていないことが証明されたのである。