解説
「ヴィルベルヴィント(=旋風)」は、オーバーホールの為に前線から送り返されてきたIV号戦車に、高射砲塔を搭載した対空戦車である。
メーベルワーゲンの不足を補う目的で開発されたが、(その見た目とは裏腹に)搭載された2cm4連装対空機関砲がヤーボやシュトゥルモヴィクに対して威力や射程が不足だったため、1944年秋頃に生産は中止された。
この点の解決を目指した後継車両として、同じ砲塔のまま3cm機関砲4門に交換した42式対空駆逐車が開発されたが、試作1両のみに終わっている。
後に同じくIV号戦車の車体を流用し、新規開発した砲塔に3.7cm対空機関砲を装備する「オストヴィント」が開発された。こちらは量産へと至っている。
登場作品
終末のイゼッタ:ヴィルベルヴィントに酷似しているが、砲搭の上半分が高くなり、天蓋装甲があるなど若干の違いがある。
メタルサーガ:砂塵の鎖では対空砲4基搭載可能なシャーシとして登場。