概要
エルディア帝国の元貴族家。
当主はヴィリー・タイバー。
九つの巨人の一つ、戦鎚の巨人を管理しており、現在はヴィリー・タイバーの妹が継承している。
歴代当主たちは「エルディア人の真の歴史」を代々語り継いでいる。
他のエルディア人とは違い、前線に出ることはなく、ほとんど表舞台に出てくることはない。
また、彼らはレベリオ収容区ではなく、個人の広い敷地で暮らしている。
エルディア人であるが腕章をつけておらず、差別もなく、「救世主の末裔」と呼ばれて讃えられており、その為エルディア人の中にはタイバー家に良い感情を抱いていない者もいる。
これはマーレの英雄ヘーロスらと共にフリッツ王に最初に反旗を翻した家系であることが由来であり、実は現在のマーレ国はタイバー家の権限下にある。ただし国を実際に動かす実権はマーレ側に委託しており、マーレが軍事国家の道を進んで現在の形になったのはあくまでマーレの意思である。
タイバー家がマーレの影の管理者であることや戦鎚の巨人の正体は国の最高機密として、ごく一部のものしか知らない。
実はエルディア帝国の蛮行に心を痛めていた当時の145代目フリッツ王であるカール・フリッツと裏で結託し、巨人大戦を引き起こしてヘーロスらと共にエルディア帝国を内部から瓦解させた。つまり彼らが表向き立ち向かったとされるフリッツ王と彼らは実は結託していたのである。
その後はフリッツ王が、いずれかつてエルディアが支配しようとした外の世界の人々が自分たちを滅ぼしにくるまでのつかの間の楽園を築くために、自分に従ったエルディア人達と共にパラディ島に移住したのに対して、彼らは大陸側のマーレの元に留まる。
そして巨人大戦の真相とその後の歴史の記憶を戦鎚の力と共に継承し、代々守ってきた。
ヴィリー・タイバーの妹
九つの巨人の一つ、「戦鎚の巨人」の継承者。
本名を含めた個人情報は不明。
戦鎚の巨人継承者は本来、彼女の兄であり、タイバー家当主であるヴィリー・タイバーであったが、彼が役目のため継承を拒否したことで彼女が継承した。
ヴィリーを「兄さん」と呼び、彼が宣戦布告後エレン・イェーガーに捕食された際は、タイバー家の務めを命を賭して果たした事を、「大変ご立派でした」と称賛した。
巨人化能力
代々タイバー家が管理・所持していた『九つの巨人』の一つ。
硬質化の応用で造った戦鎚を武器としており、戦鎚以外にも様々な形の武器を造る事が出来る。
巨人化能力者本体は、他の『九つの巨人』とは違い頸にではなく、外で硬質化に覆われ守られた状態となる為、継承するには本人の意思か、『九つの巨人』の一つ「顎の巨人」で硬質化を噛み砕く他ない。
854年に、継承者であったヴィリー・タイバーの妹がエレンに敗北し、「戦鎚の巨人」はエレンの手に渡った。