概要
「Every Day Low Price(毎日低価格)」「Saving people money so they can live better.(お客さまに低価格で価値あるお買物の機会を提供し、より豊かな生活の実現に寄与する)」
の理念の下で低価格、物流管理、コスト削減などを推し進め急速に成長し、世界最大の売上げを誇る企業。ウォルトン一族による同族経営企業(ファミリー・ビジネス)で、同族経営企業としては世界最大とも言われる。
雑貨店を中心に事業をしていたサム・ウォルトンが1962年7月2日、ディスカウントストアである最初のウォルマート・ディスカウント・シティを、アーカンソー州ロジャーズに開いたのが始まりで、店舗では、スーパーセンター、ディスカウントストア、ネイバーフッド・マーケット(主に食品スーパー)、スモール・フォーマット店舗(コンビニ、企業や大学構内の売店など小規模店舗)、サムズ・クラブ(コストコの様な会員制小売店)を展開。
1990年には全米最大の小売店となり、海外にはカナダ・メキシコ等中南米・アフリカ、アジア(中国・インド・日本)に展開。日本では西友を買収、地域別店舗ブランドとして展開している。(逆にドイツと韓国は一度出店したが2006年に撤退した。)
一方でアメリカでは、個人商店(小規模商店)や地元資本の小規模スーパーマーケットしか存在しない小都市に進出し、安売り攻勢で地元の競合商店を次々倒産・廃業に追い込んだ挙句、不採算を理由に撤退するという形(いわゆる焼畑商業)で地域経済を破壊する問題が起きている。