ラクツとは『ポケスペ』こと『ポケットモンスターSPECIAL』の主人公の一人である。
下記ネタバレがあるので注意。
プロフィール
名前 | ラクツ |
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一人称 | ボク |
性別 | 男 |
誕生日 | 5月4日(バッフロン座) |
年齢 | 10歳(第10章)→12歳(第11章) |
血液型 | 不明 |
身長 | 152㎝ |
体重 | 50㎏ |
趣味 | 不明 |
出身地 | - |
登場章 | (第10章)、第11章 |
登場巻 | (49)、52~ |
持ち物 | ポケモン図鑑、バリアブルロープ、レコードバブル、防御スーツ、ボールカバー |
代名詞 | 逮捕る(とらえる)者 |
概要
第11章『ブラック2(ツー)・ホワイト2(ツー)』編の主人公の一人。
仲間のヒュウやペタシと一緒に、チェレンが先生を務めるヒオウギシティの\\トレーナーズスクール]]に通っている。
軟派な性格で、女の子大好きなナンパマン。スクールの女の子たちを手当たり次第に褒めている。
スクールの女の子には「きゃーっ!!ラクツく~ん!」「かっこよさと強さは比例するんだわ!」などと言われ歴代主人公では珍しくモテモテ。
バトルの腕は抜きん出ているようで、ヒュウと同様にこの物語の2年前に当たる第10章『ブラック・ホワイト編』でポケモンリーグベスト8を取ったペタシよりも強いらしい。
ベルにポケモン図鑑をもらう際にファイツも一緒に誘い、アララギ博士とベルの研究に協力するために2人でポケモン図鑑を受け取った。
容姿
ポケモンBW2の男主人公(キョウヘイ)と似た見た目をしているが、微妙な髪型の違い等があり全て同じというわけではなく、目は少し垂れ気味である。
ゲーム版ではズボンの下にはいているスパッツのようなものはスイムウェアらしいが、ポケスペの場合は服の下には防御スーツを着用している。
強度は高いらしく、ゲノセクトの『テクノバスター』でフタチマルのホタチの様にチリにならずに済んでいる。
作者(作画)のTwitterでの発言によると、ラクツの雰囲気のコンセプトはルビーの目の垂れ目版(ルビー+ミクリ)である。
所有ポケモン
第11章時点のメンバー。
ポケモンにニックネームはつけていないと思われたのだが、ケルディオを見る限りこれまでの主人公同様にニックネームは付ける模様。
現時点では、捕獲したポケモンは何故か幻のポケモンが多く今までの章の中では規格外。
- フタチマル(♂)
とくせいは「げきりゅう」。ホタチを巧みに使った戦法が得意。ラクツ曰く「武士(もののふ)」とて生きているらしい。ホタチを砥石で磨いているシーンが印象的。
彼が国際警察に入った時に数匹の候補の中からパートナーとして選んだポケモンである。
本人曰く、手持ちポケモンを持つことにあまり必要性を感じていないらしく、自分の能力に似合うポケモンに出会うまでは手持ちを持たないつもりだった。
- ケルデマル(ケルディオ)
まさかの幻のポケモン。
上記コンセプトのルビー同様に初っ端から規格外であるが、実際はゲノセクトより後に捕獲されている。
その出会いはデータ集めと称してファイツと出かけた際に遭遇し吹き飛ばされたのが始まりだが、前章で湖に沈んだ先輩方と離れラクツの手持ちになっている。仲間になった理由は、現段階では技の習得に力を貸す代わりに自分と組むように言われたためであることが明かされている。
海底神殿において、自らが最善と判断したことに関しては自他問わず命の危険すら承知で行うラクツの異常さに一度は信頼を失いかけるも、コバルオンたちに諭されプラズマ団との決着後も彼の手持ちに居続けることにした。
アクロマと彼の赤いゲノセクト(コバルオンたちを凍らせた張本人)を止めるため、かくごのすがたへとフォルムチェンジを果たした。
初っ端から幻のポケモン捕獲となった。アクロマ戦で捕獲。
最初はアクロママシーンによって操られていたが、元々アクロマの手持ちではなかった為、捕獲可能だった。実はケルディオより先に捕獲している。
アクロマとの戦闘後、移送されたため当初は手持ち外だったが、後に合流する。しかし正式にラクツの手持ちとなったのではなく、彼が国際警察から無断で持ち出してきた事が後に判明した。
テクノバスターを撃つためのカセットは捕獲時に装備されていたイナズマカセット以外アクロマが所持しており、唯一下記のマジシャンに複製してもらったブレイズカセットも爆発する危険のある欠陥品だが強引に持ち出して氷漬けにされたコバルオンたちを救うためためらいなく使用。この際爆発して失われてしまった(コバルオンが咄嗟にカセットのみ弾き飛ばしたため誰も爆発に巻き込まれずに済んだが)。
自身も危ないと知っていながらラクツの指示に従うことから、彼にそれなりの信頼を抱いているようである(懐きやすくなるゴージャスボールで捕獲されたのも理由だろうが)。
- カブトマル(カブトプス)
13話から登場。ニックネームからして♂と思われる。
手持ちには1話目からいたのかどうか、いつの間に手持ちにいたのかは不明。
- ライオマル(グライオン)
同じく13話から登場。ニックネームからして♂と思われる。
手持ちには1話目からいたのかどうか、いつの間に手持ちにいたのかは不明。
元はファイツ(のダケちゃん)が捕まえたカブルモで自身のチョボマキと交換してシュバルゴに進化、手持ちとなる。ボールはクイックボール。
最終決戦では空中に投げ出されたラクツに対してアクロマの赤いゲノセクトがテクノバスターの接射を行おうと接近した瞬間に繰り出され、発射口にランスを突っ込ませて暴発、相打ちになった。
ニックネームは明かされていないが、「シュバマル」か「バルゴマル」になるのだろうか。
余談だが連載時はチョボマキとカブルモの立ち位置が逆だった。
正体
その正体は若干12歳でありながら、ハンサム同様、国際警察の一員。階級は警視で、彼の上司である。コードネームを「黒の弐号」といい、普段は「ラクツ」と名乗っている。
頭脳明晰かつ特別な体術を身につけており、ポケモンバトルの腕も国際警察の中でトップクラスの実力者。そのエリートぶりから「ミスター・パーフェクト」という通称が付いている。
所属が国際警察かつあまりに前歴が謎なこともあり、この人のようにこれらと何か関係があるのではないか、と一部の読者から疑われている。
ポケスペ主人公の中で一番何でもこなす完璧な主人公であるが、ファンからは「逆に完璧過ぎて成長要素が無いのでは」という声もある。
国際警察の任務でポケモンをコントロールするマシンを開発しているプラズマ団を捜査しており、その過程でゲノセクトを操っているアクロマと対峙する。
プラズマ団はN支持派とアクロマ支持派の「新生プラズマ団」に別れており、アクロマ支持派によりポケモンをコントロールするマシン、アクロママシーンが2年前のポケモンリーグの時から開発が進んでいた。
だがそのアクロママシーンを制御するチップが、N支持派のプラズマ団である当時10歳の少女に託されていた。そのまま成長していればその少女は現在12歳ということになる。
そのためラクツは、スクールに潜入しアイドルのルリ、同じクラスの仲良し三人娘ユキ・マユ・ユウコを含む12歳の少女を徹底的に調査している。
転校生で12歳の少女であるファイツをマークしナンパを装い調査を試みているが、ファイツのガードは固く(Nに対する執着心が強く、ラクツに対しては苦手意識をもっている)ラクツに心を開こうとはしていない。
繰り返すが、普段のチャラい言動は前述の通り元プラズマ団員の少女を探し出すための捜査の一環として演じているだけであって、本来の人柄は真面目で冷静沈着という真逆なもの。
「いついかなる事態が起きてもいいように万全の状態を保つこと」を信条とするストイックな精神の元、自己管理のみならず個人的にマネージャー・コードネーム「マジシャン」を雇い、自分とフタチマルの日々の体調・アームズのメンテナンス・装備の開発・訓練などを管理させる徹底さを見せている。
モンスターボールを投げる時、左で投げていた為左利きと思われる。
ただしアームズ使用時やスキャン用のダミーボールを握っていたのは右手であった。もしかしたら両利きか潜入捜査などのために両手とも使えるようにしているのかもしれない。
国際警察に送ったゲノセクトを独断で持ち出したことを問題視されて一度は国際警察を解雇されるも、過去の教え以外の生き方を知らない彼は独断でプラズマ団を追い続け、他の図鑑所有者やチャンピオンたち、N、勝利のポケモンの援助もあってジャイアントホールで遂にアクロマとの決着を付ける。
決戦後、七賢人確保、そしてアクロマの逮捕という功績を認められて国際警察へ復職を認められて、新たな辞令が下るまでトレーナーズスクールの生徒を続けるという新たな任務に向かった。
ファイツ共々、ホワイトから俳優になることを勧められるもそちらは辞退している。
過去
生い立ちが不明であったが、第19話にて当人の口から明かされた。
何と元々は嬰児の時に犯罪現場で保護された遺児であった事が判明。唯一持っていたらしい「いでんしのくさび」以外に身元を証明する様なものはなく、それ以降は極めて優れた頭脳や身体能力に目を付けた国際警察の元で訓練を受けながら育つ。
……が、その優れた能力に反比例するかのように感情の欠落、及び善悪の判断が分からないという欠陥を抱えており、上記のプラズマ団殲滅のための徹底したやり方も彼個人の正義感、または使命感や責任感などというものは一切伴っておらず、育ての親となった捜査官からの「暴力主義的破壊活動をする組織、あるいは個人に対しては国際警察の内規を逸脱し、一般市民の人権を侵害してでもそれを逮捕せよ」という教えに従って生きる以外の方法を知らないだけであった。
その一例として第18話では、「もっとも有効な手段をとるのにためらう必要などない」という目的のためなら手段を選ばない(その過程で自分の手持ちが命の危険に晒されたとしても同じ)やり口を見せた事でファイツやケルディオを愕然とさせている。
関連人物
元プラズマ団としての観察対象。前述の通りトレーナーズスクール時はチャラ男を演じて何かと彼女と関わって監視していた。
プラズマフリゲートで囚われていたところを救助する際にお互いの正体を明かすも、共に新生プラズマ団の野望を止めキュレムを救うという目的の一致から協力することになる。
最終的には共にトレーナーズスクールに戻って卒業式を迎えることができた。
トレーナーズスクールのクラスメイト達。全員ラクツと同じくらい高い実力を持つトレーナーである。
上記のファイツのこともあって、劇中ではラクツとの関わりはあまりなかった。
常にへの字口をしているグレッグルをパートナーにした国際警察官。
当初は年下でありながら(敬語も使わず「ハンサム」と呼び捨てにすることもあって)自身より階級が上のラクツに対して不信感を抱いていたが、秘密ラボでの彼の信念や対アクロマのゲノセクトとの一件を経て彼の実力を認め、例え彼が国際警察から解雇された後も上司として尊敬し、別行動をとっていた彼の手持ちを回収・回復させ送り届ける等彼をサポートした。
- マジシャン
変なマスクとシルクハット、「~である」という語尾が特徴的な謎の人物で、ラクツに雇われ秘密のラボで彼のサポートを行っている。
ボールカバーや防御スーツを作ったのも彼。手持ちのヘイガニには地下水道を介してラクツに装備を届けるなどをしてもらっている。
報酬として現金の他、外部の人間でありながら国際警察のコンピュータへアクセスする裏口を利用する権限をラクツから非合法に与えられていたが、彼が解雇されるや否や、ラボの場所も特定されるのも時間の問題として居合わせたハンサムに最低限の情報を与えた後に夜逃げした(昼間だが)。
そして単行本で加筆された最終回で明かされた真の正体は、国際警察官・コードネーム黒の壱号。長官との対話からそれなりの権限を持っていることが判り、ラクツにも自分の正体は知らせていないようである(特徴的な語尾もただのキャラ付けらしい)。
本編におけるラクツ解雇の真相も、「ラクツが捜査官としての任を解かれた時、善悪の判らない彼が一定のモラルを逸脱することなく職責を全うできるか」という実験であったと判明した。
最後は研究成果を国際警察に協力する等の条件付きで限定的に自由を得たアクロマと共に、新たな任務へ向かうためアローラ地方へ旅立つ彼らの背中で物語は締めくくられた。
名前について
名前の由来は、「ブラック2」→「ブラックツー」→「ラックツー」→「ラクツ」。
ファイツも同様(52巻作者のことばより)。
ラクツの綴りは「lack two」。
Lackの意味は「欠如」や「不足」。
ラクツとは、原作タイトルである「ブラック2」と上記の「欠けた二つ(の感情)」のダブルミーニングである。
10章以前のポケスペは原作ゲームのバージョン名をそのまま主人公の名前にしていたが、11章では、原作ゲームが初のナンバリングタイトルとなったため、ポケスペ主人公のネーミングに影響を及ぼすのではとファンの間で心配されていた。
関連イラスト
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キョウヘイ←モデルになった主人公