歴史
スペースインベーダーのブームで広まった。
初期には学校やPTAから「勉強の邪魔」「無駄遣い推奨」と激しく敵視・蔑視され、大半の中学高校が校則でゲーセンへの立ち入り・アーケードゲームのプレイを禁止したため客層が偏り、ゲーム代欲しさからのカツアゲなどもあって「不良の溜まり場」扱いされることも多かった。(風営法規制の対象になっている一因)
その後、ファミコンブームでのゲームの普及、UFOキャッチャー・プリクラ等ゲームファン層以外へのアピールなどもあり、現在は一般的な遊戯施設の1つというイメージが強い。
一方で、家庭用ゲーム機の高性能化やスマホの登場、家庭用インターネットの普及以降は「態々ゲームセンターまで行く必要もない」と衰退していっており、家庭用には向かない大型筐体や、プライズゲームやメダルゲームが主流となっている。
なお、ゲームセンターにおいてアーケードゲームの対戦大会が開催される場合は、優勝しても金品を賞品にすることが風営法の関係でできない。その為その手の大会が開催されるのは地方予選扱いとして本大会に進む者を決める勝負となる。
賞金を設けた大会本戦がゲームセンターではなくイベント会場になるのはその為。もっと言うと賞金も主催者ではなく協賛企業からというケースが多い。
ゲームセンターとゲームコーナーとの違い
似たようにアーケードゲームの筐体が置かれている施設をゲームコーナーと呼ぶことも多いが、これらの定義は実際には異なる。
ゲームセンターは独立した店舗(路面店)を指し、風営法の許可が必要になる。また18時以降は16歳未満の人は入店が出来なくなる。
一方、ゲームコーナーはというと、筐体が置かれている施設がショッピングモールなどと同化していて商業の一角に過ぎないものを指し、風営法の許可は必要ない。このため18時以降は16歳未満の人がいても問題ない。
ただし、ゲームコーナーを名乗るためには所謂「専有面積」(店舗全体の床面積に対するゲームコーナーの面積)が規定割合以下である必要がある。当然、ゲームセンターの一角に駄菓子コーナーを置いた程度では風営法から逃れられない。
要するに上記のスペースインベーダーブームに乗っかって筐体が設置された街角のスーパー・デパート・駄菓子屋・遊園地・ホテルや旅館施設・本屋・模型屋などはゲームコーナーに該当する。
逆に秋葉や池袋などによく見られるセガやタイトーステーションといったアミューズメント特化施設がゲームセンターの類である。
また例外として、トレーディングカードアーケードゲームは「カードを買ったおまけでゲームができる自動販売機」を名乗っているので、ゲーム機扱いされなかったりする(=何台設置しようともゲームセンター扱いされない)。当然「カードの自動販売機」を名乗るには、「ゲーム開始より前にカードが排出される」等の条件がある。
特殊な例
パチンコ・パチスロは風営法での「4号営業」に基いた店舗だが、現在のホールから法規制等で消えた台(いわゆる珍古台)を使った営業を「5号営業」であるゲームセンターとして行う事が実はできる。当然だが、5号営業では出玉を景品に変える事は通常のゲームセンター同様できない。
また、カジノゲーム自体のみ遊べるアミューズメント目的のカジノバー(裏カジノとは違う)も「5号営業」である。
両替機について
ゲームセンターに必ずある両替機は、ゲームセンター内で硬貨を使う(循環させる)為の両替として想定したものであるので単に札もしくは500円玉から小銭に崩す目的の使用は禁止されている。
これは、ゲーム以外の目的で大量に両替された日にはゲームセンター内で循環させる為の硬貨が不足してしまい、店側が銀行等の金融機関から手数料を払って売り上げから両替して硬貨を補充しなくてはいけなくなるからである。ちなみに他のところで両替というのも不利益に繋がるので注意。
特にコミケといった硬貨が多く使われる場で使用する目的での両替において、銀行での両替の手数料をケチる為にゲームセンターの両替機を利用する不届き者も中にはいる。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
エレメカ クレーンゲーム/UFOキャッチャー メダルゲーム ミドリフグ
ゲームセンターあらし 月影一平太(初登場時はゲーム代をカツアゲをしていた)