ゲーム内説明文
ダイマックスの 姿を 変える
力を 持った キノコ。 戦闘中
ポケモンの すべての 能力を あげる。
概要
『ポケモン剣盾』DLC『鎧の孤島』に登場するアイテムで、ガラル地方のヨロイ島にのみ自生する固有のキノコ。
形状はエリンギに近いが、名前の通りかなり大きく、全体が派手なマゼンタ色に染まっている。更に傘には渦巻き模様が存在し、不気味さすら感じる程目立つ見た目が特徴的。
マスター道場では前から時折、このキノコでダシを採った「ダイスープ」を作っていたのだが、なんと飲んだポケモンに、本来先天的なもので変わる事の無いキョダイマックスの素養を開花、または失わせる効能を秘めていた事が判明した。
「第二の修行」では、このキノコを採ってくる事が目的となる。一応、それより以前から後述する条件を満たせば島内に生えるようにはなっているのだが、Aボタンを押しても「ふしぎなきのこがはえている…」というテロップが表示されるのみで採取は行えない。
入手手段
元々は「集中の森」に数多く自生していたのだが、少し前にやってきたヨクバリスの大群が全て食い尽くしてしまったらしく、作中では少しずつ生えてくるものを採取するしか無い。
ヨロイ島の特定の場所(集中の森や洞窟内部)に時間経過で生えてくるほか、マックスレイドバトルを3回以上すると確率で1つ復活する。なお、復活したキノコは採取するまでそのままなので、慌てて取りに行く必要はない。一通りレイドを熟したら、ヨロイ島中をじっくり散策して探すのが良いだろう。
毎日こまめにレイドを熟しつつ島内を散策していれば、いつの間にかまとまった量のダイキノコが手元にある…なんてことも。
土地から噴き出る「ガラル粒子」のエネルギーで育っている可能性があり、レイドで復活する理由やマゼンタに染まった配色も、それが影響しているのかもしれない。
用途
道場の厨房係に渡す事で、キノコ3つにつき1体分のスープを作る事が出来、与えたポケモンは通常個体からキョダイマックス個体へ、既にキョダイマックス個体の時は通常個体に変化する。
このお陰でレイドで適性個体をわざわざ捕まえなくとも、自力で孵化厳選したポケモンをキョダイマックスさせる事が出来るようになり、性格・個体値・特性などの厳選が非常にしやすくなった。
なお現時点では、ガラル御三家はこのスープを使用しないとキョダイマックスする事は不可能となっている。
ただしダクマ/ウーラオスは、種族全体がダイキノコの風味を苦手としている様で、彼らの大好物たる「ダイミツ」と呼ばれる特殊なハニー蜜で味を整えたスープでなければ飲もうとしない。ちなみに、ダイミツはハニーカム島で出現するミツハニー/ビークインのレイドを熟すと手に入る。
なお人間や、キョダイマックスの可能性が無いポケモンが飲んでも、美味しいだけで何も起こらない模様。
また、バトル中にこのキノコをポケモンに与えると、全ステータスが一段階上昇する効果がある。ただ何分貴重なので、そちらの用途で使われる事はまず無いだろう。
この事から、キノコだけを生食してもキョダイマックス適性を変える作用は無く、スープにする事で漸く発揮される効能の様だ。恐らく、調理の過程でキノコの何らかの成分が変質を起こし、その結果ポケモンにキョダイマックスを付与させる効能が出てくるのだろう。
余談
このダイキノコおよびそれを利用したダイスープが導入された背景には、一部のユーザーの間で乱数調整によってレイドで適正個体を厳選する手口が横行したためではないかと推測されている。
乱数を利用した厳選手段は限りなく黒に近いグレーと言えるものであり、そうした手段が常態化してプレイヤー間で格差が生じてしまう事態など、開発側にとってあってはならないことであるのは言うまでもないだろう。
一部では、発売前に散々希少性を煽っていたキョダイマックス個体の間接的なばら撒きにあたるのではないかという批判の声もあったが、上記の事情からプレイヤーからは概ね歓迎を以て迎えられている。
そもそもこの要素は、プレイヤーがグレーな手段を用いずに真っ当なプレイを心掛けていれば、導入どころか発案すらされなかった可能性もある。「ルールを守ってゲームをしないユーザーがいると、それが巡り巡ってゲームにも影響を与える」という事例の1つと言えるのかもしれない。