概要
Twitterにて「リアルおそ松さんに会った」という、真実か定かでない内容の漫画を投稿した人物に対し、なんJ民が名付けたことにより生まれた語である。
「嘘松さん」とも呼ばれている。対義語は「本当松」。
由来
元のツイート内容におそ松さんに関係する内容が含まれていたことが由来となっている。そのため、この語の意味と作品内容に関係があるわけではない(命名当初はツイート内に登場するおそ松さん似の人物を「嘘松」と呼んでいたようだが、次第にツイート主を嘘松と呼ぶようになった)。
この語が生まれる以前(『おそ松さん』放送以前)から「自作のフィクションを実際に見聞きした話と称して語る行為」あるいは「実在したと称する人物を用いて自己の主張を語る手法」は「創作実話」と一部では呼ばれていた。
創作実話で頻繁に用いられた「マックの女子高生」「聞いた話なんだけど」などは「ばっちゃが言ってた」と同様の扱いを受けるに至っている。
傾向
根源にあるのは過大な承認欲求と言われている。
投稿には時事ネタを取り入れたものが多く見られる。
これは世間の興味を惹きつけやすく、話題化し拡散させるのが容易である為である。直近では2020年のコロナウイルス流行に乗じたものが粗製乱造され、悪質なデマと共に流行している。
また、ツイフェミは日本人男性を徹底的に叩くために、「外国人から聞いた」という形で話を展開することが多い。一時は「ジャップオス」という表現も多く見られた。一方でこうした書き込みに対して掲示板の住民が「嘘松」認定をして揶揄していた時期があるため、この「嘘松」という表現自体に否定的な女性もいる。
補足
あまりに見え透いた嘘をついた場合などは非難を浴びせられることがあり、最悪のパターンではアカウント閉鎖に追い込まれたり、逮捕される例も出ている。2016年に起きた熊本地震の際、動物園から猛獣が脱走したという嘘の書き込みを投稿した人物は偽計業務妨害で逮捕されている。
Twitter上には、嘘松を晒し上げる専用のアカウントもあり、「嘘松ソムリエ」といわれる人々が「痛々しさ」や「(嘘としての)完成度」を評価して遊んでいるようだ。
また、おそ松さんという作品が風評被害を受けていると感じる人もいたらしい。
テンプレート
嘘松には下記のような文やシチュエーションが頻繁に用いられる。
- 「聞いた話なんだけど」
- 「寝ぼけてたんだけど」
- 「外国人の友達が言ってたんだけど」
- 「~って話、する?(したっけ?)」
- 「それでは聞いてください」
- 「拍手喝采」
- 「お互い握手した」
- 「スタンディングオベーション」
- 「何かに目覚めそうになった」
- 萌えミリに理解のある元大日本帝国軍人
- 鋭い洞察を披露する公共交通機関で遭遇した幼児
- 颯爽と現れクレーマーを撃退していったイケメン・美人・外国人
- マックやスタバで遭遇した女子高生・サラリーマンの会話
- 幼稚園や学校で子供がしたとされる巧妙な会話
- キレると手が付けられなくなるという危険人物アピール(記憶がなくなる、笑いながらボコる等)
- 若い頃の有名スポーツ選手に勝ったという自慢
- その他、自分の株を上げるような武勇伝
例文
【元のお話】
長年連れ添った老夫婦の片方が先立ってしまった。
無理に遺骨を持って飛行機に乗ろうとしたら、
CA(添乗員)さんが座席を設けてくれるという粋なはからいをしてくれた。
【嘘松風に変換】
知りあいから聞いた話なんだけど奥さんのお葬式後に遺骨を実家に運んでる途中
乗務員が「隣の席を開けております。お連れ様はどちらですか?」って言って
奥さんの分の飲み物も用意してくれて他の乗客みんなで拍手喝采した。
関連タグ
スカッとジャパン:扱っている内容が「嘘松」的であるとしてTwitterでは「嘘松ジャパン」とも呼ばれている