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エンブリヲの編集履歴

2020-07-26 12:02:34 バージョン

エンブリヲ

えんぶりを

エンブリヲとは、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」の登場人物である。

どうしようもないな

本当に、どうしようもない


CV:関俊彦


概要

物語の鍵を握る謎の美青年であり、アンジュたちにとって最大の敵。

ジルからは皮肉をこめて「神様」と呼ばれている。ただし、エンブリヲ本人はこれを「チープな表現」と好んでおらず、「創造主」「調律者」を自称している。


長い金髪で若い外見をしているが、マナ国家の為政者達よりも一段高い位置より世界を睥睨したり、さらに失われた太古の兵器や技術を所有するなど全てが謎に包まれた存在である。

温厚な紳士的青年に見えるが、異常なまでの潔癖性と独善性に満ちた思想の持ち主。ノーマの事を「害虫」呼ばわりするだけでなく、自らの理想にとって都合の悪い者・嫌悪感を抱いた者は躊躇無く排除の対象と見做す(コレは世界であっても例外ではない)など非常に傲慢。言動もどこか芝居がかっており、劇的な展開を好むなど劇場型犯罪を演出する愉快犯じみている。

その一方でノーマが「先祖返りを起こしただけの『普通の人間』である事」を承知している事からも、ノーマ自体への差別意識はない。さらには瀕死の人間を(死んだ人間すら)救ったりと不可解な行動も見せる。


ヒステリカを始めとする本来女性以外パイロットのいないハズのラグナメイルを6機も所有しており、ヒステリカはガンダムの様な頭部と六枚羽の黒い翼を備えている。ヒステリカの操縦には機体に搭乗せず自由に動かすことが可能。






























ネタバレ

その正体は彼こそ、マナを生み出した張本人である科学者。現在の世界の仕組みを構築した創造主であり、実質的世界の支配者。

500年以上昔に本来の地球で新エネルギー・ドラグニウムを生み出したが、これが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまった。世界と人類の現状を憂いだエンブリヲは旧地球を見捨てて、生き残った中の賛同した人類を率いて平行世界のもう一つの地球へ逃れ、そこで争いや差別の無い理想郷を築こうとした。そうして生み出したのが、あらゆる者が思考で操作できる高度な情報化テクノロジー「マナ」、そしてそれを扱える新人類・「ホムンクルス」達を創造した。

しかし、マナシステムを完成させる為にエンブリヲは旧地球に舞い戻り、ドラゴン化する事で何とか地球を復興させようとしていた残留人類から、ドラゴンの始祖・アウラを奪い、ミスルギ皇国の暁ノ御柱に押し込めて、それをマナの供給源にし、表向きはマナを無限の力とする世界の構造を作り上げた。

そんな中、マナを扱えない旧人類を自らの理想にとって邪魔な存在と見做しており、彼らを世界から一方的に排除してしまう。更にはマナを扱える者達の中からもマナを扱えない女性「ノーマ」が生まれる予想外の事態が発生してしまい、自身の作り上げたシステムの破綻を目にする事になった。

これらの問題の解決手段として「マナを扱えない人間全てを差別の対象にする事でマナを扱える人間達の社会を安定させる」という歪んだ思想を持つに至り、ノーマを反社会的存在と見なす差別意識を世界に植え付ける事で世界を自らの創造した「マナを扱える者達『のみ』が暮らす事を許される」歪んだ社会に作り変えてしまった。

しかも、有限であるアウラのドラグニウムを補給するために、アウラ奪還に来るドラゴンを、「防衛」の名の下にアルゼナルのノーマたちに狩らせ、凍結したドラゴンの死骸からドラグニウムを抽出するという仕組みも構築している。

とどのつまり、エンブリヲという存在は、マナというエネルギー、ノーマを差別対象とする社会構造、そしてノーマとドラゴンによる戦いすらも、その多くを陰謀によって作り上げた元凶と言える。

ヴィルキスの真の力を動かすために必要な歌「永遠語り」はラグナメイルの力を歌の形に変換したものであった。

現在の世界人類殆どの祖は自らが作り出している為か、彼らを「命のある人間」というよりも、「自分の為の労働力となる道具」という認識しか出来ていない様である。マナを介してマナを扱える人間を操ることも可能。

当然、このあまりに独善的で横暴極まりないやり方は、排除から逃れた旧人類の反抗を世界各地で招く事になっており、またヴィルキスを強奪した彼らがアルゼナルのノーマ達と結束する切っ掛けにもなっている。


本人曰く「既に1000年の年月を生きている」というほど、若い姿のまま生き続けており、時間と空間を自由に操ることができ、何度殺されても瞬時に生き返って死体も消え失せてしまい、更には瀕死の重傷者も死人も生き返らせることが可能。指先で触れた相手の痛覚と快楽を自由に操る等、もはや人間の外見ながらも人間とは呼べない、正真正銘の「化物」と言える。また、その力で時空の嵐を引き起こして人間も物体も融合させることができ、タスクの父親や仲間たちも石の中に埋めてしまった。サラたちの世界にも後述の目的の実験として、時空の嵐を仕掛けるが、これはアンジュとサラの共同戦線により阻止された。

古の民の末裔であるタスクは、この超越的な力とそれを扱うエンブリヲのことをハイゼンベルクの悪魔、そして不確定世界の住人と呼んでいる。


他人の心を掌握することにも長けており、サリアやエルシャなどを助けて、相手の弱い部分や欲する部分を見抜いて懐柔し、ダイヤモンドローズ騎士団を作らせた。ただしエンブリヲ自身は彼女たちを道具としてしか扱っておらず、(むしろ戦友であったアルゼナルのメイルライダー同士が戦うさまをいい見世物とばかりに楽しんでいた節すらある)サラにアウラを奪還され、さらにタスクやドラゴンたちに追い詰められて形勢が不利になったと悟った瞬間、あっさりと彼女たちを時間稼ぎの為の捨て駒として見殺しにしている。


かつてジルも彼と戦っていたが、彼女がタスクの父親に片思いをしていた心を漬け込んで懐柔され、一時的に彼に篭絡されていた。今はそれを振り切っているようにも見えるが、ジルの中ではエンブリヲへの因縁を秘め、仇敵として狙われている。

アンジュに対しては毅然とした態度をされたことから、彼女にも特別な関心を寄せるようになり、執着するようになる。


旧世界の人間は獣の如く野蛮で好戦的な種族を見なし、高度情報ネットワークで結ばれた賢い人類「マナ」とマナに溢れた世界を作り出したが、マナの人間が次第に与えられることに慣れ、自ら考えることを放棄するように堕落に陥り、薄々感づいたエンブリヲは密かにアンジュたちの世界とサラたちの世界を融合して一つの地球に作り直そうと目論み、実験として旧地球に時空の嵐を仕掛けた。


自分に銃を向けるアンジュを言葉巧みに操り、全裸にさせて口吻をするが舌を噛まれて拒絶される。琴線に触れたのか「ドラマティック!!」と異常に興奮しつつアンジュに求婚を申し付ける。アンジュの意志は完全無視しで勝手に妻に認定するが、もちろん拒絶されて以降執拗に執着し続けるようになり、覗き見ていたサリアはショックで身を震わせている。


その後、マナの供給を強制停止し、世界中で事故や災害が起こりマナに依存していた人間たちを混乱に陥れ各地で暴動が起こる。そして時空融合で多くの人間とドラゴンを巻き込む大量殺戮を敢行。自分たちは助けてくれると思い込んでいる為政者達もバッサリと切り捨てている。


本体

ここから先はエンブリヲの本体と結末に関するネタバレになりますので、ご注意ください。




















約1000年前に本来の地球に存在した世界最高峰の素粒子研究所であるオリジナルのアルゼナルの研究員であったエンブリヲは、統一理論、超滞留性粒子、多元宇宙などを発見し、新たな大航海時代への幕開けとして有人次元観測機ラグナメイルを開発して別世界への進出を目指す計画を進めていた。しかし最初に開発したラグナメイル「ヒステリカ」に機乗して別世界へゆく実験の最中に突如発生した局地的インフレーションによってシステムが暴走し、本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまう。そこは時の流れが完全に停止した世界であり無限の時間を手に入れたエンブリヲは不老不死の存在となり、ここからラグナメイルによる別世界への干渉と自分の理想の妻探しを始めることとなる。

全宇宙から孤立し、特異点でもたどり着けない時空の狭間には時空跳躍システムが開放されたヴィルキスのみが辿り着ける場所でありそこにいる本体とヒステリカを同時に叩くことがエンブリヲを完全に葬る方法であった。


時空融合で多くの人間とドラゴンを巻き込む大量殺戮の最中、アルゼナル側にドラゴンが加勢し形勢逆転するやいなや、ラグナメイルをドラゴンの群れに強制移転させて時間稼ぎの捨て駒にする。結果ターニャとイルマがドラゴンに食い殺されてしまう。

ジルに身体を凍結させられるも、ヒステリカの光線で彼女に致命傷を負わせて「古い女に用はない」と突き放して立ち去る。

本体の異空間にアンジュを連れ去り、「猿(タスク)に汚された」と殴りつけ、愛による浄化とて暴行せんとするが。しかし時空を超えてタスク達が駆けつけてきたおかげで未遂に終わる。


旗下のラグナメイルを呼び寄せ総力戦となるも、ヒルダ・サリア・サラにラグナメイルは壊滅し、本体はタスクに、ヒステリカはアンジュに「何が愛よ! キモい髪型でニヤニヤしてて 服のセンスも無くて いつも斜に構えてる恥知らずのナルシスト! 女の扱いも知らない 千年引きこもりの変態オヤジの遺伝子なんて 生理的に絶対ムリ!塵に還れ!私を抱こうなんて一千万年早いわ!」と痛罵された上で倒された。後のシーンでは不老不死を失った事でミイラ化したエンブリヲが確認できる。


余談

ネタのようなあだ名をつけられることが多い。

登場前からも、OPの描写から「眼力だけで服を飛ばす(脱がす)マン」と呼ばれていた。

なお、劇中でも催眠術等でアンジュを攻めた際にアンジュの服を本当に眼力で破っている。

また、アンジュに舌を噛まれて反抗された際には、怒るどころか「ドラマティック!!」と感激している上に、彼女にプロポーズめいた発言までしている等、実はドMなのではないかと思わせる描写も見せる。

その後24話でタスクと相対し、アンジュとの関係を仄めかして挑発するも、既に美味しく頂いた後だと宣言されて返り討ちに遭う。そして付いたあだ名が「処女厨」であった。

キーボードで「エンブリヲ」と入力するのが面倒くさいのか、作中での動向から名前をまともに入力するのも嫌気が差すのか、一部を取って「」という呼び方も各種SMSで見られる。


マナを持つ人間がエンブリヲの意思に操られるシーンはゴジラファイナルウォーズに登場するX星人は、

自身と地球人とのハイブリットであるミュータントはテレパシー能力に強く反応する性質を持つ「M塩基」という特殊な塩基を利用してM塩基の埋め込まれた生命体(ミュータントのみならず、怪獣も含め)を自由自在に操ることができる点が共通。


クロスアンジュが参戦する「スーパーロボット大戦V」、「スーパーロボット大戦X」でも暗躍し、他の版権作品のヒロイン達に目をつけて誘拐或いは同盟者の取引きに利用する等、「女の敵」として女性キャラ達から憎まれているのは勿論、他作品の事件や悲劇に関わっているクロスオーバーも展開されており、敵キャラからも軽蔑や嫌悪の感情を抱かれている。この様に黒幕然とした雰囲気は保たれているのだが、実はクロスアンジュが組み込まれている各世界には黒幕が別に存在していて、彼はその真実を知らず、真の黒幕の掌で他の悪党達と一緒に踊っているだけの道化として扱われてしまっている(皮肉にも、自分をノーマだと知らなかった皇女時代のアンジュとある意味通じる物がある)。

最期はプレイヤー部隊(特に女性陣)から痛烈に罵倒されたばかりか、利用目的で組んでいた者達から見捨てられたり、後ろから撃たれるなど散々な屈辱を受けて敗北した後、原作通りアンジュやタスクに引導を渡されている。



関連タグ

クロスアンジュ天使と竜の輪舞 ジル(クロスアンジュ)

ラスボス ヒステリカ 全ての元凶 諸悪の根源 絶対悪 女の敵 美形悪役 チート

ナオミ(クロスアンジュ):ゲーム版では彼女の見過ごそうとするか、だが彼女が生き延びた。エンブリヲルートでは彼女のように運命が変えることができると確信する。

ラウ・ル・クルーゼ…中の人が同じであり、カップやきそば現象を起こしている。またラスボスという役目や監督も同じ。

鬼舞辻無惨:中の人が同じ長寿のラスボスで性格も似ている。

ドン・ザウサー:同じく傲慢な生物達の支配者。エンブリヲとは腹心の部下がいる、口数が少ないなどの異なる点があるが元ネタの1つと言える。

彼の愉快(?)な仲間たち

パプテマス・シロッコ:サンライズ作品における自らの野望の為に女を平然と利用しようとする所が同じ。

イオナス偽書ゲッターロボダークネス):女性をもてあそぶ繋がり

シンクライン皇太子:その手の女の敵たちの大先輩、姫マニアなのも共通。恐らく、元ネタの1つ。

ナルキス:絶大な力をふるい周囲を虫けらのごとく見下す繋がり

ヨハン(レガリア):同上、金髪の姫と対立するのも、

篠ノ之束:差別をもたらした技術をばら撒いたうえで野放しにしている天災繋がり、ある意味女エンブリヲである。ちなみにはヒルダと同じ

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