概要
青獅子の学級の級長にしてファーガス神聖王国の王子ディミトリと、黒鷲の学級の級長にしてアドラステア帝国の皇女エーデルガルトのカップリング。
ディミトリの継母パトリシアはエーデルガルトの実の母親であり、ディミトリはある事情から王国に亡命してきたエーデルガルトと義理の姉弟になる。
もっとも、本人たちは出会った当初はその事実を知らず、友人として接していた。
そしてエーデルガルトが帝国に帰還する際、ディミトリは不自由な生活を強いられていた彼女のために「望む未来を切り拓いて欲しい」という思いから短剣を贈っており、その後にエーデルガルトが自分の義姉であった事を知った。
一方、成長したエーデルガルトはこの時の出来事を忘れていたが、彼から授かった短剣を今でも大切に持ち歩いていた。彼女は自分の初恋の相手について「名前も覚えてない王国で出会った男の子」だと語っている。
しかし第1部終盤で起きたとある事件を引き鉄に、二人は決して交わる事のない過酷な運命を辿っていく事となる。