CV: 筈見純
「貴様らが本当にこの下らない世界を救いたいと思うなら私を倒してみせろ……さぁかかってこい、私をもっと楽しませろ、燃えさせろ」
概要
外国に移民した珠黄泉(たまよみ)族の子孫。金髪碧眼。
伝説の魔人、ジャークによる世界支配のため、同じ珠黄泉族の玉王ナカムレ、チーママ・マホらとともにジャーク復活に必要な玉を飲み込んだ野原ひまわりを狙う。
冷静かつ冷酷な性格で、滅多に表情を変えず、自分の邪魔をしたり、進退窮まる状況に立たされると、しんのすけの様な子供はおろか、ひまわりの様な赤子でさえも容赦しない。
一方で、しんのすけが自分に挑んで来た際の「すき焼き!」という言葉には「すき焼きではない、隙ありだ」と丁寧にツッコミをいれたり、ローズの「実はアンタのようなのがタイプ」という発言に対しては「実は俺もだ」の後で「嘘だ」と煽ったりとギャグへの対応力も結構高い。
また、格闘術の達人でありかつ超能力者。地図に手をかざすことで目標の人物の行動を完全に予測することができ、また相手の考えを読み取ったり、気合と共に気を打ち放し、相手を金縛り状態にする(所謂『心の一方』)も可能とする。
本人曰く「ヒマラヤの山中で獣同然の生活をして修行し身に着けた力」らしい。
ただ読心術のオン・オフが出来ないらしく、思考がカオス過ぎたり心の中をからっぽにしている相手には動揺してまともに動けなくなってしまう事と、脇がくすぐられると顔面崩壊してしまうくらい敏感な事が弱点。
ネタバレ注意
本格的に『玉』争奪戦に参戦しだしたのは一行が珠由良の母(三兄弟の実母)の庇護を受けに
あ、それ山(青森)へ向かった時。
突如珠由良の母が叫ぶ。
「なんという凍えきった魂!底なしの闇!本当に人間(ひと)か!?」
―へクソンが迫っていたのだ。
母は慌てて精鋭、珠由良七人衆を山の方々に配置する。
しかし七人衆はへクソンに一太刀も浴びせられず敗北。
同行した刑事、東松山よねも同じく気絶させられる。
ついにへクソンは野原一家の隠れる家屋へ迫る。
不意を突きへクソンに斬りかかる珠由良の母だったが、加勢に入った息子のローズ共々失神。
説得を試みるひろしを蹴り倒し、みさえを心の一方で硬直させたへクソンは、ひまわりを連れて逃げようとしたしんのすけをも容赦なく気絶させ、ついにひまわりを奪い去る。
「ゲームオーバーだ。ボーイ」
次に一行と相対したのはジャーク復活の舞台となった臨海副都心のツインタワー屋上にて。
へクソンは珠由良ブラザーズ、寝返ったサタケ、よね、ひろし、みさえの七人を相手にしても
一向に引けを取らない。
しかし一行が「歌って頭をカラッポに」にしたためへクソンは思考を読めなくなる。素の実力を考えれば何も考えてない相手くらい返り討ちにできそうなものだが、思考を読めない相手に対してはまともに動けない程動揺してしまう様で、歌って踊りながら近づく面々にただ叫ぶことしか出来ず、呆気無く取り押さえられてしまう。
「オラたちの頭の中も読め!」
さらに野原兄妹の壮絶な思考を覗き悶絶したへクソンは唯一の弱点、「くすぐり」を浴びせられる。
「あははははは!ワキはダメ……弱いのよ~はははははは……」
その後、しんのすけとひまわりが余計な事してジャークが復活、その力を借りたいと呼びかけるが、賞味期限が去年で切れていた(本人曰く魔人だってナマモノだから早く使わなきゃ駄目)上、残っていた魔力も埴輪から出る時に使ってしまったジャークから協力を拒否されてしまう。
苦し紛れにひまわりを誘拐、逃走を図るが、しんのすけの活躍でよねの拳銃がへクソンの足に命中(あまりに射撃の腕前が下手くそだったために「自分でもどこに飛ぶのかわからない」よねの銃は、思考を読める彼にとって終始相性は最悪だった)。意図返しにひまわりを屋上から投げ捨てるがしんのすけ達の奮闘でそれも阻止。
最後にその救いようのない非道さに激怒したよねの鉄拳を食らい、へクソンはついに御用となった。
エンディングではほかの仲間たちとともに牢獄に入っている。