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怪盗きらめきマンの編集履歴

2020-08-21 20:29:25 バージョン

怪盗きらめきマン

かいとうきらめきまん

2000年に入って再開されたボカンシリーズ「予告状通り、ただいま参上!!」

タイムボカンシリーズ第8作目。正式名称は、『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』


作品情報

原作タツノコプロ企画室
製作タツノコプロテレビ東京・読売広告社
企画吉田健二 九里一平
総監督笹川ひろし
キャラクターデザイン上北ふたご
メカニックデザイン大河原邦男・小川浩
美術監督中村光毅
音響監督清水勝則
撮影監督横山幸太郎
監督うえだひでひと
脚本小山高生(小山高男)・金巻兼一・高橋義昌 他
演出うえだひでひと・笹川ひろし・小林哲也 他
シリーズ構成小山高生(小山高男)
作画監督井口忠一・加藤茂 他
音楽神保正明・山本正之
アニメーションプロデューサー由井正俊
プロデューサー岩田牧子・高城一典・成嶋弘毅
放映期間2000年4月5日~9月27日
放送回数全26話

あらすじ

フランス調の町、オーグオンシティ。その町を騒がす怪盗2人組、彼らの名はきらめきマン。その正体は警察署長の娘であるリップと遠い未来からやってきた彼女の子孫パフ。2人は500年後の未来から盗み出され、この時代に送り込まれた「ゴールドアイ」を探しているのだ。彼らを逮捕して名声を上げんと、謎のスポンサー・ドグリンから支援を受けた「花の刑事トリオ」ルージュ・ヒエール・オンドレーが立ちふさがる。果たして、ゴールドアイはどこに?予告状通り、ただいま参上!!


作品概要

イタダキマン』以降、局をテレビ東京に移して2000年に放送された。

平均視聴率は4.3%。これをどう見るかで評価が分かれる。


おおむね評価は低いといっていい。が、それだけでは判断しきれないところにこの作品の意味がある。詳細は後述。


なお、平成版『ヤッターマン』の「三悪オールスターズ」の回に花の刑事トリオの出番はなかった。


しかし、「主題歌を山本正之が歌っている(歌う主題歌もカウントダウンスタートと初代作を思わせる演出を行っている)」「ナレーション、および三悪のスポンサーが滝口順平」「山本が最終回で登場、しかも三河弁」「おだてブタをはじめとしたコクピットメカの充実」など、ファンをニヤリとさせる演出は多かった。


評価について

この頃、所謂「ポケモンショック」の直後でテレビ東京が視聴者に対し過敏になっていた時期であり、シリーズの売りであった声優のアドリブが禁止されたという。

また、従来の三悪が正義として出演する(建前上。基本的にやってることは同じ)など、従来のファンに十分な支持を得られなかった可能性はある。

また、マージョ一味やドロンボーがゲストで出演した回があったが、これもファンの間で賛否両論が分かれている。

もっとも「偉大なるマンネリ」の中で「路線の再構成」が行われる事は従来のシリーズ作でも多々あった事(例えば「タイムボカン」でありながらタイムスリップ要素が消えたり復活したり、名作や時事ネタのパロディを取り入れてみたり、ヒト型スーパーロボ戦を取り入れてみたり)なので、本作の最大の特徴とされた「建前上の善悪の逆転」も、この流れに沿ったものであったとも言える。

どちらにせよ本作の制作においては、タツノコプロの社是にして規範である「子どもたちに夢を」が前提にあった(つまり始めからタイムボカンシリーズのファンに向けた作品ではなく、新しくシリーズの購読層を発掘するための作品。ガンダムで言うならGに相当する)作品とされるので、評価に際してその辺りを取り違えてはならないのも確かである。(但し、本作は本来サンライズ製作のGEAR戦士電童の開始延期に依る穴埋めの側面もあり、仮にシリーズ化されたとしても、時間帯移動と場合によっては数年に一度の放送になったかも知れなかった)


放送枠が水曜18:00だったことが、往年のファンがリアルタイムで見ることができず、録画視聴は視聴率に反映されないため、数字を低くしたとも言われる。

さらに、テレビ東京の送信出力は他の在京キー局と同じ(東京タワー12ch映像50kw/音声12.5kw)で視聴可能エリアもほぼ同じだが、系列局であるテレビ愛知テレビ大阪放送免許で定められた放送対象地域が愛知県のみ、大阪府のみと狭いために送信出力が弱く視聴可能エリアも狭い。更に3大都市圏以外の系列局であるテレビせとうちテレビ北海道TVQ九州放送は経営基盤が弱く、アナログ放送では中継局が置かれなかった場所があるため、フジテレビ系列で放送されていた頃のシリーズに比べてリアルタイムに視聴可能人口が大幅に減った。しかも番組販売が行われたのはびわ湖放送山形テレビだけだった。


もとより赤外線リモコンつきテレビが当然となった90年代と、普及黎明期の80年代を直接比較することも難しい。タイムボカンシリーズが一時代を築いた80年代は、2~30%の視聴率を誇る「ただのオバケ」がゴロゴロいた時代であったが、ゼロ年代から起算される現代のテレビは、ひとつの番組が独占しうる視聴率について20%台がつけば「正真正銘の化物番組」であると言われている時代である。


一方、それほどの低視聴率ながら予定話数である26話完走をきちんと果たした。シリーズのフジテレビ放映時代とは異なり、アニメビジネスの構造の変化もあったが、それでもキチンと枠を守った事は佳作以上の評価をされて然るべきという声もある。

タイムボカンシリーズ自体、ファンには復活を深く要望されながら、イタダキマンの打ち切りという汚点がスポンサーに二の足を踏ませてしまっていた。事実、1998年版ヤッターマンが潰えたのも前記の事があり、本作は玩具スポンサーなしの強行発車だった。逆にシリーズの域を絶えさせない為にはそれぐらいの荒療治が必要だったと言われている。


ハッキリ言えば、本作がなければタイムボカンシリーズ自体が過去のものになっていた。リメイク版『ヤッターマン』や実写ヤッターマン、ひいては夜ノヤッターマンタイムボカン24(及び続編の逆襲の三悪人)も、この作品がなければ存在しなかった、と評価される事もある。


その意味で言えば、本作は制作当初の目的を、しっかりと果たした作品であるとも言えるのである。


声の出演


関連動画


外部リンク

『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』 -wikipedia


関連タグ

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー:怪盗対警察という構図が共通するスーパー戦隊シリーズ

プリキュアで怪盗を扱えば本作と全く同じ内容・配役になるばかりか、三幹部や戦闘中の罵り合いという因習にとらわれひたすら醜いアニメになるため、これから何百年後でもテーマに掲げることはできない。

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