概要
ホグズミード村にある汚らしい旅籠(寝室付きのバー)の店主の爺さんのことを、ハリーはどこかで見たことのある顔だと前々から思っていた。
その正体はアルバス・ダンブルドアの実弟アバーフォースであったことが最終巻で判明。
兄とは外見は似ているが、中身はぶっきらぼうで皮肉屋、「議論より決闘を好む」など正反対。というか、そもそも兄のことを過去の一件から嫌っている。
しかし不死鳥の騎士団の一員であることは事実であり、本気で兄と距離を置いているわけではない(或いは年月を重ねて折り合いをつけた)ことは伺える。
まぁ、騎士団のナンバー2であるアラスター・ムーディさえ、アバーフォースをほとんど見たことはないので、どのくらい活動していたのかは分からないが。
魔法省陥落から一年後には闇の陣営の勝利を認めていたが、裏ではネビル・ロングボトムに支援するなど、完全に諦めていたわけではない。
ハリーたちと対話した後は兄に対するわだかまりが多少なりとも取れ、ホグワーツへの通路を開き、ハリーらをネビルと合流させた。
その後戦況が激化すると自らホグワーツへ赴き参戦。映画では守護霊で大量のディメンターを吹き飛ばすなどカッコいい出番をもらっている。
過去
兄アルバスの鼻が折れ曲がっているのは、妹アリアナの葬式で妹の死の原因を作った兄をアバーフォースが責めてパンチしたからである。
アバーフォースは妹であるアリアナ・ダンブルドアと仲が良く、一緒に山羊に餌をやるなどしていた。アルバスよりアバーフォースにアリアナは懐いていたらしい。
当初は世話が上手いアバーフォースが妹の面倒を見る事を主張していたが、アルバスは家長としての責任感から、卒業後実家に戻りアバーフォースを進学させアリアナの介護を引き受けるも、ゲラート・グリンデルバルドと出会ったことで状況は急変。
死の秘宝の探究とマグル支配の野望に取り憑かれたアルバスはアリアナの世話が疎かになり、怒ったアバーフォースがアルバスとグリンデルバルドに抗議。怒ったグリンデルバルドがアバーフォースに拷問の呪いをかけたことで乱闘が起き、結果アリアナは死亡した。
これ以降、アバーフォースは兄アルバスのことを「秘密主義的で、他人を駒のように使う」と冷笑している。(元からさほど気が合う兄弟ではなさそうであったが)
一方で「偉大な魔法使い」という虚影を背負わされ、等身大の自分を誰も見ないと嘆くアルバスにとって、「兄が嫌いな弟」として真っ直ぐに感情をぶつけるアバーフォースを唯一の家族という事もあって信頼していたのか、死を目前にしてハリー達の助けを願い、アバーフォースもこれに応えている。
原作の7巻終盤では、ダンブルドアはハリーに対しアバーフォースのことを「粗野で無学だが自分よりはよほどあっぱれな弟」と評する場面がある。
性癖?
無類のヤギ好きであることが強調されている。
何でも以前ヤギに不適切な呪文をかけて役所のお世話になったことがあるらしい。
守護霊ももちろんヤギ。