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幻霊の編集履歴

2020-09-04 12:23:56 バージョン

幻霊

げんれい

「Fate」シリーズに登場する用語。便宜上、英霊の定義についてもここに記載する。

概要

Fateシリーズ」の大きな要素「サーヴァント」として召喚される、神格化された歴史・伝説上の存在たる「英霊」。

それより1ランク下の存在が「幻霊」であり、用語として語られたのは、エピソード「悪性隔絶魔境新宿」からとなる。


民間伝承や物語に伝えられる極めて架空に近い存在や、実在しているが英雄と呼ばれるには武勲や活躍に乏しい者たち。歴史・知名度(信仰)・存在感などの霊基数値が不足しているため英雄にも反英雄にもなれず朽ちて消えるだけの存在。


本来であれば幻霊はサーヴァントとして呼び出すことができず、例え召喚できたとしてもサーヴァントの中でも最弱になりやすい作家系のキャスターにも劣るレベルの弱さとなる。

宝具の威力自体も減衰し、そもそも使えないとされるが、その性質だけは英霊同様変わらないとされる。


しかし極めて世界法則の乱れた世界(物理的・魔術的に破綻した世界)に於いては幻霊と幻霊、英霊と幻霊を融合させることによる霊基の強化が可能であり、その場合に限り、通常のサーヴァントと同等以上の力を発揮することができる。

もちろん霊基に相当手を加えているため、原典とはかけ離れた存在になり、その様なモノをサーヴァントとして再召喚するには、当事者として交流するレベルの縁が不可欠となる。


また世界の抑止力が特定の幻霊を必要とした場合、特例として疑似サーヴァントに昇華して召喚されるケース等もある。


該当者一覧

各々の真名クラス備考
ジャンヌ・オルタアヴェンジャー本来は歴史に存在しない架空のジャンヌ。人々が夢想した復讐に走りし姿
ポール・バニヤンバーサーカー実は幻霊。うどん粉と聖杯の泥で作られた依り代で英霊として現界している
ベディヴィエールセイバー本来は幻霊級であり、銀の腕を宿した彼のみが英霊へと昇華されている
狼王ロボアヴェンジャー下記へシアンと融合する事で、霊基数値を底上げしている
へシアンアヴェンジャー上記ロボと融合する事で、霊基数値を底上げしている
燕青アサシン下記ドッペルゲンガーと融合する事で、霊基数値を底上げしている
千子村正セイバー抑止力により擬似サーヴァントとなって現界した、その為アルターエゴとしても召喚が可能
アビゲイル・ウィリアムズフォーリナー後天的なアプローチにより外なる神と繋がり、異質な英霊として昇華された
アントニオ・サリエリアヴェンジャー本来は幻霊級であり、数多の風評被害で誇張された怪人として召喚される
シャルルマーニュセイバー大元であるカール大帝に習合された存在として現界し、少年王としての彼自身が喚ばれる事はまず無いのだという
織田信勝なし呼ばれた事件がきっかけで、特殊条件下でのみ現界が可能となった
歴代アメリカ大統領-発明王エジソンに合意の元取り込まれ、彼をより強力かつ特殊なサーヴァントへ変化させた
魔弾の射手アーチャー新宿のアーチャーに能力だけ取り込まれている
ジャック・グリフィン-上記ロボに能力だけ取り込まれている
ドッペルゲンガー-新宿のアサシンに能力だけ取り込まれる。が、人格にも影響を及ぼしている
クリスティーヌ・ダーエバーサーカー殺戮人形に壊れた人格を宿らせるのがやっとだった
名探偵たちなしとある方法により、朧げな霊として200体あまりが召喚された
ラヴィニア・ウェイトリーなし"物語の配役"として喚ばれ、サーヴァントの自覚も無かった
マシュー・ホプキンスなし同上
ジョン・H・ワトソン-優秀な人物で知名度も十分なのだが、"愛すべき凡人"として知られる存在な為、英霊として召喚されることはないらしい

「英霊」とされる定義

元来サーヴァントの根幹を成す「歴史」「伝承」とは、数えきれない程の異説や反証がついて回る事が当然の概念である。


加えて型月世界では男性とされていた偉人が女性であったり、架空の存在とされた人物が実在のものと扱われるケースも茶飯事で、それすら世界線によって話が変わってくる事が確認されている。


例えば、従来の型月作品では佐々木小次郎は実在せず、基本的には英霊の座に登録されていないが、Fate/prototypeの世界では英霊の座に登録された実在の英雄であったり、男のアーサー王比較的伝承通りの英雄王が登録されている点などである。


また英霊になっていてもおかしくない知名度ではあっても、英霊の座にいないと明言されている英雄や偉人の類も確認されており、魔弾の射手ミケランジェロは意外にもこのタイプに入る。

このように英霊と幻霊を分ける条件は非常に曖昧で、身も蓋もない事を言ってしまえば、設定担当やライターのさじ加減次第と言える。Fate/Requiemでは幻霊扱いされてもおかしくないであろう者達が英霊として登場したり、これまでの作品でも文学作品から出典されたサーヴァントが多い為である。



一応「その世界線」に存在しないとされる英雄は、人類史の中からその英雄の殻を被るのにふさわしい人物(亡霊)を英霊として登録し召喚される。

また「アサシン」という名で群をなしている(恐らく初代を除く)ハサン達も元々は英霊候補の亡霊であるため、正純な英霊と比較して能力は低い。


また英霊の中には半神などの神との混血や神が人に転生した者、神の座に祭り上げられた者が存在し、それらは通常は英霊の座に登録されサーヴァントとして召喚されるが、きわめて特殊な条件を満たすことによって神霊へ昇華されることもある。



その他時間軸に関係ないことから未来の英霊もいるが、近代兵器に身を包んだ「未来の戦士」のような者は英霊のカテゴリーには含まれづらい。

近代兵器の最たる利点は“鍛えれば誰でも使える”という事。しかし、そうであるが故に“たったひとりの存在”にはなりづらく、それは顔のない英雄となる。


近代兵器に身を包んだ英雄がいたとするなら、英霊として扱われるのは“鍛えれば誰でもなれるエキスパート”たる所有者ではなく、“その時代でもっとも優れた兵器”そのものが英霊として祭りあげられる。その場合、兵器そのものに魂が宿らなくてはならない。


そして近代の英霊が少ない理由としては現代世界では人類を滅ぼしうる要因(核爆弾など)がそこかしこに存在しており、無意識のうちに人々が抑止力に突き動かされて世界を救っている為であり、『世界を救った』程度の理由では英霊になれないのである。


なお英霊は本来、座に登録される為に特定の理由付けが必要となるが、英霊の座に直接干渉して、登録させるといった方法も存在しているものの、本来は不可能な方法である。これを行った人物が規格外な存在だったが故に出来た方法と見るべきか。



型月世界…とりわけFate世界の神話や伝説は、過去に本当に起こった出来事とされているが、神話や伝説を出典とする英雄は歴史を遡って作られた存在である為、史実の成立時代や伝承上の逸話とは齟齬がありカルナアルジュナが活躍していたマハーバーラタであれば、紀元前4世紀から4世紀に成立したというのが定説だが『マハーバーラタ』は紀元前5000年を舞台としていたり、ジークフリートまたはシグルドが主人公の『古エッダ』は5世紀を舞台としているのにも関わらず成立は8世紀だったりする。


神霊の場合であっても似たケースが確認されており、例えばギルガメッシュの時代より前にオリュンポスの神々が存在していたりするのである。


これは実際に作中でもシャーロック・ホームズが触れており、あくまで人の手で作られたお話にすぎないからだとも述べているが、ナポレオンやサリエリの様な、後世に体系化された説話や逸話に影響を受けた例も多数確認されている。


蒼銀のフラグメンツ」でもこの点に触れており、型月世界においても神話伝承には諸説あるらしく、召喚されたサーヴァントの過去と齟齬があるらしい。

この為、『神話』や『伝説』の類は神代を垣間見る為の不完全な記録ではないかとも言われている。


関連タグ

サーヴァント

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