→アニメ『つり球』の登場キャラクターについてはタピオカ(つり球)を参照。
タピオカとは、加工食品の一種である。
概説
キャッサバの地下茎に実るキャッサバ芋から採れるでんぷん粉を練ったもの。
通常タピオカと言われるのは、そのデンプンを粒状に加工したタピオカパールを指す。
純粋な炭水化物(糖)の塊であるため、ビタミンやミネラルといった栄養素は殆ど無く、逆にカロリー(糖質)は非常に高い。
ブラックタピオカ生100gで262kcalとなる(ご飯一杯分ほど)。
もちもちした食感でありポン・デ・リングの原料など幅広く使われている。
(ミルクティーに戻したタピオカパールを入れた台湾発祥の飲料。)
タピオカブーム
2008年にその存在が日本で広く認知され、女性を中心にブームを巻き起こした。
しかしあくまで一過性のものでしかなく、この時点では早いうちにブームが収束してしまう。
しかし2019年頃から、InstagramやTwitterを中心にタピオカミルクティーの爆発的な流行が発生。瞬く間にトレンドへとのし上がった。
切っ掛けは台湾でのタピオカブームで、台湾旅行に行った日本人観光客が行列に誘われてタピオカミルクティーを販売する店舗で商品を購入し、InstagramやTwitterへ投稿したことだった。
そこから流行に敏感な若年層が、インスタ映えも狙ってタピオカミルクティーに飛びつくかたちとなった。
タピオカミルクティーを飲むことを「タピる」と略したりもする。
2020年1月時点で、ブームの最盛期は一先ず去ったものの、現在は第2のタピオカミルクティー候補の模索が既に始まっており、その爆発力に肖って一山当てようと野心を燃やす飲食店や雑誌は後を絶たない。
本家もまだ勢いは残しており、もうしばらくタピオカブームは続きそうである。
なお、タピオカが流行してしばらくすると不況が起こるという奇妙なジンクスがあり、第一次ブームの1992年にはバブル崩壊、第二次ブームの2008年にはリーマン・ショック、そして第三次ブームの2020年にはコロナ禍が起こっている。
タピオカミルクティー問題
しかしこのブーム、過熱のきらいも見受けられる。
都市部には必ずタピオカミルクティーを提供する店舗が複数並び、特に東京都では20mほどの通りに複数の店舗が鎬を削ってタピオカミルクティーを販売している。
これだけタピオカミルクティーが飽和状態となった結果、提供店舗の周辺では飲み残しのタピオカミルクティーや飲み終わったプラスチックの使い捨てカップが散乱するという、決して褒められたものではない現状が後を絶たない。
ひどい場合は、コンビニの店舗外設置のゴミ箱の上に放置したり、ゴミ箱に無理矢理カップをねじ込んで次のゴミが入らない状態で放置するなど、もはやモラルハザードの領域に達している。
余談だが、タピオカはでんぷん故に消化されにくい食材であり、大量に摂取すると胃腸などに障害を与える事もあるので注意しよう。