ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

トヨタ・セリカの編集履歴

2020-09-18 19:35:21 バージョン

トヨタ・セリカ

とよたせりか

トヨタ自動車が販売していた車種のひとつ。

概要

トヨタが1970年から2006年にかけて製造・販売していた2ドア/3ドアクーペ、またはソフトトップカブリオレ。日本での販売店はカローラ店だった。かつてスープラカムリがカローラ店専売車種だったのは、これらは元々セリカの派生車種であるからである。一方、初代から4代目まではカリーナのクーペバージョン(ただしカリーナはトヨタ店扱い)だった。

またセリカ・カリーナは、コロナと徐々にエンジン等を共用化し「3兄弟化」で共存していった。

3代目まではFRで、4代目以降FF/4WDへと転換している。


関連車種には上記のカムリ、スープラ、カリーナの他、プラットフォームを共用するカリーナED/コロナEXiV、基本的に輸出仕様のみに設定されていた200系2ドアの日本仕様車であるカレンなどがある。


実績・評価

モータースポーツでの実績が豊富で、特にラリーでは1990年には帝王ランチアを破って日本車として初めてWRCチャンピオンに輝いた名車である。またパイクスピークも1994・1996年・1997年と3度総合優勝を果たし、IMSAではクラスチャンピオンを獲得、日本でも国産初のグループCカーとしても開発され、全日本GT選手権では優勝を挙げるなど、フィールド・地域を問わない幅広い活躍を見せた。

しかし1995年のWRCで一年間の出場停止処分を受ける吸気リストリクター違反という大失態があって、クルマ好きたちからその栄光をひた隠しにされてきた(2015年あたりまでWRCといえばインプランエボばかりが、トヨタのワークス活動といえば1勝もできなかったF1や優勝になかなか手が届かなかったル・マンばかりが取り沙汰されたため、トヨタがWRCで強かったことを知らない、という人は車好きを自認する人でも結構な数いた)。


またスポーツカーではなくあくまでスペシャリティカー(スポーティカー)ゆえ、市販状態での戦闘力はたとえホモロゲーションモデルの『GT-Four』であってもインプ・ランエボには全く歯が立たず、それゆえ人気も中古車価格も大したことがない。

3S-G系スポーツエンジン搭載車という括りで見ても、MR2アルテッツァにばかり人気が集まっているのが現状であり、上記の華々しい戦績を考えると不相応な冷遇とも言える扱いを受けている。


ただしゴリゴリにチューニングをする上でのベース車としての素性は優れていることは、上述した戦績からも分かる通りである。とあるセリカの専門書において「市販車状態ではあくまでスペシャリティカーであり、スポーツカーになりきれていないのが原因(逆に言えば軽量化一つとってもラグジュアリー要素が多いため軽量化の余地は少なくない・・・など、本気で作り込めば大バケする)」と解釈できる文言も見られた。3S-GTEエンジンも、米TRDチューンによりパイクスピーク仕様で850馬力を発生したほどのポテンシャルを誇った。


しかしセリカの最大の功績は、スポーツ以上に日本の一般大衆のクーペ文化をリードしてきた部分にあるだろう。初代セリカは日本におけるスペシャルティーカー市場を切り拓いたり、4代目セリカは映画『私をスキーに連れてって』でバブル時代の若者たちのハートを掴むなど、クーペが「デートカー」と呼ばれていた時代の、走り屋系以外の若者たちの青春文化を彩どってきたことは特筆すべきところである。


後継車種

2006年に絶版となってしばらくの間、このクラスのクーペは日本で販売されていなかった。一方、アメリカでは同社の若者向けブランド「Scion(サイオン)」から事実上の後継車種である"tC"が販売されていた。これはカナダからの逆輸入車であった三菱エクリプスとは違い、愛知県の工場で生産されていた。これを日本の法規に合わせた最低限の修正だけ行って、いっそのこと左ハンドルのまま数量限定販売するという選択肢もあるぞ!、という意見もあったが、結局2012年の86の登場でそうした話も出なくなり、その4年後の2016年を持ってtCは廃止されている。


カップルや熟年夫婦をメインターゲットとしたクーペ風クロスオーバーSUVで、ラリー・サーキット問わずベース車両に活用されているC-HR(2016年〜)は、背の高さこそ全然違うもののセリカの生まれ変わりでは?という意見が車好きの間で囁かれることがしばしある。


『GT-Four』グレードの直接の後継は2020年発売のGRヤリスと公式に明言されている。開発陣は20年以上ぶりにスポーツ4WDを新開発するにあたり、セリカGT-Fourの開発ノウハウの再収集を試みているが、人材・技術の殆どが散逸していたため苦労したと述懐している。GRヤリスのスポーツ4WDシステムは、セリカのそれをリスペクトしつつ『GR−Four』と命名されている。


関連イラスト

セリカ・1.6GT(TA22)TOYOTA CELICA GT-FOUR ST185

私をキャンプに連れてってセリカ

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました