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323系の編集履歴

2020-09-23 02:40:34 バージョン

323系

さんびゃくにじゅうさんけい

JR西日本の通勤形直流電車。大阪環状線・桜島線用として開発された。

概要

次の大阪へ……

大阪環状線改造プロジェクトの一環として、老朽化が進んでいる201系103系の代替を目的に開発され、2016年度より運行を開始している通勤形車両。編成記号はLS


大阪環状線では前述の4扉車系列のほか、大和路線から221系阪和線から223系225系といった3扉車系列が直通していることから、ラッシュ時の運用に担当する車両を一定期間3扉車に統一して影響が無いか実験し、その実験で得られたデータを元に3扉車が投入されることとなった。

三大都市圏に20m3扉車が最後に投入されたのは戦前・戦中であり、戦後は輸送力増強のため一貫して72系101系といった20m4扉車が投入されたため、JR西日本が慎重になるのも当然であろう。

車両自体は225系・227系と極力共通化しつつロングシートとしたうえで、新機軸も採用したものになっている。


特徴

外見

車体はステンレス製(先頭部のみ鋼製)で、形状としては227系225系2次車とほぼ同一。カラーリングは在来車両のイメージを踏襲したオレンジ色主体のデザインとなっており、女性専用車両となる4号車は戸袋部分が濃いピンク色になっている。8両固定編成で増解結運用には入らないため、電気連結器や先頭部転落防止幌、貫通幌は搭載していない。

車外表示機は225系2次車や227系と同じタイプのフルカラーLEDのものが設置されている。行き先に応じ、種別部分の路線記号とラインカラーを変えられる。


車内

車内はロングシートであり、混雑が激しい8号車(外回り方向先頭車両。大阪駅基準で京橋方向)は戸袋部分の座席を無くして乗降口付近スペースを拡大し、壁部分にクッション材を備えている。

車内表示機は液晶式のものが採用されているが、321系・225系とは配置が変わり全乗降扉上と、車両連結部分に2面ずつ(片方はWESTビジョン)、合計16面が1両に搭載され、4か国語表示に対応する。

自動放送装置も搭載。日本語と英語の2か国語で放送する。


バリアフリーに関しては、これまで1編成あたり2ヶ所だった車椅子やベビーカー向けの多目的スペースが各車両に付くようになった。


主要機器・性能

制御装置はWPC16と呼称され、主回路部はJR西日本初となるフルSiC素子VVVFインバータを搭載。

補助電源部はIGBT素子2レベルPWMインバータ(三相交流440V・75kVA)。他車の補助電源部と並列運転を行うことで、故障時に編成全体での冗長性を確保する設計となっている。

主電動機はこれまたJR西日本初採用となる全閉式かご形三相誘導電動機のWMT107(1時間定格出力220kW)で、駆動方式はWNドライブ。

225系や321系等と同様、0.5M方式の全車電動車構成となっている。


集電装置はWPS28E(シングルアーム型。バネ上昇式・空気下降式で、大容量集電カーボン摺板、上昇検知装置、電磁カギ外し装置を備える)を搭載。

クモハ323・モハ323(2・5・8号車)に集電装置が搭載されており、225系と同様の組成形態をとる。また、機器の二重系化の観点から2号車は2基設置している。


運転台は227系と同様のグラスコックピット構造で、EB-N装置の搭載によってマスコン・ブレーキハンドルの取っ手部が変化している。


起動加速度は321系等の2.5km/h/sから2.8km/hに向上した一方、営業最高速度は100km/hに抑えられているため、ヨーダンパとアンチローリング装置は準備工事に留められている。


運用・増備

2016年6月30日に第1編成が落成し、同年12月24日より営業運転を開始した。当初計画では21本投入とされていたが、最終的には1本追加増備されて8両編成22本176両体制となった。名目上は大阪環状線専用車であるため、それまで103系201系が担っていた大和路線直通の快速運用は、吹田総合車両所奈良支所の221系に変更されている。


なお、追加投入されたLS22編成は登場順としては14本目となっており、他の若番編成よりも随分と早生まれとなっている。ちなみに最後に登場したのは2019年3月27日に出場したLS21編成であり、同年6月8日より大阪環状線系統の列車は(特急・不定期列車を除いて)全列車が3ドア車に統一されている。


関連タグ

JR西日本 大阪環状線 桜島線(JRゆめ咲線) 通勤形電車

103系 201系 221系 223系 225系 227系

207系 321系

E235系

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