miHoYoとは、海外(中華人民共和国)のゲームメーカーである。
概説
2015年起業のゲームメーカー。
主にスマートフォンアプリによるソーシャルゲームの開発・運営を事業とする。
開発本部を中国本土に置いてはいるが、経営管理は東京都千代田区外神田にある日本支部で担っており、日中双方を重要拠点に活動している。
社訓は『TECH OTAKU Save the World』(オタク技術は世界を救う)。
日本のオタク文化に対し、強い関心と造詣、そしてリスペクトを抱いた企業で、制作したアプリケーションにその濃度の高さを伺うことが出来る。
ユーザーへの配慮の高さ・対応の迅速さでも知られ、日本の大手メーカーとも遜色ないほどにユーザーファーストを貫いている。
一方で、オタク文化への敬愛が深過ぎるせいか、稀にプレイヤーでも軽く引くようなネタをブッ込んでくることがあり、特に出世作である『崩壊学園』ではそうした側面が強く出ている。
日本のライトノベル、特にSF関連作品のような濃密な世界設定を持つ作品を手掛けており、ゲーム中では語りつくせない膨大な裏設定を背景に隠している。
『崩壊3rd』以降は3DCGによるアクションRPGの開発に注いでおり、当該作品の開発で得られたノウハウを『原神』にも多数導入している。
制作
崩壊学園
miHoYoの記念すべきデビュー作。
謎の大規模災害「崩壊」現象に晒された世界で、人類を救うべく立ち上がった少女たちの戦いと学園生活を描く。
ベルトスクロール式SFアクションゲームで、3等身のプチキャラたちを操作してステージをクリアしていく。
イベントシーンではリアル等身のイラストで描かれ、美麗な一枚絵を拝むことも可能。
全体的に百合要素も強く、その点で賛否が割れる作品でもある。
崩壊3rd
前作の世界を基盤としたmiHoYoの出世作であり、当社の主力ゲーム。
『崩壊学園』のパラレルワールドを舞台としており、前作のキャラクターが多数出演している。
3DアクションRPGで、一部システムにオープンワールド形式も採用している。
高いアクション性と美麗なグラフィック、濃密でダイナミックな世界設定で好評を博す一方、野心的に多数のシステムを実験的に放り込み続けている。
ストーリーは序盤に粗が多く目立つため、ここを越えられるか、また戦闘システムをどこまでの見込めるかで、プレイヤーの甲乙が分かれることになる。
原神
『崩壊』シリーズとは新しい視点で描かれる、ファンタジーMMORPG。
プラットフォームをiOs・androidのほか、プレイステーション4とニンテンドースイッチにも展開予定。
『崩壊3rd』で培ったオープンワールドシステムを始めとした多数の技術を導入しており、圧倒的な美麗な3Dグラフィックと自由度の高い操作性で、瞬く間に話題をさらった。
事前登録者数・世界累計1,000万人という2020年のアプリゲームでも最注目作品と期待される。
しかし正式サービス開始と同時に、Twitterで明かされたアンチチートプログラムの存在がスパイウェアとして疑われてしまい、さらに中国本土での共産党の法統制で個人情報の漏洩が危惧されており、話題性に反して強い逆風にさらされてしまう幸先の悪い船出となっている。
また任天堂の『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』との類似点を指摘する声も多く、それを争点に賛否が割れている状態でもある。